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芸能人・タレントの「あるべき姿」を具現化したオードリー春日企画

まず、このブログで番組内容を紹介する場合には事前にインターネットで公表されるデータを利用することがほとんどなので、今回のように番組側がその内容をひたすら隠したいようなドッキリ企画の場合には、データとして残りにくいということがあります。すでにこの文章を書いている段階で番組は放送を終了していますのでネタバレしますが、重大発表とはオードリー春日さんがM-1グランプリで世に出る10年以上前から付き合いのあった一般女性にプロポーズするという事で、どこまでが既定路線なのかはわかりませんが、とにかくプロポーズは受諾され結婚という形へとなるようです。

こうした特定の番組内でのプロポーズ、結婚の発表というやつは、もし今後二人の人生に何かがあった場合、必ず引き合いに出される可能性があるので、特に顔出しまでした春日さんのお相手の一般女性および親族に話を通し、事前のテレビ出演のオファーがなかったわけはないでしょう。そうしたテレビ上の「お約束」を見ている側も理解した上で3時間通しで見てしまったわけですが(^^;)、ここまで個人のプライベートに踏み込んでドキュメンタリーの手法も使いつつ流すということには裏があるのではないか? という風に考えることもできてしまいます。

タレントの好感度調査というものがありますが、男女別年令別という全方位的に印象が良くなければなかなかランキングの上位には出てきません。そのために、こうした番組によって、春日さんの一途な相手とのお付き合いの仕方を印象付けるようなテレビ番組の取材を受けることによってしだいにお茶の間の好感度が上がるようになっていくという流れになっていくのだと思うのですが、ここで改めて言いたい事は「テレビはその枠にはまった所しか映し出さない」ということです。

テレビの、特にワイドショーでは人を叩く場合、その人の中にある批判されるべき場所を見付け出し、VTRで切り取られた箇所をこれでもかとしつこいぐらいに流されていると、最初はどうでもいいと思っていた人までも、この人は絶対許せないとテレビコメンテーターとともに怒り、その流れは特定の人物に対するバッシングにも繋がりかねません。きっかけになる行動というのは何でもいいので、それこそオリンピックのメダリストになった、それまでは国民の殆どが知らなかったいわゆる「今どきの若者」がするようなぶっきらぼうなインタビューでの受け応えが問題になったりします。しかし、現場の当事者にとっては、そこまで他人に気を遣うような人間であれば、ちょっとした事で心が動き、大きなプレッシャーが掛かるオリンピックや大きな試合でのメンタルをコントロールすることは難しいと考えることもできます。

テレビ番組に出演して好感度が起きるタレントを目指し、さらには大企業から大きなコマーシャルの契約を得たいと思っている人や事務所なら、あえて言えばテレビカメラが回っていない時でも、スタッフや一般のファンへのいわゆる「神対応」をするような完全無欠な「いい人」であることが好感度を持たれテレビに出続けるためには必要だと思うでしょう。

さらにそれこそ今回の春日さんのようにテレビ番組の提案に乗る形で、真面目で真剣に取り組む姿をテレビで出そうと必死になり、今まで良く思っていなかった人をも取り込むということもあるでしょう。反対に同時期にSNSでのつぶやきの内容が問題になり、さらに公の場に出てきてファンやマスコミに対して取った態度が最悪だと一部の人々がかみついている電気グルーヴの石野卓球さんのような場合はどうでしょうか。相方のピエール瀧容疑者はテレビの影響力とともに知名度を伸ばしてきたところがあるので、テレビ視聴者が納得するような謝罪なり態度を取っていないと、今後のテレビ復帰は難しいと思います。しかし、基本的にテレビに出なくてもいいと考えていて、石野氏のように今回の騒動で事務所を辞めたいとまで考えている人までテレビは「いい人」であれと強要するところがあるのです。これはテレビに出ることを目的としない人であれば、無視してもいい点ではないと思いますし、それをいくら批判したとしても批判の対象にはダメージにはならず、逆に新たな「伝説」になるところもあるので、あまりテレビが糾弾を繰り返すとテレビ自体のメディアとしての信頼感が損なわれるようなところも今後は出てくると思います。その点は十分に考えた上でテレビは批判の対象を考えるべきです。

改めてこれまでの春日さんとテレビとの関係ということで考えていくと、まだ現在住んでいる自宅アパートの「むつみ荘」はもはやネット検索を掛ければその場所は割れており、自宅でくつろいでいてもテレビで面白おかしくその様子を放送したがために(当然春日さんサイドも了解の上ではあるのですが)、数々の「自称ファン」という方とのトラブル話には事欠きません。一般的に考えて全くメリットがないばかりか、最悪の場合には犯罪被害を受ける可能性すらある今の状態を維持しているのには、とにかくどんな取り上げ方をされてもテレビに出続けたいという意志があったのだろうと想像はするものの、これからは一人で生活するわけではないので、さすがに結婚後は居を移さないとまずいでしょう。

少し前に福山雅治・吹石一恵夫妻の自宅に無断侵入したファンがいたことが大きなニュースになりましたが、福山雅治なら駄目で春日(敬称略)なら大丈夫という風にもし今のオードリーの担当番組を作っている人の中にいて、今後もむつみ荘で夫婦生活の様子をバラエティ番組で流そうと思っているとしたら、それは大きな間違いです。

2019年4月から「働き方改革」が大企業では実践されていますが、今のままテレビ局が一人の芸人のプライバシーを赤裸々に流すことで、春日夫妻の仕事というのはテレビ・ラジオ出演や営業の仕事が終わり、自宅に帰っても「残業」が続くことになります。どうしてもそうした画が録りたいなら、別に新居での生活を持った上で、むつみ荘は全てテレビ局が家賃などの面倒を見て「疑似生活用の仕事場」として提供するくらいの気概が欲しいところです。そうすれば私たち視聴者は、普通では考えられないむつみ荘での生活をテレビ演出上のフィクションと思って気楽に楽しむことができるようになるでしょう。それがきっかけになって、テレビとは「テレビという枠」の中にうまく収まるように演出をし、それらしく見てもらい視聴者を楽しませるものだということも、今よりももっと多くの人に理解してもらえるようになるのではないかと思うのです。

(番組データ)

ニンゲン観察モニタリング★福山雅治&緊急生放送で重大発表3時間SP!! TBS
4/18 (木) 20:00 ~ 23:07 (187分)
【MC】ブラックマヨネーズ(小杉竜一・吉田敬)
【レギュラー】小泉孝太郎  笹野高史  NAOTO ハリセンボン(箕輪はるか・近藤春菜)(50音順)
【プロデューサー】 田村恵里 畠山渉
【ディレクター】 木村大介 後藤美和 ほか

(番組内容)

【ニンゲン観察1】福山雅治が放送ギリギリ暴露トークに香川照之&中村アン総ツッコミ「貪欲だから」 レミ直伝の15分でできる超簡単「ケーキリゾット」を神木隆之介が手作り差し入れ!平野レミの超ムチャ振りにDAIGO困惑!

【ニンゲン観察2】運動音痴だと思っていた少女が実は小学生日本チャンピオンだったら?まるでCG!?実力完全開放で超高速スーパーラリーに驚愕!神技スマッシュに大人タジタジ…


過去の事は問題にしないテレビに痛烈な皮肉も

2019年3月から4月にかけて、フジテレビのお昼のワイドショー「バイキング」においてコカインを吸っていたことで逮捕された電気グルーヴとしての音楽活動だけでなく、タレント・俳優として毎日テレビでは見ない日はないくらい活躍していたピエール瀧容疑者についての音楽上のパートナー石野卓球氏についてのバッシングが話題になっています。

番組MCの俳優・坂上忍氏や、元宮崎県知事の東国原英夫氏が石野氏が発するピエール瀧容疑者へのツイートが不謹慎で、社会人として大丈夫なのか? というような批判をしているのですが、そういった表面的な正義感あふれる主張というのは果たして見ていて面白いのかと思うのと同時に、先日亡くなったばかりの萩原健一さんや内田裕也さんについて彼らが語る内容と、時期の違いで(現在起こっている事件と過去に決着した事件との違いは当然あるわけですが)そこまで直接逮捕されていない人間を批判する正義感は何なのか? と考えるきっかけになったことは確かです。

今回紹介する「オールスター後夜祭」が、こうした一連の事件をどこまで受けた上で放送したのかはわかりませんが、今回の問題の中にとんでもないVTRを元にした問題があり、その内容は最高に面白かったものの、同時にテレビの中でたびたび主張される表面的な正義感を木っ端微塵に破壊するようなものであったので、ぜひここで紹介させていただきたいと思います。

そのVTRは2019年から数えて28年前(1991年・平成3年)と言いますから、平成の時代にはなっていたものの、今のような社会の雰囲気とはかなりかけ離れていて、今のテレビなら放送できないような内容でも普通に放送されていました。この番組はプロレスや格闘技の世界から問題が出題されることが普通に行なわれますが、その問題もシューティングという元タイガーマスクの佐山サトル氏が主催する合宿に密着したVTRで、佐山氏が合宿参加者に大いなる愛情を持って接しているのか、単に虫の居所が悪いだけなのかわからないのですが、竹刀で思い切り気合いが入っていない参加者をぶっ叩いたり、全力での力が感じられない参加者を大声で威嚇しつつ鼓膜が破れ大怪我をするのではないかと思うくらいの力でビンタする様子がそのまま流れたのです。

番組では、「ビンタをした後、佐山氏は何と言ったでしょう?」という問題と、あまりの佐山氏の行動にあっけに取られている解答者へ向けて、「VTRで佐山氏が着ていたトレーナーの柄は何でしょう?」という二問の問題が出されたのです。当時は戸塚ヨットスクール事件から10年くらい経った後で、決して暴力指導礼賛ということではない状況だと思えるのに、これくらいの事なら問題なく放送していたテレビのおおらかさというのが逆に面白いというのが正直なところなのですが、このVTRを2019年の地上波で流すということは、単に番組を面白くするということだけでなく、その裏に何らかの意図を感じるべきではないか? とも思えるわけです。

この書き込みはいつまで残るのかはわかりませんが、これから十数年度にピエール瀧容疑者が保釈された映像を見て石野卓球さんは何とツイートしたでしょう? というような問題を出す番組があっても何もおかしくないのが現代のテレビでもあります。今後の捜査の展開や裁判の結果、そしてそもそもピエール瀧容疑者が再犯をするかどうかによっても変わってくるとは思いますが、逮捕されてから時間が経たず、ここまでの報道だけでも他の大きなニュースを押しのけるように、当初のコカイン中毒の方々への理解や社会にはびこる覚醒剤に対する意識の変化というところからかけ離れてしまっているのも実にテレビらしくて面白いと思えます。

今回の件に限らず、過去の痛い行動というのは常にネタにされ、笑われてしまう宿命を帯びていることを示しているとも言えるのではないでしょうか。とにかく「不謹慎」と言われても面白ければいいと思っている人がいる限り、同じような番組は無くならないと思いますし、昔そうした番組をやっていた人が正論で糾弾をくりひろげるのも「それが面白いから」という理由があるものと思われ、それはそれでテレビ的な騒動であると思えます。そうした騒動を見ている側としては、あまり本気で怒らないで騒動自体を面白がって見るのがいいのではないかと思います。

ちなみに前回の時に書いた「優勝者に何も賞品・賞金がない」という点について、苦情が殺到したようで今回は5万円の優勝賞金が出ることになりました。そして、今回の最下位(今後「オールスター後夜祭」出入禁止)の栄冠は、マジカルラブリーの野田さんに決まりました。同率で途中退場した流れ星・ちゅうえいさんと同じく一問を正解がないというクイズに答える気のない人物を切ったということになるのでしょうが、残念ながら今回の番組では全て「佐山サトル」さんと流れ星・瀧上伸一郎さんの奥さん(番組最初からずっと白のビキニを着てアシスタントガールを行なっていた)に持って行かれて他の事はあまり印象に残らなかったというのが正直なところです。その点では今後のクイズへの取り組み方にも影響が出てくるのではないかと思います。出入禁止になっても一問も答えずに目立とうとしても、今回のような強烈な問題や人物が出てきたら一瞬のうちに埋もれて単に出入禁止になるだけということがわかってしまったわけですから。

今回の番組を通しで見てみて、「獣神サンダー・ライガー」(マスクのみの出演でしたが)「ザ・グレート・カブキ」「佐山サトル」(VTR出演)「前田日明」といった今ではなく昔のプロレス界で活躍した人が出演したりクイズになったりクイズに協力したりと大活躍でしたが、これは純粋にMCの有吉弘行さんの好みに合わせたに過ぎないでしょう。これは過去に紹介した「クイズ脳ベルSHOW」の特番でもあったように、出演者やスタッフの一部の方が好きで面白いと思った「プロレスに熱中した時代」の事をやっているに過ぎないと思います。それがこれだけ面白く、恐らく今回出たVTRの「佐山サトル」氏と「シューティング」だけでなくさっそうとデビューした「初代・タイガーマスク」との関係を何も知らない人でも楽しめてしまうのは、テレビの「笑い」というのは、時代に関係なく面白いものは十分面白いということでもあります。まだまだ当時のプロレス界には面白い逸話は豊富にあるので、ネタが尽きるという事はないでしょうが、今回のようなネタがあればプロレス・格闘技に関わらずどんどん放出して視聴者を楽しませて欲しいなと思っています。

(番組データ)

オールスター後夜祭’19春 TBS
2019/04/07 00:58 ~ 2019/04/07 02:58 (120分)
【MC】有吉弘行、高山一実(乃木坂46)
【解答者】あぁ~しらき、あかつ、アキラ100%、あばれる君、アマレス兄弟、AMEMIYA、荒ぶる神々、アルコ&ピース、アンガールズ、イジリー岡田、イワイガワ、インスタントジョンソン、ウエスP、エルシャラカーニ、おいでやす小田、岡野陽一、おばたのお兄さん、お宮の松、ガリットチュウ、河邑ミク、ガンバレルーヤ、キンタロー。、グレート義太夫、
クロちゃん(安田大サーカス)、小石田純一、コウメ太夫、小坂なおみ、紺野ぶるま、サイクロンZ、ザ・ギース、ザ・たっち、サツマカワRPG、ザブングル、沙羅、サンシャイン池崎、Gたかし、シオマリアッチ、ジグザグジギー、ジャッキーちゃん、ジャングルポケット、じゅんいちダビッドソン、しゅんしゅんクリニックP、ジョイマン、新宿カウボーイ、スーパー・ササダンゴ・マシン、ずん、だーりんず、ダーリンハニー、
TAIGA、タイムマシーン3号、田島直弥(アイデンティティ)、たんぽぽ、チョコレートプラネット、テル、東京ホテイソン、どきどきキャンプ、トム・ブラウン、トンツカタン、流れ星、ニッチロー’、にゃんこスター、脳みそ夫、ノッチ(デンジャラス)、パーパー、バイク川崎バイク、Hi-Hi、X-GUN、バッドナイス常田、花香よしあき、ハナコ、ハマカーン、浜ロン、原口あきまさ、ハリウッドザコシショウ、
ビックスモールン、平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)、フォーリンラブ、ブリリアン、HEY!たくちゃん、ぺこぱ、ペンギンズ、槙尾ユウスケ(かもめんたる)、マシンガンズ、マヂカルラブリー、三浦マイルド、Mr.シャチホコ、宮下草薙、むらせ、もう中学生、もりせいじゅ、やさしい雨、ゆってぃ、ゆりやんレトリィバァ、ゆんぼだんぷ、四千頭身、ラバーガール、ラブレターズ、ルシファー吉岡、ロッチ、ロビンフット、
和賀勇介、わらふぢなるお、他
【プロデューサー】金原将公、福田健太郎
【演出】藤井健太郎

(番組内容)

有吉弘行&高山一実(乃木坂46)司会で「感謝祭」深夜の延長戦!芸人156人が深夜ならではのクイズ&企画に生放送で挑戦!最下位になって番組を永久追放となるのは誰?

オールスター感謝祭の延長戦生放送「後夜祭」では、感謝祭からの居残り組に追加メンバーを加えた、合計156人の芸人たちが深夜ならではの笑いに振ったクイズや企画に挑戦!恒例の毒霧にロード地獄に特殊競走に…超強力罰ゲームで3人目の永久追放となるのは?


時間が足りなくても伝えて欲しいこと

テレビというものは限られた時間の中で収録を行ない、さらにその内容を編集して放送時間の枠に当てはめる関係から、どうしても伝えたいことがなかなか伝わらなかったり、本当は大事な事が出演者のどうでもいい話の中に隠れてしまって出せなくなったのかもと思えることもあります。

今回の「1番だけが知っているSP」は、まさにそんな感じが極まった内容で、カードマジック対決にMLB元ニューヨークヤンキーズの松井秀喜選手へのロングインタビューという大きな企画がたて続けに流され、その中で放送された見に覚えがないのにコンビニ強盗の犯人にされて300日という長期勾留された冤罪事件については、内容自体を伝える時間および番組内でのコメンテーターがどのように考えたのかという事を伝える時間が足りなかったという印象を受けました。

もっとも、この事件についてのテレビの特集というのはすでにNHK総合が十分満足な内容のものを放送していました。2018年5月26日(土)午後9時から放送された「逆・転・人・生「えん罪・奇跡の逆転無罪判決」」がその番組で、NHKが作った再現ドラマなどのVTRを見ながら、実際に逮捕されて長い勾留を受け、結果的には無罪を勝ち取った土井佑輔さんが実際に出演されて、無罪判決が出たその後についてまで報告をされていました。

そうした予備知識があったから不満に感じたということがあったのかも知れませんが、事件のあらましから無罪を勝ち取るに至った経緯までは短い時間の中で十分に伝えていたと思います。ここでごく簡単に事件と裁判のあらましを紹介しておきますと、土井さんの自宅から徒歩3分のところにあるコンビニで強盗事件が起き、いきなり土井さん宅に警察が逮捕状を持ってやってきて、何の弁解もできないまま拘束されたことが事件の始まりでした。

なぜ警察はそこまで強硬に逮捕に至ったかと言うと、現場検証をした際に、過去に一度だけ警察に指紋を取られたことのある土井さんの「左手」の指紋がコンビニの自動ドアの店舗外側に付いていたことから、本人の犯行を証明する重要な証拠だとされたのでした。

ただ、後から母親が思い出したコンビニ強盗が起こったその日の行動は、とても土井さんが強盗を実行したのかと疑問のあるものでした。その日は深夜にテレビでサッカーの生中継があり、友人一人を土井さんは自宅に呼んでテレビ観戦していました。観戦中には土井さんは当時の彼女に電話したり(通話記録もあり)、事件が起きる15分前には友人のスマホカメラで土井さんが自分の部屋ではしゃぐ様子を撮影した写真が撮影時刻とともに残っていることを根拠に無罪を求めました。

しかし公判で検察は、歩いて3分でコンビニまで行けるので十分犯行は可能で、写真の撮影時間の偽装や、アリバイ作りのために写真を撮影した可能性もあるという、友人のアリバイ証言を取り上げない態度に終始しました。それ以上に土井さんがコンビニに残した指紋の存在が決定的だと思っていたとしか考えられません。

しかし、その指紋についても普通に考えるとおかしな点が見付かります。というのも、今回のコンビニ強盗事件の犯人がお店の自動ドアに指紋を残したとされる根拠の店内の防犯カメラに映った映像は、犯人が中から自動ドアをこじ開けるようにして右手をお店の外側のドアに出しながらドアの外側を「右手」で触っているように見えます。しかし、すでに紹介したように、犯人が触ったと言われているコンビニの外側にある自動ドアから出た土井さんの指紋は、彼の「左手」の指紋だったのです。同じ防犯ビデオで犯人の左手はだらっと下に下がっているように見えるので、その下がった手であえて左手で指紋を付けて走り去ることは考えにくいわけです。

しかし、このしごくまっとうな意見についても、「左手で触った可能性は0ではない」とし、あくまで現場に残された指紋という証拠が絶対で、それ以外の捜査は必要ないとすら言えるような反論を公判で行なったのでした(実際、ビデオを注意深く見ると犯人は逃走時に左手にはコンビニのレジから強奪した一万円札を握りしめていたので左手の指紋が自動ドアに付きようがないことがわかります)。

そんな中で、無罪への道を導く希望となったのが、公判でない時に検察官から言われたある言葉だったのです。何を言われたかと言うと、具体的な期間を示し、その期間中にコンビニの自動ドアを素手で触ったことはないか? という質問だったのです。この話を土井さんは弁護士にしたことで公判は動きました。すぐに弁護士は検察官が言ったというコンビニの防犯カメラの映像(裁判の証拠として提出されたもの)を証拠開示請求して認められ、その内容を土井さんの母親が確認したところ、事件の5日前に土井さんが確かにコンビニに入る際に「左手」でコンビニの自動ドアを触りながら入店する姿を発見したのでした。

この事実については、土井さんに質問した検察官か他の検察の職員か誰かが、実際に母親が発見したのと同じ映像を確認していて本人にした質問であると思えなくもありません。もし事件に疑問を持つ検察官が事件を担当していたら、そのビデオを発見した時点で起訴することは難しいとして釈放してもおかしくなかったでしょう。しかし実際は土井さんがかたくなに黙秘を貫いたため、300日も無実の罪で拘束され続けたのです。

無罪判決が出た後、驚くべきことに取り調べた警察官や担当検察官からの謝罪の言葉もなかったのですが、この事についてこの番組で言及されることはなく、その点については大いに不満を覚えました。さらにNHKの番組では土井さんがすぐに国と大阪府を相手取り国家賠償請求を提訴したものの、一審二審で敗訴し、2018年5月時点で更に上告していることを紹介していたのですが、本来今回の番組では、2019年3月現在はどうなっているのかということを報告するくらいはしてもいいだろうと思ったのですがその事にも触れませんでした。いかに企画が多く時間がないと言ってもあんまりなやり方です。NHKに遅れて同じ事をそのまま出すなら、実際に逮捕・尋問した警察署や担当の警察官に取材を申し込んで、NHK番組の後に何かあったのかというところまで他の内容を削ってでも出すべきだったのではないでしょうか。

ここまでの事件報道で一番気にかかるのは、警察の捜査は杜撰で冤罪の匂いを十分感じ取っていたにも関わらず、あえて裁判官の判断が出るまで自分からその事を言い出さなかった検察や担当検察官についても取材を申し込んでも良かったのではないでしょうか。どうせ「本件は裁判中のためコメントは差し控えます」という定番のコメントを出されることになると思うのですが、本人を直撃しテロップでその人の名前を出すくらいのことは公人であるのでしてもいいのではないか? と思えるのですが。もしかしたら警察や検察の報復を恐れているのという風にこんなやり方が続くなら考えてしまいそうです。

NHKの番組では、警察の違法捜査を訴える裁判を起こしても、9割が敗訴になる傾向にあるのだそうです。少なくともTBSでは紹介した土井さんが国家賠償について争っている裁判についてはきちんと取材して後追い報道して欲しいですし、他の局を含むマスコミ全体がもう少しきちんと後追い報道して欲しいというのが正直な気持ちです。

(番組データ)

1番だけが知っているSP全盲の世界No.1マジシャンが25歳天才日本人と対決! TBS
2019/03/18 21:00 ~ 2019/03/18 23:07 (127分)
【MC】 坂上忍/森泉
【ゲスト】 長嶋一茂、カンニング竹山
【パネラー】 北村晴男、黒沢かずこ(森三中)、吉村崇(平成ノブシコブシ)、ヨンア、小芝風花
【進行】 伊東楓(TBSアナウンサー)
【プロデューサー】谷沢美和・井上整・高宮望
【総合演出】竹永典弘

(番組内容)

▽世界NO.1マジシャンが再来日!衝撃の全盲マジシャン、リチャード・ターナー!
▽Mr.マリックが抜擢した日本人トップマジシャンと日米マジック頂上決戦!
▽目の前でカードが消える…25歳の天才日本人マジシャンテレビ初登場!
▽松井秀喜に禁断の質問…イチローのこと…唯一勝てなかったアノ男のこと
▽コンビニに行っただけで逮捕!?明日は我が身…北村弁護士激怒の衝撃冤罪事件!母の驚くべき行動が起こした大逆転裁判!


これは立派な「最終回詐欺」ではないか?

すっかり日曜夜9時からのドラマ枠の中では人気を上げきた「下町ロケット」のシリーズですが、途中のコマーシャルでドラマそのまんまの「無人トラクター」の製品を紹介していることから、先にこうした製品ありきの脚本なのではないか(いわゆるタイアップ)と思えてきてしまうところです。ただそうした事はテレビの民放にはスポンサーがつきもので、そのスポンサーの思惑が番組の内容に影響を与えることが当り前だと思えば、そこまで問題にすることなくドラマの筋書きである「大逆転」のシナリオを素直に楽しめばいいと思い、今回の最終回で今まで溜まった鬱憤が全て晴れるだろうと思っていたのですが、最後まで律儀に見終わって、大いに裏切られたという感じです。

今回の内容は、最終回前の導入部のような感じで、決定的な問題解決ではなく、中途半端な最終回で、「帝国重工VSダーウィン」の争いも決着しませんし、新潟県燕市で米農家になった経理の殿村家対農業法人との決着については、その兆しすら見えないままドラマが終わってしまいました。

実は、年明けの1月2日に新春スペシャルとして今回の続きのドラマスペシャルが放送されるということなのですが、実質もなにも、最終回の内容は年明けにならないとわからないという事だけはわかりました(^^;)。よくある人気ドラマのスペシャル版というのは、本編とは関係ない脇役にスポットをあてたエピソードだったり、外伝的なものにすることで、それまで本編を楽しんだ人を違う側面から楽しませるために作るのが本筋だと思うのですが、これと同じことが大河ドラマで起こったとしたらどうなるでしょう。そんな事も考えてみたくなるのです。

今回のドラマ「下町ロケット」は、「最終回」であるとテレビ番組表や予告でも出されていただけに、実質的な最終回ではなかったということを考えた場合、立派な最終回詐欺であるのではないかと思えます。今回で全てのエピソードが解決すると信じてテレビを見ていた視聴者を莫迦にする行為であるということは認識しているのかと問いたくなりますが、もし1月2日のドラマが終わっても解決しない問題が出てきたりなんかしたら、今以上に気合いを入れてドラマを見ようと少なくとも自分は思わなくなるかも知れません。

テレビが人々の興味を引き付ける方法として、情報を小出しにして次回に期待させるという手法というのは当然あるわけですが、基本的なお約束として「最終回」なら「最終回」らしく、一応はそれまでの設定をきちんと処理して物語を終わらせるという事が大事だろうと思うのです。今回のような物語の進め方をするなら、今回を最終回とはせず、「新年最終回スペシャル」とでもして年またぎのキャンペーンを張ればいいだけの話で、今回のような事をすると逆に今回の話を見逃した人は、まさか新年スペシャルが実質的な最終回だとは知らずに見逃す人も出てくるかも知れません。

たとえどんな人気ドラマでも、ワンクールで一応物語の幕を閉じることが前提になるようにしないと、例えばドラマを二次利用する場合にもおかしなことになりかねません。もし今後、今回の「下町ロケット」を映像ソフト化する場合、純粋に第一回から最終回までという風に区切ると、その物語は今回で終わってしまうことになります。もちろんボーナストラックとして新春特別版も実際にソフト化する際には付けるのでしょうが、ソフトの方でも表記は今回の回が最終回となるわけですし、かなりややこしいことになるかも知れません。見るのは本編だけでいいとボーナストラックは外して見る人もいるかも知れません。

こういう手法は、見せ物小屋の呼びこみだけが達者で、中に入れた後の事まで考えていないようなものです。それは見に来る人の事を考えないで、自分の番組を見てくれさえすればそれを見て怒り出す人がいたとしても、口上に騙されて入場(テレビを見る)する方が悪いと居直るようなものでしょう。このドラマで言えば日本の農家の実情を全く見ないで大型トラクターを自分だけの力で早く出すことに固執した帝国重工の神田正輝扮する重役の的場の考えに近いのではないかと思うのですが。ドラマの内容が内容なだけに、今回の最終回詐欺とおぼしき番組の作り方には心底がっかりしました。

(番組データ)

日曜劇場「下町ロケット」最終回!佃VS帝国重工全面対決…下町プライド最後の大逆転 TBS
12/23 (日) 21:00 ~ 22:09 (69分)

・出演者
阿部寛、土屋太鳳、竹内涼真、安田顕、徳重聡、和田聰宏、今野浩喜、中本賢、谷田歩、馬場徹、立石涼子、朝倉あき、宮尾俊太郎、山田悠介、松川尚瑠輝、菅谷哲也、菅野莉央、原アンナ◇イモトアヤコ、真矢ミキ、森崎博之、福澤朗、品川徹、森次晃嗣、岡田浩暉、高橋努、古川雄大、モロ師岡◇古舘伊知郎、甲本雅裕、木下ほうか、工藤夕貴、山本學、倍賞美津子、尾上菊之助、立川談春、神田正輝、吉川晃司、杉良太郎

・原作
池井戸潤「下町ロケット ヤタガラス」(小学館刊)

・脚本
丑尾健太郎

・音楽
服部隆之 ※隆は生の上に一

・ナレーション
松平定知

・プロデューサー
伊與田英徳 峠田 浩

・演出
福澤克雄 田中健太

(番組内容)
[終]ライバルに先手を打たれ、苦戦する帝国重工…打ち出したのは、またもや突然の内製化!?帝国重工と最後のスペック対決…下町プライドで最後の大逆転を見せろ!

懸命にモノづくりに挑む佃(阿部寛)率いる佃製作所。彼らの想いに共鳴した島津(イモトアヤコ)も佃製作所に加わったのだった。そして迎えた首相視察。観客からも首相からも全く相手にされず、トラブルで立ち往生してしまうアルファ1。さらには帝国重工から湧き上がる内製化の声に佃達は頭を悩ませる。そしてついに佃製作所と帝国重工の最後の戦いが始まる。日本の農業を救うために前に進み続ける男たちの姿を見逃すな!!


優勝者に何も賞品・賞金のない深夜のクイズ番組の「チキンレース」

TBSの番組改編期に放送される「オールスター感謝祭」のセットと出演者の一部をそのまま使い、余った席にお笑い芸人を参加させて深夜のクイズ・ゲームで競う企画も今回で2回目となりました。前回は探り探りやっていた感が満載でそれ自体が面白かったのですが、不確定な事を生放送でやると大変危険なことも改めてわかったような感じで、今回はいかにして「真面目にクイズに取り組んでもらうか」ということをテーマにしてクイズ中心に番組は進行していきました。ここではまず、今後見返すために番組で起こったことを、まずは思い付くまま書いていきます。

前回は、お笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳さんが最下位になったのですが、一部の番組を見た人の間では、これは完全な「最下位狙い」の態度ではないか? と思わせるに十分な状況でした。そうした経緯を受けて、クイズで最下位になった人は、今後のオールスター後夜祭には出入禁止にするとし、前回最下位の新道さんも参加せず、「馬鹿よ貴方は」からは、平井”ファラオ”光さんだけが参加していました。

まず、相撲を題材にしたネタをするタレントの「あかつ」さんは、なぜオールスター感謝祭の赤坂5丁目ミニマラソンに出ないのか(延々とすり足で進むのみ)と、感謝祭の中でも指摘があったのですが、後夜祭の最初にその謎が判明しました。個人的には痛風が再発した影響か? と思っていたのですが、後夜祭の生放送企画で、「オールスター感謝祭」が始まった午後6時半に青森をスタートし、後夜祭の生放送が終了する翌日午前3時頃までにスタジオに帰ってこられるか? という問題一問のためにヒッチハイクの旅に行かされたのでした。結局、青森から八戸までという約束で乗り込んだものの、自宅のある八戸から何と東京のスタジオまでご好意で送ってくれたトラックの運転手の方のおかげで、番組終了ぎりぎりで放送に間に合いました。

そして、これはネットニュースにもなっていましたが、最初のクイズのピリオドが終わった後のCM明けに、いきなり司会の有吉弘行さんが特定の出演者である「ハナコ」の3人に詰め寄り、周辺の芸人も心配して集まってきて、アシスタントの高山一実さんも一体何が起こったのかとこわばった表情をしたハプニングらしきスタジオの状況から始まりました。その後、有吉弘行さんは司会の位置に戻ったものの、ほっぺたを膨らませて「ハナコ」の面々を許さないとでも言うような表情をカメラにわざと映させていました。

実はこれは、恐らく高山さんとも打ち合わせなしで、かつて「オールスター感謝祭」で自分のところに挨拶に来なかったと言って今回と同じように「キングオブコント」勝者の「東京03」の3人にご立腹した今は芸能界を引退されている島田紳助さんの動きをなぞって行なっただけの話なのですが、番組でも字幕でも何の説明もなかったので、この騒動を知らない人は、ネットの実況を確認しながら見ていないと何が起こったのかわからない人もいたかも知れません。そういう意味では、現在はテレビとネットというのはある意味相関関係にあり、テレビで起こった事が何なのかわからなかった場合は、「5ちゃんねる」や「Twitter」の実況を確認することも必要なのかと改めて思った次第です。

クイズの内容についても過去に覚醒剤取締法で逮捕された酒井法子さんが正解になるクイズがあったり、長嶋一茂さん宅の落書きがテーマになった問題があるなど、それなりに深夜帯ということで攻めている感じはしましたが、もう少し突き抜けた問題や、マニアックな問題が出ても良かったのではないかとも思えました。ただこれは、今後も続いていく番組のことなので、一気に爆発してすぐに打ち切りにならないように、まともな問題の中にとんでもない問題が隠れているというようなスタンスが良いのかも知れませんが。

クイズ以外の企画も最初に紹介した「あかつ」さんの青森から東京へのヒッチハイク企画など色々ありましたが、ハプニングでピンチを笑いに変えた場面がありました。スタジオに用意された体重計に乗りジャスト1トンにするというゲームがあったのですが、一回目は無事に終了したものの、二回目に大勢の芸人が体重計に押し寄せるように集まったところでエラーになって企画そのものがストップしてしまったのです。

しかし、体重計の表示のところに「Load」という表示が出たことから、何か変な流れになってしまったのでした。この文字にかぶせるように「The虎舞竜」の「ロード」が流れてきたので、これはあらかじめ計算されたハプニングなのでは? と見た私自身も思ってしまいました。しかし、実際は本当のトラブルだったようで、「この「Load」という単語は日本語では「負荷」という意味で、この表示が体重計に表示されたというのはヤラセでも何でもなく、単に機械の調子がおかしくなってしまったということだったのです。

それにしても、音効の中に後のクイズでくり返し流される予定の「The虎舞竜」の「ロード(こちらの綴りは「Road」です(^^;))」を流したのは現場の判断とは言え実にスタッフと出演者との連携が取れているという感じを受けました。恐らくボタン一つで「ロード」が流れるようにセットされていたものを、この機会に押すしかないと判断した音効の技術スタッフにここは拍手を送りたいと思います。

今回の優勝はGAG宮戸さん、最下位はアイデンティティ見浦さんでした。番組で最初から宣言されていたように、この番組は優勝を争うものではなく最下位を決める番組であったため、優勝したGAG宮戸さんには一切の賞品・賞金はありませんでした。こんなクイズ番組は本当に珍しいもので、実際のところはできるだけ面白解答を連発しながら皆で最下位にならないように競うチキンレースのようになっていました。ですから、途中にザ・グレート・カブキさんの毒霧を1分間で何人分吹けるか(正解は27人)という問題が出て、実際に毒霧を食らう人を決めるのに使われたのは、そこまでのクイズ成績が下位60名というリストでした。これではすぐに自分が多少は頑張らないと最下位になるという危機感を煽ることができます。さらに、最初に書いた通り最下位になってしまうと、これからの「オールスター後夜祭」への出演はできず出入禁止になってしまうというペナルティと、獣神サンダー・ライガーさんとザ・グレート・カブキさんに痛めつけられるという罰ゲームも待っています。

そこで本当に負けてしまったアイデンティティ見浦さんは、恐らくほとんど正解はなかったと記憶していますが、もしそこで同じように全問解答を拒否するように人が複数出てきたらどうなるのか? という妄想が頭をもたげてきました。芸人の皆さんにはそんなチキンレースにもチャレンジしてほしいという気もしますし、もしそんな「同点最下位」が多数出た場合どうするのかという事についても注目して見ていきたいと思います。

(番組データ)

オールスター後夜祭’18秋 TBS
2018/10/07 01:03 ~ 2018/10/07 03:03 (120分)
【MC】有吉弘行、高山一実(乃木坂46)
【解答者】アイデンティティ、アインシュタイン、アキラ100%、阿佐ヶ谷姉妹、アルコ&ピース、アンガールズ、安藤なつ(メイプル超合金)、いかちゃん、EXIT、イワイガワ、岩井勇気(ハライチ)、インスタントジョンソン、ウエストランド、うしろシティ、大西ライオン、岡野陽一、お侍ちゃん、オジンオズボーン、おばたのお兄さん、カミナリ、ガリットチュウ、かんちゃま、
神奈月、菊地優志(ワンワンニャンニャン)、きつね、桐野安生、Groovy Rubbish、クロコップ、小石田純一、コウメ太夫、小坂なおみ、コロコロチキチキペッパーズ、紺野ぶるま、ザ・ギース、サツマカワRPG、さらば青春の光、サンシャイン池崎、三四郎、GAG、Gたかし、ジャッキーちゃん、ジャングルポケット、じゅんいちダビッドソン、ジョイマン、新宿カウボーイ、ずん、だーりんず、ダーリンハニー、
タイムマシーン3号、たんぽぽ、ちゅうえい(流れ星)、チョコレートプラネット、どきどきキャンプ、とにかく明るい安村、トンツカタン、西村瑞樹(バイきんぐ)、ニッチェ、ニッチロー’、脳みそ夫、ノッチ(デンジャラス)、パーパー、バイク川崎バイク、Hi-Hi、X-GUN、花香よしあき、ハナコ、ハマカーン、浜ロン、原口あきまさ、ハリウッドザコシショウ、ピーマンズスタンダード、平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)
ブリリアン、HEY!たくちゃん、ペンギンズ、槙尾ユウスケ(かもめんたる)、牧野ステテコ、マシンガンズ、街裏ぴんく、マヂカルラブリー、Mr.シャチホコ、宮下草薙、ミラクルひかる、むらせ、モグライダー、やさしい雨、やさしいズ、安田大サーカス、U字工事、ゆーびーむ☆、ゆってぃ、四千頭身、ラブレターズ、ルシファー吉岡、レイザーラモン、ロビンフット、和賀勇介、ワタリ119(キラキラ関係)、わらふぢなるお
【プロデューサー】福田健太郎
【演出】藤井健太郎

(番組内容)

有吉弘行&高山一実(乃木坂46)司会で「感謝祭」深夜の延長戦!芸人160人が感謝祭セットをそのまま使って深夜ならではのクイズや企画に生放送で挑戦!生電話に毒霧も


ボランティアの意味を考えさせられた尾畠さんの存在

今回番組に取り上げられた尾畠春夫さんは、山口県周防大島町で行方不明になった小さな子どもをすぐに見付けてしまったことで大きくマスコミに取り上げられましたが、あまりにもあっけなく見付かったこともあり、尾畠さんと行方不明になった両親のヤラセか? と思われた方は意外と多いのではないかと思います。しかし、尾畠さんが報道陣のインタビューに応じ、その様子を生々しく喋っているのを聞いているうちに、個人的には違った感情を持つようになりました。

それまでの創作活動は、人海戦術で捜索させられていると感じる人が混じっていたかも知れず、さらに仕事として捜索している人もいる中で大勢の捜索活動では見付けることができなかった場所を予想し、人を捜索する場合のノウハウに長けた尾畠春さんの経験に裏打ちされた独特な行動で、的確にその居場所を突き止めたのは実に素晴らしい行動でした。人が多ければ子どもの小さな声は喧噪にかき消されてしまうでしょうが、尾畠さんはまだ一斉捜索が始まらない早朝から探しに行ったことで、小さな子の息遣いを感じることができたのではと思います。そんな尾畠春夫さんが「情熱大陸」で密着取材されるということで、この方はどんな方で、どんな魅力がある方なのかというのが少しわかったような気がしています。

尾畠さんが番組の取材を受けた日には午前5時半に起床し、6時頃から独自のボランティアとしての行動をはじめました。その前にどこかのお店で買っておいたと思われるおにぎりと、お茶の代わりに水道の水を汲み置きしたと思われる大きな焼酎用のペットボトルが朝食のメニューになっていました。その時、ご飯の匂いを嗅ぎつけたのか一匹の猫がやってきましたが、尾畠さんは「俺は来る者は拒まない」と言って自分のおにぎりをちぎってあげていました。今回の「情熱大陸」のロケについても「自分の作業を邪魔しなければ」という条件を付けて許可しています。

尾畠さんが車を停めているのは大雨の被害を受けて避難所となっている広島県呉市の天応地区にある小学校のグラウンドで、軽自動車のダイハツハイゼットと思われるワンボックス車を現地までの交通手段および車中泊をするための寝床として使っています。校庭にあるアスレチック施設のロープの網に洗濯物を干していましたが、小学校の水道を使わせてもらっての洗濯は認められているようなので、よく道の駅で同じことをしていて顰蹙を買っている「非ボランティア」の旅行者ではなく、あくまで天応地区の方々の許可を受けた上で使っているらしいことはわかります。

天応地区で家屋の中に入ってきてしまった土をかき出す活動は、全国から募集したボランティアも参加し、尾畠さんもそうした一般のボランティアに混じって受付をして集団での作業に参加していました。決して特別扱いは受けていませんし、尾畠さんもそれを望んでいないようでした。

その作業の前に朝食を終えてから行なう作業というのは、尾畠さんが自分で考えてそれなりに地域の人に役に立ちそうなことでした。地域を流れる氾濫した川をさらい流れてきた衣服と思しきものを拾い上げて干すということを繰り返していたのです。ゴミの処理ではなく、あくまで流れてきた衣服と思しき物をわかるようにその場に干すという作業です。

番組では触れませんでしたが尾畠さんは東日本大震災後に東北にボランティアに入り長期の活動をする中で、被災者の思い出となる写真を発掘する作業を行なっていました。尾畠さんが活動に入っている天応地区では、取材当時まだ消息がわからない女性が一名いました。尾畠さんはその女性の手がかりになればと、もしかしたら被害に遭った人の衣服かも知れないものを泥の中から発掘していたのでした。こうした思想は自衛隊や警察といったまだ生きているかも知れない人を救助したりするのとは違い、より深く被災者の心象風景に向き合わなければ思い付かないことです。

災害ボランティアの活動をするには守るべきルールがあり、マニュアルもあるわけですが、マニュアル通りにやりさえすえばいいという考え方がある一方で、現地に腰を落ち着けて活動を続けていなくてはわからないマニュアル外の状況もあり、何を被災者が求めているかを把握し、先回りをして活動するといったプロフェッショナル的なボランティアの活動を尾畠さんはしているということをちょっとした番組の一部を見ているだけでも感じることができました。

これは、経験に裏打ちされたものなのでおいそれと継承するわけには行かないでしょうが、呉市の方々が尾畠さんに山口県周防大島町の事がなかったとしても、その精神には感銘を受け、慕っているのがわかるシーンも出てきます。

登録ボランティアとして午前中ずっと動き続けた尾畠さんの元に、一人の男性が歩み寄って母が作ったといわゆる広島風お好み焼きを尾畠さんに食べてもらいたいと持ってきた男性がいたのですが、決して人からの施しを受けないと周防大島町ではお風呂に入るのも断わっていたのに、その行為を受け入れていたのにはちょっとびっくりしました。そして、さらに驚いたのは、昼食をごちそうされたことに感謝し、泣いているところを見せまいと顔を覆いながら頭を下げ続けるような行動をされていたことです。テレビニュースで報道されたことで、尾畠さんの元には全国から公演の依頼が殺到しているようですが、お金をもらうと今まで施しを受けずに活動してきた気持ちが変わってしまいそうだということで決して引き受けず、地元の町のコマーシャル出演の依頼も断っている中で、実際に被災された方の想いを受け取ることもあることがわかりほっとするとともに、自分が何か施しを受けるのは本当に悪いと思ってしまう生真面目な人なのだろうなと感じさせてくれるシーンでした。

ボランティアとして出掛けた先ではお風呂は呼ばれない尾畠さんですが、それはなぜかと思ったら、何せ地元が温泉の宝庫である大分県で、近くに無料で入ることのできる露天風呂があるのでした。自宅に帰った時には熱いお湯に浸かっては出ることを繰り返し、取材時には3時間も入っていたそうです。年金だけでどうして長期にわたるボランティアとしての生活ができるのかという疑問もありましたが、ご自身のお子さんをはじめとして温泉でご一緒する方々も気心の知れた方々ばかりのようで、そこには地元の人とのつながりを感じました。そんな尾畠さんが生活に必要なものは車の中に備えて必要最低限の粗食で活動される姿は、普通の人間がおいそれと真似できるようなものではないということも感じました。ある意味、修行僧のような方だという気もします。

同じ「ボランティア」という言葉でこの文章を書いている時期に問題になっているのが、2020年に開催される東京オリンピックの運営に協力する「大会運営ボランティア」の存在です。真のボランティア精神というのは尾畠さんのように、仕事を離れたり学生で時間があったりして物理的な作業に関わることができる人が、意気に感じて自主的に手伝いたいと思う人が行なうべきなのですが、東京オリンピックの事情というのは少々違います。

最初から8万人という人数を募集し、もしそれだけの人員が集まらなかった場合にどうするのかということを考えた場合、最悪募集人員に大幅に足りなくなった場合、協賛企業や大学生を動員して使おうなんて姑息な考えはないと信じたいです。遠方からのボランティア参加の場合、交通費や宿泊費は出ないそうですが、例えばもし尾畠さんが車で東京にやってきて車の中で寝泊まりしながら大会期間中にボランティア活動を行ないたいと思ったら、大会運営を担うオリンピック委員会はそんな場所を提供してくれるのでしょうか?

(番組データ)

情熱大陸【“神”と呼ばれるスーパーボランティア尾畠さんが被災地に行く理由】毎日放送
9/23 (日) 23:00 ~ 23:30 (30分)
【ボランティア/尾畠春夫】
1939年大分県生まれ。小学校5年生の時に母を亡くし、農家に奉公に出る。中学校は3年間のうちの4ヶ月しか通えなかった。別府市や山口県下関市、兵庫県神戸市の魚店で修業を積み、東京で鳶と土木の会社で資金を貯めた後1968年大分に戻り魚屋「魚春」を開業。地元の人気店だったが65歳の時に惜しまれながら閉店、以後ボランティア活動に専念。家族は妻と48歳の息子、45歳の娘、孫5人。

(番組内容)

ボランティア/尾畠春夫▽赤いつなぎに“絆”と書かれたヘルメット…尾畠が現場に入ると、空気が変わる。原動力は何なのか?密着を続ける中で告白した「秘めた想い」とは

今年8月、山口県周防大島町で行方不明となった2歳児を発見し一躍時のひととなった尾畠春夫。現場では率先して床下へもぐり込み、被災者に寄り添い仲間に作戦を指示。また経験が浅く動きが硬いボランティアを得意の冗談で和ませる。身長161cm、小柄な体からは絶えず前向きなエネルギーを発し続ける78歳は、なぜここまで打ち込めるのか?密着の中で「他の取材では話したことがない」長年の秘めたある想いを口にし始めたー。


体操協会バッシング報道の前に過去の報道姿勢を見直すべきでは?

前日の選手と体操協会の記者会見を受けて、8月30日のワイドショーは女子体操選手と朝日生命体操クラブ、体操協会との関係について、朝日生命体操クラブに入らなかった女子選手・コーチが嫌がらせを受けて、パワハラで活動できなくなっているというトーンで報道がされています。

そもそも、この問題の発端は第三者の方が女子選手に対して専属コーチが暴力をふるったという告発があり、それを受ける形でコーチが資格を剥奪され、そのため女子選手が満足な指導を受けられなくなり、それを受けて女子選手が記者会見を開いたことで騒動になっているのですが、この番組を含め多くのマスコミ報道がまさに鬼の首でも取ったように元オリンピック選手であり体操界の重鎮である塚原光男・塚原千恵子夫妻の事を日大アメフト部監督やアマチュアボクシング協会理事のようにバッシングをしています。

それはそれでアスリートファーストということで、選手の活動を阻害する要因についてはできるだけ取り除いてあげる事はいいと思います。しかし、塚原夫妻の行動というのは、直接体操界に関わっていない人であってもそのパワハラ満載なクラブのあり方について過去にも批判されることはあったと思うのに、当時は塚原夫妻に反対するコーチや選手を養護するような報道をしていないから、今回のような事につながっていることを理解すべきでしょう。今回いきなり塚原夫妻をバッシングしているのは、日大やボクシング協会の報道で視聴者の支持が得られるからやっているというようなイヤラシサを感じるのです。もし、当時者が今回のように出てこない状況であったら、大会での選手取材に支障が出るという理由から、ここまでバッシングはしなかったのではないでしょうか。

さらに、今回あえてこの番組に対してこの話題を書く気になったのは、以下のリンクにある過去の体操にまつわる事件報道についてツイッターからの引用に「ゴゴスマ」の文字を発見したからであります。

https://breaking-news.jp/2016/01/18/022443

この事件は、ニュース内に逮捕された体操コーチの実名が出てしまっているのでリンクを貼ることに心苦しさはあるのですが、最後のコメント欄まで読むと、ちょっと違った印象を読む人に与えると思いますので、あえてリンクを貼らせていただきました。

ニュース自体を覚えている方もいるかも知れませんが、当初はこのサイトのようにコーチが生徒に体罰だけでなく重症を与えるような暴力を働き、警察に逮捕され勾留されたことで多くの方に、このコーチ批判のコメントが殺到したのでした。そんなツイッターのコメントの中に「#ゴゴスマ」という文字があったということは、恐らく同じような論調で報道したと思われます(当時のテレビは見ていたのですが、ゴゴスマでどのような報道があったかは細かく指摘できない点はどうかご了承下さい)。

しかし、この事件は結論から言うと告発者の出した資料の一部が虚偽だった事が判明したことで不起訴になり、問題となった体操教室も現在は全く問題なく営業されていますし、逮捕されたコーチも市内の幼稚園などで体操指導をしているなど、リンク先でのバッシングというのは、今となっては実は見当外れの部分も多くあるのではないかと思います。

私個人としては、件の体操コーチの汚名は晴らされたと思っていますが、当時この事件についてリンクさせていただいたネットメディアを含む報道したマスコミはどうなのでしょうか。もし、自らの取材なしに警察の発表する情報だけを受けて、その裏も取らずに新聞やネットに書いたりテレビで放送したりしてしまったら、この事件が不起訴になったことを受けて何らかの対応を取るべきですし、今後同じような事件が発生した場合、まずは関係者に取材して裏を取って報道するというのがテレビとしての義務ではないかと思います。

話は最初に戻りますが、女子体操選手に対して暴力を奮ったと告発した人に取材をしたのかということについてゴゴスマでは明らかにせず、単に協会幹部がコーチを陥れるために誰かが暴力事件で告発することを促したのだろうなどと憶測に基づくコメントを森末慎二氏から引き出すだけでした。その事についてゴゴスマの記者が動いた形跡はありません。今回の放送で見た唯一の記者の行動というのが、塚原光男氏にいきなりマイクを向けてコメントを取ったことだけで、それこそ鬼の首を取ったかのように塚原氏の漏らしてしまった言葉について番組で噛み付いていました。

誤解して欲しくないのですが、私自身も塚原夫妻の支配する女子の体操界というのは男子に比べると選手のやる気を削ぐ部分があり、それが女子が男子に比べると国際大会の成績に違いがある原因だと思っていて、民主的な協会運営を求めたいと思ってテレビを見ています。しかし、過去に行なった報道を棚に上げて、弱った犬をみんなで打ち据えるような見苦しい事をする前に、しっかりとした取材をしてきっちりと本丸を追い詰めるのがジャーナリズムとしてのやり方なのではないでしょうか。

(番組データ)

ゴゴスマ【会見バトル…被害選手VS体操協会▽男子リレー今夜決戦!】中部日本放送
8/30 (木) 13:55 ~ 15:50 (115分)
【MC】石井亮次(CBCアナウンサー)
【アシスタント】古川枝里子(CBCアナウンサー)
【出演】博多華丸(博多華丸・大吉),田中ウルヴェ京,JOY
【中継出演】森末慎二

(番組内容)

会見バトル…被害選手VS体操協会「権力を使った暴力」本部長を名指しで批判▼男子リレー今夜決戦!▼台風21号最新進路は? ほか(※予定)


時代劇のターゲット層を考えた放送を

最近、時代劇とジャニーズ事務所との関係が良好らしく、TBSの人気番組だった「大岡越前」を当時のシナリオ通り再現したNHK BSプレミアムでは少年隊の東山紀之氏が大岡越前役を演じたり、今回紹介するTOKIOの松岡昌宏氏が彼自身も大好きという遠山左衛門尉の役を熱演しています。

今回のドラマは絵師歌川国芳役の吹越満氏など、松岡氏を支える脇役もしっかりしていて筋書きも安定していてじっくり見ることのできる作品に仕上がっていたと思っています。しかし、見る側にとってはこのドラマをスタートから終了まで見続けることはかなりの荒行だったということもここで明らかにしておきます。

テレビの場合は映画と違ってコマーシャルが入るとはいえ、夜の8時から11時まで3時間を超える長さというのは見る方も体力が必要になります。通常、夜8時からの単発ドラマ枠というのは2時間で、かく言う私もその当日の徳島市の阿波踊りの「総踊り」が夜の10時から開始という話が入っていたので、その中継はテレビ朝日の「報道ステーション」でやるだろうと目論み、ドラマを見た後に見ようと思っていたら10時を過ぎても一向に終わる気配がないので、ここでザッピングを繰り返して徳島市からの中継が始まってからはテレビ朝日の方を見ていました。

もしストーリーをコンパクトにまとめ、通常の2時間で収めていたら個人的な評価は上がったと思いますし、ドラマのテンポも良くなって、主演の松岡昌宏氏の印象もさらに良くなったのではないかと思うのですが。

現代の時代劇は新作が作られることが少なくなったものの、中高年の方々に対して過去の時代劇が人気を博し、CSの「時代劇専門チャンネル」もあります。そうした状況を捉えれば、お盆の時期に久し振りに三世代が茶の間に集まり、そこでおじいちゃんやおばあちゃんが好きな時代劇を見る中で、出演キャストに渡辺麻友さんのような、お子さんだけでなくお孫さんも知っている人が出演している中で、幅広い世代に時代劇の面白さを知ってもらおうとする努力はわかります。しかし、あまりにドラマが長すぎると見ている側がだれてきて、そんな中でつい時代劇を見たいはずのおじいちゃんがコックリと寝てしまったらお孫さんはこれ幸いと自分の見たい番組に変えられてしまうという状況が私には見えます。そういう意味では、かつての「ナショナルアワー」の時代劇「水戸黄門」「大岡越前」は一話完結の1時間番組だったので、小さいお子さんでも飽きることなく見ることができ、それで時代劇が好きになった人も少なからずいるでしょう。

確かに良質なシナリオと良質な芝居があれば評価されるドラマは作ることができるとは思いますが、だからといって関係者が見るにも長いというくらいの3時間を超えるものにする意味というのが個人的には見出せません。この点についてはそれこそ「次はない」くらいの意気込みで、本気で時代劇を多くの人に見てもらって好きになってもらうにはどうするのかという話し合いを行なった上でさらなる作品を企画して欲しいと切に思います。

(番組データ)

ドラマ特別企画 名奉行!遠山の金四郎 TBSテレビ
2018/08/13 20:00 ~ 2018/08/13 23:07 (187分)
(出演)
松岡昌宏 稲森いずみ 中原丈雄 神山智洋 加藤雅也 渡辺麻友 不破万作 生島勇輝 伊藤洋三郎 山崎裕太 村上新悟 中西良太 黒木真二 冨樫真 河合雪之丞 菅原大吉 吹越満 平田満 里見浩太朗 原田美枝子
吉川清之
(脚本)いずみ玲
(監督)下山天
(プロデューサー)金丸哲也 小柳憲子

(番組内容)

去年好評を博した松岡昌宏の遠山の金さんが帰ってくる!水野忠邦の天保の改革が吹き荒れ、江戸の庶民の鬱屈が溜まっている中、謎の連続失火と禁止されたはずの隅田川の花火大会での大爆破、江戸庶民の味方遠山金四郎が女鼠の助太刀、おたねの出生の秘密を明かしつつ見事に解決します!事件の鍵を握る謎の絵師歌川国芳に吹越満、花火師の棟梁役に里見浩太朗が友情出演!


テレビの取材能力が信頼できなくなる事例

昔から「嘘も100回言えば真実になる」という言い回しがあります。これは、私の経験ではナチスドイツのプロパガンダがなぜドイツの人々に受け入れられたか? という謎を解くカギとして出てくることが多いように記憶していますが、そこまで大きなことでなくても、嘘がテレビでもっともらしく語られることによってその嘘があたかも真実のように多くの人に浸透していくということもあります。インターネット以上に多くの人が見るものであればこそ、バラエティや情報番組であっても事実関係のチェックは怠らないで欲しいと思うところです。

今回、「サタデープラス」の一コーナーでTOTOが日本で初めて発売し、大ヒット商品となり、今では付いていないと違和感があるとまで言われるようになった商品名「ウォシュレット」のコマーシャルに焦点を当て、製作秘話を紹介しているのですが、当時のコマーシャルにおける「常識」として「おしり」という言葉を使うことがはばかられ、CMディレクターの仲畑貴志さんが当時の社長に根回しして「おしり」という言葉をCMのキャッチコピーとして使う案を了承させたというくだりがあったのですが、これは全て真実なのか? というのが番組を見ていて私が違和感を持った点です。

ちなみに、ウォシュレットが発売されたのは1980年6月で、今回番組でも話題とした「おしりだって、洗って欲しい」というコピーで流れたCMが出たのは1982年です。ではその前にウォシュレットのテレビCMはなかったのかというとそうではなく、キャッチコピーではありませんが、ヒカシューが演奏し巻上公一氏が歌ったCMソングの形で「おしり」という言葉が使われた初代CMがあったことは意図的であるのかそうではないのかわかりませんが、番組では無視されています。この事実は個人的に見た記憶があるので間違いないと言えますが、ネット上に実際にお仕事に関わった吉江氏のブログがありますのでリンクを貼っておきます。

https://ameblo.jp/kazuoyoshie/entry-10131498653.html
(吉江一男のブログ 「TOTOウォシュレットの初CM」)

ただ、困ったことにGoogleで「ウォシュレット 初代 CM」で検索すると、最初に戸川純さんのコマーシャルの動画にアクセスできるようになってしまっています。さらに、検索一ページ目に出てくる以下のリンクのサイトと今回放送された内容がほとんど同じだったこともちょっとテレビ制作の現場の仕事として安易すぎるのでは? と思ってしまったのです。

https://middle-edge.jp/articles/rkU3q
(ミドルエッジ 「おしりだって洗ってほしい」TOTOウォシュレットを爆発的なヒット導いた戸川純のCM)

このサイト上では戸川純さんのCMはウォシュレットの初代CMとは書いてはいませんが、一つ気になる内容として、私は次の一文に注目しました。

『当時、下品なイメージを持たれる『おしり』というワードは宣伝にはタブーであった。』(上記サイトからの一部引用)

単に「当時宣伝にはタブーであった」とサイト上に書かれているだけなので、以前にこのワードが使われていないということにはなりませんが、番組での再現VTRでは社内会議の席上でこの「おしり」という言葉が問題になり、事前に社長にこの言葉の使用について根回しを行なっていたということで、社長の鶴の一声で「おしり」という言葉の採用が決まり、戸川純さんのCMにつながったという風になっています。しかし、ウォシュレット新発売の際にはすでに「おしり」という言葉の入ったコマーシャルが作られていたとすると、なぜ社員はその言葉に過剰反応してキャッチコピーに反対したのか、ちょっとわかりません。

別に初CMと戸川純さんのCMを流してそのインパクトの違いを印象付けるということで、改めてTOTOという会社の社風を紹介するような作りにしても十分伝わったのではないかと思うのですが、恐らく最初に紹介した吉江氏のホームページも確認しないで二番目に簡単にヒットした内容だけを基にして番組のコーナーを作ってしまったと言われても仕方のないところであるでしょう。

このような詰めの甘いVTRを作る事が許されるなら、意図的に間違っている内容を正しいかのように出す「フェイクニュース」のようなものを無意識にMBSは許しているということにもなってしまいます。そうした内容で放送するのが当り前になるなら、もはやテレビの情報が信頼できるとは言えなくなるわけであり、番組の最後に「この番組はフィクションです」というテロップを付けて初めて成立するというものになってしまう気がするのですが。

(番組データ)

サタデープラス【嵐二宮主演『ブラックペアン』撮影現場潜入★GW!進化形駅弁】MBS
4/28 (土) 8:00 ~ 9:25 (85分)
【MC】 丸山隆平(関ジャニ∞) 小堺一機 小島瑠璃子
【ゲスト】 桂南光 ミッツ・マングローブ 高橋茂雄(サバンナ)
【VTR出演】 二宮和也 小林しのぶ
【プレゼンター】 西村麻子(MBSアナウンサー) 福島暢啓(MBSアナウンサー)

(番組内容)

毎週土曜日あさ8時から生放送! 丸山隆平(関ジャニ∞)&小堺一機&小島瑠璃子。 各世代を代表するMCの3人がゴシップや旅や 旅行グルメとは一線を画す生活に『プラス』になる 情報をあなたにお届けします!お楽しみに!!

【マルわかり1週間!】 話題のニュースにプロならではの知識をプラス。 さらに、日曜劇場『ブラック・ペアン』の撮影現場に福島アナウンサーが潜入!主演の二宮和也さんから、MC丸山隆平に辛口コメントが…。

【“駅弁”の新常識】 4月に続々と新作が発表され“今が旬”の駅弁。駅弁の食べ歩き歴20年以上で、これまで5000種類の駅弁を食べ歩いた「駅弁クイーン」の小林しのぶが、駅弁の新常識をプラスします。

【マルわかりプレイバック】 海外セレブにも人気の大ヒット商品“ウォッシュレット”。その火付け役になった名CMの誕生の裏側に迫ります。


現代の「お笑いウルトラクイズ」に「オールスター後夜祭」はなれるか?

日付こそ翌日になっていますが、今回紹介する「オールスター後夜祭」は、年度末にゴールデンタイム5時間通しで放送された「オールスター感謝祭」のセットをそのまま使い、ある意味本家帰りとも言うべきクイズを中心にしたバラエティに仕上がっていました。

「オールスター感謝祭」がクイズよりも改編期の新番組の出演者を大挙して番組に出し、さまざまな定番企画に出すことで番組名を売る番宣中心の内容になり、さらに賞金もここのところの経済状況を象徴するように賞金額も賞品もしょぼくなっているという中、深夜からの放送の後夜祭はどうなるのだろうと思っていたら、意外にも真面目な引っ掛け問題が多いクイズ勝負で、それほど見ている人がいないと思われる中でスタッフの地道な仕事が垣間見え、良質なプログラムであるということをまずは感じました。番宣や出演者やその事務所に対しての忖度を考えなければお金はなくてもこれだけ面白いプログラムが組めるという事を示してくれた今回の改編期一番の深夜番組だったのではないかと思います。

見ていない人のために簡単に説明すると、以前「感謝祭」の一コーナーとしてビートたけしさんがクイズの問題を出す時間があり、常識が通用しないひっかけ問題ばかりを出して真面目に問題に答えていた出演者からひんしゅくを買ったのと似ています。ただ後夜祭の出演者は感謝祭から居残っている番宣とは何の関係もないお笑い芸人と、さらに多くの人が名前も顔も知らないお笑い芸人を総勢160人集めているだけなので、こうした格下の芸人いじりには定評のある有吉弘行さんにとってはかなり自由に回せたことが想像されます。

この番組がここまで面白くなったのはスタッフによる構成の力であることは見ていてわかりましたが、一つだけ失敗した事があるとしたら、クイズで最下位を取った人に獣神サンダー・ライガーさんとザ・グレート・カブキさんから驚愕の罰ゲームを受けることを最初に発表してしまったことでしょう。ネットでの口コミでは「最下位ではなくブービーに罰ゲームを与えた方が良かったのでは?」という意見も多く書き込まれていましたが、全員がお笑い芸人のため、今回の最下位になった芸人を含めてわざと回答しないで最下位になりテレビに映ろうと考える人も出てくることは十分に予想できたわけで、クイズ最下位が罰ゲームということを最後に発表するか、番組全体を通して一番ポンコツ臭がする芸人を有吉さんの独断で決定するようにした方が(当然、指名される芸人には罰ゲームのリアクションを期待されるので)テレビを見ている視聴者側も最後まで十分楽しめるものになったのではないかと思います。

ただ、これも試行錯誤した中での結果であるので、次回があるとしたら秋になると思いますが、新しいクイズや企画だけでなく見ている人が興ざめしないような内容で続けていってほしいと思いますね。この日はめちゃイケが最終回でしたが、テレビの世界に限らず過去を振り返って懐かしむということより、新しく作っていくもので楽しむことこそテレビ的であるのではないかと思います。

その日のTBSオールスター感謝祭の裏番組で日テレでは「月曜から夜ふかしスペシャル」を放送していて、そこで将棋の加藤一二三九段と桐谷広人七段との対談があったのですが、恐らく多くの方が過去の対局で1勝1敗だった将棋の話を期待していたと思うのですがお二人の興味は過去でなく未来にあるようでした。

加藤九段がワタナベエンターテインメントに所属していることから、桐谷七段が今後事務所に所属して仕事を管理てもらおうかなと、お二人ともこれからの仕事についてのお話ばかりしていたのは、実に人間として素晴しい事だと思います。人間年をとったり物事に慣れてしまうと新しい事へのチャレンジを忘れてしまい、いつまでも過去の栄光にすがることで傍目から見ても老害だと思われてしまう人が少なくない中、いつまでも現在や未来の事を見ていくからこそ面白くなるということを示してくれています。

願わくばこの番組もそんな風に進化していってもらい、もし本編のオールスター感謝祭が終わったとしても「お笑いウルトラクイズ」のように単体でこの番組が残るような進化を期待しています。

(番組データ)

オールスター後夜祭 TBS
2018/04/01 00:58 ~ 2018/04/01 02:58 (120分)
【MC】有吉弘行、高山一実(乃木坂46)
【解答者】アイデンティティ、あかつ、アキラ100%、阿佐ヶ谷姉妹、あばれる君、AMEMIYA、アルコ&ピース、アンガールズ、イーちゃん(マリア)、いかちゃん、いけだてつや、イジリー岡田、井下好井、イワイガワ、岩井勇気(ハライチ)、インスタントジョンソン、インディアンス、ウエストランド、うしろシティ、エル・カブキ、エルシャラカーニ、岡野陽一、お侍ちゃん、
オジンオズボーン、オテンキ、鬼ヶ島、おばたのお兄さん、河邑ミク、神奈月、ガンバレルーヤ、キック、きつね、キャプテン渡辺、コウメ太夫、小島よしお、紺野ぶるま、ザ ツネハッチャン、サツマカワRPG、サンシャイン池崎、Gたかし、シオマリアッチ、ジグザグジギー、磁石、ジャッキーちゃん、新宿カウボーイ、スーパー・ササダンゴ・マシン、スパローズ、ゾフィー、だーりんず、ダイアン、TAIGA、
タイムマシーン3号、高田紗千子(梅小鉢)、デニス、テル、どきどきキャンプ、どんぐりパワーズ、なかやまきんに君、ニッチロー´、脳みそ夫、ノッチ(デンジャラス)、パーパー、パーマ大佐、バイク川崎バイク、Hi-Hi、馬鹿よ貴方は、X-GUN、8.6秒バズーカー、花香よしあき、浜谷健司(ハマカーン)、原口あきまさ、ハリウッドザコシショウ、バンビーノ、ピスタチオ、ビックスモールン、フォーリンラブ、
福島善成(ガリットチュウ)、FUJIWARA、プラス・マイナス、ぶらっくさむらい、HEY!たくちゃん、ペンギンズ、槙尾ユウスケ(かもめんたる)、牧野ステテコ、マシンガンズ、マツモトクラブ、マテンロウ、まんぷくフーフー、みかん、宮下草薙、ミラクルひかる、むらせ、メルヘン須長、モグライダー、餅田コシヒカリ、もりせいじゅ、安田大サーカス、八幡カオル、山本高広、ゆーびーむ☆、ゆってぃ、ラブレターズ、
ルシファー吉岡、ロビンフット、和賀勇介、わらふぢなるお
【プロデューサー】福田健太郎
【演出】藤井健太郎

(番組内容)

オールスター感謝祭の延長戦生放送「後夜祭」では、感謝祭からの居残り組に追加メンバーを加えた、合計160人の芸人たちが深夜ならではの笑いに振ったクイズや企画に挑戦!
■ガチ相撲トーナメント2018春~後夜祭場所 ・あかつ vs ジョシュ・バーネット ・ボビー・オロゴン vs ???(登場したのは大相撲を解雇された大砂嵐) トーナメントで優勝を決定、なお4人目の選手は生放送で発表
■後夜祭版「ホンモノだぁ~れ?」
■深夜の生電話企画