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台風情報の配信局がその進路とともに変わる意義

個人的には地震の場合、NHKよりもYouTubeから「ウェザーニュース」のライブ配信を選ぶと、ある意味NHKよりも細かな情報が出てくることもあり、台風の場合もウェザーニュースを見る機会が増えましたが、2019年9月から10月にかけて日本列島を縦断した台風24号の時にAbemaTVを見ていて、台風の進路とともに台風情報の特番を配信しているテレビ局が「九州朝日放送」→「ABC朝日放送」という風に変わっていくことによって、現在の台風の通り道では何が起こっているかという事の把握がしやすくなっていました。

9月30日の夕方になって同じ朝日系のキー局であるテレビ朝日が放送する「サンデーステーション」の中ではやはりというか東京を中心とした構成になっているのとは対照的でした。もちろん、自分の住んでいる地域が今後どうなっていくかという情報については、地元の地上波で情報を取ることは大切なのですが、台風が通っていく地域が今どのような状況になっていて、何に注意して避難準備をするべきかということをしっかり報道してくれている印象を与えてくれました。

むろんAbemaTVも四六時中台風情報をニュースチャンネルで流していることはなく、通常番組に戻る時間もあるわけですが、その時には地上波のテレビやラジオを利用して地元の防災情報を入手するというのも手ですし、NHKと2画面でウォッチを続けるというのも一つの方法でしょう。

今回の台風24号の場合、YouTubeでのウェザーニュースはインターバルの時間に見ようとしても単にライブカメラや静止画の天気図だけの配信になったり、AbemaTVでも台風情報を出していない時間に見てしまったというようなところもありますが、こうしたネット配信系の動画サービスというのはテレビを付けながらスマホの画面で見たり、停電が起きてテレビ放送が見られない状況になったとしても携帯電話の基地局さえ動いていればネット配信の放送を見られるという利点があります。

AbemaTVのスマホ用アプリでは、「設定」画面から「通信節約モード」を選ぶと、放送を10時間連続して見てもデータ消費量を1GBに抑えることができます。避難準備をしながらAbemaTVを見る場合には、できれば充電しながらスマホで自宅Wi-Fiを使って見るようにし、停電が起きてからできるだけ長く情報を見られるようにすることも大切です。そしてモバイルバッテリーの充電も忘れないように行ないましょう。


ネットTVと地上波・BSをまたいだ生中継視聴は便利

先日、テレビ朝日の社員が受けたセクハラ被害についての記者会見の様子をテレビ朝日系列のAbemaTVが中継しなかったことについて書きましたが、急に起こった状況の変化を感じ取って生中継する力というものは、テレビを含めたメディアの中で一番あるなと思えるのがネットのAbemaTVであることは間違いのないところだろうと思います。

今回の塚本幼稚園元理事である国を騙して安い値段で土地を購入されたとされる籠池夫妻の保釈というのは本日ではなくその前にニュース速報で出たのですが、検察が保釈に反対をしたとかでそのニュース速報は結果的に「誤報」になってしまったのですが、その後、裁判所が正式に保釈を決定したということで、検察はまだ籠池夫妻を拘置所に留めておきたかった何かがあったと考えることもできます。そうなると、保釈されたその日に何を発言するかというのは、多くの人の関心事だったはずでしょう。

記者会見の開進が20;00からだということだったので、AbemaTVに切り替えたら案の上記者会見の生中継をしていたので見ているのですが、念のため地上波とBSは全て見てみましたが、唯一生のニュースを放送しているBSフジでも記者会見の様子は流さずに、9時以降のニュースで録画を放送するような形で対応するのだろうと思いました。

ただ、こうしたニュースソースはできるだけ生中継で見ることによってその場の雰囲気とか、質問をする記者がどんな風に何を聞いているのか(マスコミ報道の中にはひどい聞き方をした記者の質問をカットして印象操作をする可能性もあるので)もわかり、その様子を多くの人が共有することで色々な事を隠したい人も隠せなくなるという効用があるわけです。今回の記者会見自体は35分くらいで終了したので、BSフジでは予定を変更しても生で中継して欲しかったです。記者会見の内容的にはそこまで見どころはなかったのですが、ずっと拘置所内にいて多少やつれているのではと思われた籠池夫妻がすこぶる元気で、今後はまたいろんな騒動の種になっていくのではないかと思われるような会見だったように思います。この会見の様子はその後の夜のニュースでも放送されましたが、生で全部見たのとニュース用に切り貼りされたのとは明らかに違います。やはりこうした会見は生で見たいものだとしみじみ思いました。

こうした生中継への欲求というのは何も記者会見だけの話ではなく、昨日の朝日新聞に連載しているプロゴルファーの石川遼さんが、日本のゴルフトーナメントのライブについて書いていた内容が、まさに録画放送でなく生中継をという意見でした。

ゴルフに限らず、テレビでスポーツ中継をする場合、サッカーのように時間が決まっているものならばいいのですが、雨や雷による中断があって予定の放送時間では伝えきれない恐れがあるので試合が終了しているところから逆算して録画放送をするスポーツ中継というのは少なからずあります。それはそれで、雨で何も動きのない映像だけをずっと流しながらアナウンサーが喋っているのを見ているよりは、スポンサーに迷惑を掛けずに時間内で試合の結果まで全てが見られる録画放送の良さというものもあるのですが、生の臨場感が感じられず、さらに最近ではテレビ中継が終わるまで本来速報の機能を果たすはずのネットでの試合結果の情報まで制限するようなことも普通に行なわれているので、こうした事が起こらないためにも、テレビで中継するなら生放送にこだわって欲しいということで、選手会長である石川遼さんはテレビ局やスポンサーと話し合いをしたいということまで書いています。

まさに、そうした生中継への要求が、選手側から出てくるというのが素晴しい事だと思いますし、このような要求がある中でどのくらいのテレビ局がこうした声に応えられるのかということも考えてしまいます。

ちなみに、この記者会見の裏ではBS朝日で男子バトミントンのユーバー杯準決勝、日本対デンマークの試合の模様を生中継していましたし、地上波のフジテレビではボクシングの井上尚弥の三階級制覇のかかった世界戦を生中継していまして、決定的な瞬間を見逃さないようにするのに苦労したのですが(^^;)、籠池夫妻の後にバトミントンの桃田選手(シングルス第一試合で世界ランク1位にストレート勝ち)を見て、その後で井上選手の世界戦(1R KOで三階級制覇)を見るなんてことは、テレビの前にいなければできないことです。だからこそ、テレビであらゆる興味深い事が起こったら追い掛けてでも生で中継するということを追求して欲しいと思ってしまうのです。

そんな中で、今後も急に入った記者会見というようなニーズではAbemaTVの独壇場となりつつあるので、テレビでAbemeTVが見られない方は家のテレビでも見られるようにしておくだけで、生中継の醍醐味をスマホとは比べものにならない大きな画面で見られるようにしておくことをおすすめします。

(番組データ)

AbemaPrime速報/籠池夫妻被告が保釈&会見!10か月は長期勾留なのか?
5/25 (金) 20:00 ~ 20:35(約35分)
籠池泰典・籠池諄子 他(敬称略)

(番組内容)

10ヶ月ぶりに保釈され、その日の夜に行なわれた記者会見の様子を生中継する。