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Amazon Fire TV Stickに「TVer」アプリを導入してみると

今まで、Amazon Fire TV Stickを使ってテレビの大画面で様々なビデオオンデマンドサービスを利用していて一つ残念だったのが、スマホ・タブレット用のアプリとして提供されていた民放テレビ局の見逃し番組配信サービスの「TVer」のアプリがなかったことでした。本来、現在放送中のバラエティやドラマを見逃した場合、小さな画面のスマホやタブレットで見なければいけなかったのです。当然ネット上ではウェブブラウザを利用した裏技的な利用の方法はあったようですが、やはり専用のアプリであればわかりやすいですし、リモコンで目的の番組にたどり着きやすいというメリットがあります。

アプリを登録する際には、生年と月を入力した上で現住所の郵便番号を入れるようになっています。もしかして地域を判定してテレビ東京の番組を一切見せないようにするのか? と思ったのですが、現在は地方ではリアルタイムでは見られないテレビ東京の一部の番組も見ることができています(Youは何しに日本へ? のように地上波の内容をそのまま配信しないような配信の仕方をしているケースもありますが)。

私の自宅でのネット環境はADSLなので早いというよりも遅いという感じなのですが、地上波レベルの画質は十分キープできています。さらに、番組の中で強制的に配信がストップされ、同じテレビ局の番組の案内やコマーシャルが強制的に入ることはあるのですが、地上波のドラマで延々とコマーシャルを流し続けるような感じではなく、最低限のブレイクタイムという感じなので、むしろリアルタイムで見るよりも時間短縮になるところもあります。

ただTVerでは全ての番組を再配信するわけではないという事もあります。どの番組が見逃し配信されているかは、アプリの一覧から確認できますが、個人的には月曜から日曜までという形で日ごとに分けて見られるのが有難いですね。今まで全ての番組を録画に頼って見ていた方は、少なくともTVerで配信されているものに関しては、記録として残すことを考えなければ(見たらしばらくして消す)、ビデオ予約の手間も低減できます。

また、見たいと思うものの録画してまで見ないような深夜番組については、このアプリ経由で見ることで今後も継続して見るかどうか決めることもできます。もちろん、テレビの大画面だけでななく、スマホでもWi-Fiが利用できる場所でなら外でも見られますし、このアプリをスマホやAmazon Fire TV Stickの両方で活用するに従って電波とネットの逆転現象が起こってしまう可能性もあります。

もちろん、ずっと無料で見られるわけではなくおよそ一週間限定というところがあるので、今回のAmazon Fire TV Stick用アプリでの利用が可になったことで、今までの非テレビの時間もつい見逃したドラマを見るとか、今まで全く見たことないものの面白そうなバラエティを見るとかして、継続して楽しむことで今までとは違ったテレビの楽しみ方が生まれてくるのではないかと期待するところが大きいです。

こうなると気になるのがNHKがどう出てくるかということですが、もしテレビ番組はTVerの再配信だけでいいと思われた場合、「大画面テレビ」ではなく「大画面モニター」を購入し、Amazon Fire TV Stickを組み合わせることで、「ニュース」「天気予報」「ドラマ」「バラエティ」「スポーツ」を「TVer」「You Tube」「DAZN」「Netflix」「Hulu」「ウェザーニューズ」「TBSニュース」「日テレニュース24」あたりのサービスを併用すれば(一部のサービスはウェブブラウザのインストールをし、専用サイトをブックマークしてアクセスする必要があります)十分と思う人もいるのではないでしょうか。また、ネット放送としてのAbemaTVや、格安の動画利用が可能なアマゾンプライムではテレビ放送では放送されないオリジナルコンテンツもあるため、その点ではテレビを越えていくというところがあるのかも知れません。

ただ、便利になったからと言ってテレビを取り巻く状況が改善したわけではないので、今後もTVerのラインナップには注目していきたいと思っています。


技術的には十分可能な「国会中継延長のサブチャンネル化」だが

2019年3月5日に地上波のNHK総合チャンネルで放送されていた「国会中継」は午後6時までで終了し、定時のニュースへと移行しました。番組の編成上の都合とは言え、国会での審議というのはスポーツ中継よりも国民に伝えなければならない情報だということは多くの人が一致する見解だと思いますが、NHKではサブチャンネルでの中継継続をしないで、深夜などに中継録画(ラジオの場合は録音)で残りを放送するという形を崩していません。

これは、放送技術の発達にともなってテレビが変わると地デジに変わる時に相当宣伝されたことと反するのではないかという気がしていて、NHKの真意を計りかねる思いを多くの人が抱いているのではないかと思います。

サブチャンネルの取扱について、スポーツ中継では主にNHKで頻繁に利用されているにも関わらず、民放ではほとんど利用されていないという問題もあります。ただこれは、定時の番組の裏に継続するスポーツを持ってくることによって、そのサブチャンネルでのコマーシャルはどうするのか? また、当初予定されていた番組のスポンサーがサブチャンネルを多くの人が見ることによって、広告効果が上がらなかったと言われたらどうするのかというような、民放の経営基盤を揺るがすかも知れない大きな問題をはらんでいます。しかし、最近ではスポーツ中継を延長するよりも、ドラマやバラエティを定時に見たいという人も少なからずいるため、今後はいい具合の棲み分けによって民放でのサブチャンネルの活用がうまくできるようになって欲しいと思っています。

さて、改めてスポンサーの影響のないNHKでの国会中継におけるサブチャンネルの扱いについて考えてみます。実に皮肉な話ですが、テレビが今でもアナログ放送だったら、現在の録画中継で十分だというところで話は終わっていたのですが、今後もNHKが同じような形を続けていくと、違ったところでの影響が考えられます。

ご存知の方も多いでしょうが、注目の国会質疑についてはインターネットテレビのAbemaTVで緊急中継を続ける場合もありますし、通常の国会中継の場合ではYouTubeのチャンネルで中継されています。つまり、今までテレビの方を見ていた人がネットの方に移動し、そのままテレビの方に戻ってこなくなってしまう可能性をNHKの中の人は考えたことがあるのでしょうか。2019年の映画の祭典アカデミー賞では、初めてビデオオンデマンドによる配信をしているNetflixが製作した映画が受賞したことでもわかるように、テレビと映画がタッグを組んで進めるビジネスモデルにも影響がこれから出てくるのではないかとすら思います。

そのNHKも、近い将時には総合テレビの内容をネットで同時配信しようとしているのですが、確かに停電でテレビが見られなくなったり、大きな災害時にはネットで配信する意義はあるかと思いますが、途中で打ち切られる様々な中継の続きを見たい人は、そのサイトから去られてしまう可能性をはらんでいるということも確かでしょう。

最近のスマホの中にはテレビのフルセグ(サブチャンネルを見ることが可能)を搭載している機種もありますので、いざという時には高速クーポンを消費するネット配信よりも、サブチャンネルを活用して様々な情報を流してくれる放送局があれば、スマホでテレビを見る人も増える可能性すらあると思っているのですが、今の状況ではそんな事も期待できないのではないでしょうか。


地方局は地元視聴者の立場で再放送・再配信を考えてほしい

大きな地震による広域災害でなくても、地域によってはテレビの放送が途切れることがあります。石川県にお住いの方で、1月10日夜から翌11日の間にかけて、同じ送信設備を利用している石川テレビ(フジテレビ系)と北陸放送(TBS系)が40万世帯で16時間以上見られなくなる状況が発生したのです。

これは、送信設備の鉄塔に落雷が起き、その影響で火災が発生したことによるのですが、同時に大雪が降ったことにより復旧に影響が出たようです。実際問題、テレビ放送というのはライフラインの一つに入れてもいいのかというかという事もありますが、フジとTBSの番組を楽しみにしていた方には気の毒としか言いようがありません。

単に、災害のための報道という点で見ると石川県にはこの二局だけではないのでニュースなどの受信には影響がなく、またラジオを使えば情報は入ってくるとは言いつつも、たとえ災害には関係ないバラエティ番組といえども楽しみにしていたものが見られないというのは悲しいことだろうと思います。

北陸放送のフェイスブックを見ると、自社制作の番組については放送できなかった分を翌週に伝える旨のコメントがありましたが、東京制作の放送の再放送をどうするのかという点については二局のホームページやSNS上でも具体的な対策については語られていませんでした。また、北陸放送ではケーブルテレビでは中断することなく全ての番組を放送していたのとことで、地域によってはテレビアンテナに頼るよりも、基本ケーブルテレビで視聴し、もしケーブルテレビに不調があったらワンセグを使って復旧するまでの代替として利用するような方向で考えた方がいいかも知れません。

地上波と比べてBSやCSは局地的な災害に影響されず、アンテナさえ衛星に向けられれば見えるという点で有利なところはあるものの、厚い雲に覆われて天気が悪くなると相当高性能なアンテナを使わないと画面がまっ暗になって見えないトラブルに地域によっては見舞われることがあります。

こうしたトラブルと同じように考えると、テレビ局自体が落雷被害により送信できなかった分の放送については、必ずしも代替放送をしなくてもいいということにもなるので、どうしても当日の番組が見たいと思った人は諦めるしかないかと思うところがあるのは確かです。

ただあくまでテレビ放送を流せなかったテレビ局側が視聴者の事を思って再放送ができるならやって欲しいですし、地域限定で可能にならないかと思うのが、流せなかった番組を一定の期間だけその局のホームページから「見逃し配信」することができないかということです。自社制作の番組なら簡単だと思うのですが、東京や大阪で制作された番組の場合、権利関係がどうなっているかということですね。まず、地元テレビ局には、ドラマや一部バラエティなど既存のインターネットサイト「TVer」や、系列局の見逃し配信を行なうサイトで見られる番組を確認し、視聴者をそのサイトに誘導することです。少なくともこれで、どうしても見たいドラマやバラエティ番組がある人の何割かはネット経由ではありますが番組を見せることができます。

問題になるのは、そうした「見逃し配信」の対象になっていない番組をその地域限定で一定期間でネット配信ができないかということでしょう。もし、こうした事故に関する取り決めがないようなら、地方局とキー局との間ですぐに話し合いを行ない、「TVer」の方で地域限定で流すのか、それとも地方局のホームページに見逃し配信コーナーを臨時に作るのか、そもそも再配信自体が必要ない事として無視をするかをしっかりとアナウンスしていただければ、今後私たちがテレビに固執して地元局を見るようにするのか、地上波は終わったと思ってネット配信を中心に見る視聴者が増えるのか、そんなところにも影響が出てくるのではないかと思います。

現実的には違法にYouTubeにアップされた番組を見ている人は見ていると思うのですが、こうした時にこそきっちりとした判断で正式な形でネット配信の番組を見せるようにしないと、今後も違法にアップされ続けるテレビ番組についてそこまで強く糾弾できなくなることも考えられなくもありません。

このブログでは違法なアップロードを支持するつもりは決してありませんので、地方局が今後生き残って行くためにも、今回の問題で放送中断があった石川テレビと北陸放送には、しっかりとした地元視聴者へのアフターフォローをしていただけることを希望します。


「番組単体課金」の実現がエンターテインメントを変えるかも

日本ではどうしても東京中心に人が集まりがちになり、地方から若年層がいなくなってしまうのが問題になっていますが、地方在住の身からするとまだ特に都市部から地方への歩み寄りが足りないのではと思うことがあります。

ただ、インターネットとBSやCSテレビが使えるようになってかなり地方でも買いたいものが買え、見たいものが見られるようになってきたとは思います。楽天やYahoo!、そしてアマゾンで買い物をして、支払いはコンビニを使うことで離島の場合は余分に送料はかかりますが、価格的には十分安いものを直接購入することは可能になりましたし、衛星放送やネット配信なら日本国内にいれば全て同じプログラムを楽しむことができるわけですから、直接見に行けないもの以外は何とか楽しむことができると考えることもできます。

ただ、地方だとどうしても叶わないのが生のライブを直接見られなかったり、大都市でなければ商売にならない映画や演劇・演芸を見る機会が持てないことではないでしょうか。こうしたディメリットを払拭するために、全国各地には多くのイベンターのような事をやっている人がいて、自分で映画やコンサートを企画してしまうというケースもあったわけですが、それはそれで素晴らしいことではあると思いつつも、皆のために呼んでくれる個人がいなくなってしまえばなかなか続かないことも事実です。

そんな中で、テレビの薄型化・高画質画が進み、インターネットも高速回線が普通になっていくとエンターテインメントについてはテレビで出来ることは相当あるのではないかと思うことがあるので、ここで書かせていただきたいと思います。

すでにあるテレビ番組の場合、今後東京でしか放送されていない深夜枠の番組や、そもそも地方に系列局のないテレビ東京をどうするのかという問題がありますが、今回書きたいのはその種のことではありません。例えば落語の好きな人だったら有名な寄席であったり、音楽であればライブハウスであったりします。演劇なら小劇場でもあったりするのですが、要は今まで東京へ行かなければ見られなかった様々なエンターテインメントをカメラに映したものをそのまま中継することで見せる方法はないのか? ということです。

大きなコンサートの場合にはBSやCSで生中継をしている場合が多いですが、ユーザーからするとちょっと使い勝手が悪いと感じるところがあります。例えば、局の番組の中でも一つのコンサートやスポーツ中継が見たいという場合、多くの有料サービスは月単位の契約を要求するわけですが、月額の料金を支払うことについてはしょうがないと思うものの、自らサービスに入会した場合に改めてサービスを解約しないと見もしないプログラムについての毎月の負担が生まれてしまいます。

東京でコンサートやスポーツを見に行く場合は予約するにしろ当日券を購入するにしてもその日一回のためのチケットを購入するだけで済むので、その点が気楽でお手楽な都市生活の強みだと思えるとともに、もしCSでもネット配信でも、見たいプログラム1つからでも利用できるエンタメ系サービスがあれば、自分の興味に沿ったサービスを展開していればかなり生活の質が都市でのそれと近くなるのではないでしょうか。

例えば、「ジャズ」というジャンル一つ取っても様々な嗜好の差があります。有名な海外のミュージシャンが来日したセッションなら見たいが、わけのわからない国内アーティストには見向きもしない人もいれば、国内でも特定のライブハウスでしか演奏しない人が位好きな人もいます。それが「ブルーノート東京」と「新宿ピットイン」のような通うライブハウスの違いになってくるのなら、各ライブハウスに簡単な中継設備を置き、毎日のライブを連日配信する中で、見たい人は月間のスケジュールを見てそのメンツによって1ライブからでも番組配信を購入できるようなサービスがあれば、ネット配信を大画面テレビに映すことで、生の臨場感までは行かなくても地方在住でもかなり都会並みに楽しめるのではないかと思います。

多くのエンターテインメントで、特に地上波やBSでもめったに見られないミュージシャンや劇団、落語、地下アイドルなど、太い回線を用意しなくても良さそうなジャンルであれば設備投資(特に中継回線)の問題は回避できると思いますし、演ずる側にもその料金の一部が行き渡るというなら「絶対にテレビでは見られない」という人の出演となれば、コンサートのチケットより少し安いような金額でも売れるのではないかと思うのです。

料金の支払いを電子マネーにして、送金完了したらその番組だけを見るためのワンタイムパスワードを送るようにするとか、何かしら使えるアイデアはあると思うので、個人的にはCS放送でもこうした一番組だけの視聴が実現できないかなと思います。こうした視聴方法が一般化すれば、逆にテレビは地方にはなくてはならないものになっていくかも知れません。


Amazon Fire TV StickにWebブラウザを入れて楽しむ

2017年はインターネットに接続したテレビやパソコンに映画やドラマ、バラエティ番組など独自の内容も含むコンテンツを表示することのできるサービスが多く利用開始された年でありました。このブログでも項目を設けさせていただいていますが、最近では無料で利用できるネットテレビや有料のビデオオンデマンドなど、テレビ自体にそうしたビデオオンデマンドが利用できるサービスが組み込まれていて、リモコンにもその選択肢のあるものがあります。

ただ、新しいテレビをまだ買うほどではないものの、新しいサービスを使ってみたいと思っている場合は、テレビやモニターのHDMI端子に差してWi-Fiによるネット接続設定をするだけで自宅のテレビやモニターでネット経由のサービスが使えるハードの導入がおすすめです。

有名なところではGoogleのChromecastと、AmazonのFire TV Stickがありますが、前者はスマホやパソコンに映る画面をそのままテレビに飛ばすようにして映すという仕組みのものであるのに対して、Fire TV Stickの方は最初からリモコンが付いていて、アプリ自体も本体にインストールして様々な事ができる動画再生に特化したコンピューターというような感じです。後は、GoogleやAmazonの提供するサービスを使っているかどうかでどちらが合っているか変わると思うのですが、現状ではAmazonがある意味採算を度外視するような形でプライム会員向けにビデオ・音楽・本の追加料金なしでのサービスを提供していることから、ここではFire TV Stickについて、その活用法を紹介させていただこうかと思います。

まず、Fire TV Stickにインストールできるアプリのうち、テレビ放送の代わりにも使えるサービスを使えるようにする主なアプリについて紹介します。

・「Abema TV」(無料サービスのインターネットテレビ)
・「GYAO!」(無料動画もある動画サイト)
・「dTV」(月額500円の動画サイト)
・「huhu」(日テレ系動画サイト 月額933円)
・「Netflix」(米国発でオリジナル番組も有 月額650円から)
・「スポナビライブ」(Yahoo!のスポーツ動画サイト 月額980円から)
・「DAZN」(Jリーグのスポンサーで他スポーツも 月額1,750円)

なお、この中にYouTubeのアプリがないことに気付かれた方もいるかも知れませんが、YouTubeを始めとするネット動画を見るためにはテレビ上でもリモコンと連動して動くウェブブラウザをインストールすることで使うことができるようになります。個人的なおすすめは「Silk」でしょうか(他にはFire Foxブラウザが使えます)。また、Google IDを持っている場合はログインしてから使えば、パソコンでまとめたお好みの動画をそのままの順番で見られるなど使い勝手が向上するからです。

2つのブラウザが提供されている中、なぜ「Silk」の方を推すかといいますと、こちらの方がサイトの見え方などパソコンに近いレイアウトになっていてページのブックマークも簡単にできるからです。実は私の持っているテレビにも簡易ブラウザが付いているのですが、表示能力については今のパソコンやスマートフォンを使っている身には重くて使いにくく、あえてテレビでネットに接続してみようとは思わないのですが、新たに提供された「Silk」は使い勝手も良く、ちょっとした調べ物ならテレビの画面でも十分できるくらいのクオリティを持っています。

となると、ある程度大画面のテレビを家族で見ている方でしたら、あえてテレビにインターネットブラウザを表示させて情報収集に使ってしまうというテレビの使い方をしても十分耐えうるということにもなります。わざわざパソコンやスマホをテレビに繋げて使うようなことをしなくても、ちょっとした調べ物をするのに使ったり、料理番組を見終った後でレシピの確認に使ったりなど、テレビで番組ホームページにアクセスしてメモをするために使うというような事もできるので、これも一つのテレビの見かたとして活用していくのも面白いのではないかと思います。


AbemaTVの「通信節約モード」を賢く使う

今まで地上波放送こそがテレビだと思っていた人にとっても、元SMAPの三人が同じ元メンバーの森且行さんと会って話した「72時間テレビ」が注目を集めたテレビ朝日系の「AbemaTV」について興味が出てきた方もいるかも知れません。

AbemaTVはインターネットを使った放送なので、自宅や特定の野外でWi-Fiが使える場所でならほとんどテレビの画質くらいのクオリティで多くのチャンネルを見ることができます。ここでは公式ページに紹介のあるアプリを入れれば見られるチャンネルを以下に紹介します。

01.AbemaNewsチャンネル
02.AbemaSpecialチャンネル
03.AbemaSpecialチャンネル2
04.AbemaGOLDチャンネル
05.ドラマチャンネル
06.韓流・華流チャンネル
07.K WORLDチャンネル
08.REALITY SHOWチャンネル
09.MTV HITSチャンネル
10.Documentalyチャンネル
11.アニメ24チャンネル
12.深夜アニメチャンネル
13.なつかしアニメチャンネル
14.家族アニメチャンネル
15.新作TVアニメチャンネル
16.HIPHOPチャンネル
17.格闘チャンネル
18.SPORTSチャンネル
19.ゴルフチャンネル
20.釣りチャンネル
21.将棋チャンネル
22.麻雀チャンネル

何とこれだけのチャンネルがあり、常に新たな番組が流れています。有料会員になることで、見逃した番組をいつでも見られるようになる機能もありますが、そこまでAbemaTVにはまった段階で考えればいいでしょう。

個人的には好きなドラマやアニメ、テレビ朝日の本放送から少し遅れてテレビと同じ放送を流したり、逆にAbemaTVオリジナルの番組では決して地上波では流せないような過激な内容があったしりて、はまってしまう可能性は常にあると思われます。

そんなAbemaTVはスマホ用として始まったということもあり、家にいる時だけでなく野外でも楽しめるというのが最大のポイントなのですが、一つ問題があります。というのも、スマホを使っている方は一定の高速通信に使える容量が決まっていて、その量は3GBとか7GBというように月ごとに高速通信できる量を超えてしまうと、月末まで低速(大手キャリアの場合最大128kbps、格安SIMの多くは最大200kbps)という制限を受けてしまいます。

そこで、新たにAbemaTVではアプリの画質設定に新たに今までの最低画質(5時間で1GB消費)よりデータ通信量を抑えた「通信節約モード」を新設しました。

こちらのモードに変更すると10時間の視聴で1GBと、今までの最低画質での半分しかデータ量を消費しなくなります。つい毎月動画視聴でデータ容量を消費しがちという方にとっては、あえてこうしたモードでAbemaTVを見ることで、他の事にも高速クーポンを利用するようにもできるのでお得です。

また、格安SIMの中でも低速での安定感に定評のある「OCNモバイルONE」の一番安い「一日コース」であえて高速通信を使わずにこのAbemaTVアプリの「通信節約モード」を使えば、画質は荒くちょっと止まることはあるものの、何とか見られるレベルまで到達させることも可能です。この場合は、あえてAbemaTVを見る時だけ高速クーポン(専用アプリで高速と低速を切り替えることができます)を切って利用するのが毎日の高速クーポンを減らすことなく無制限にAbemaTVを見ることができるので、おすすめの方法です。

他の格安SIMでも同じようにできるものもあるかも知れませんが、「OCNモバイルONE」の場合はこちらで試しての結果なので、他の業者では満足に見られなかったりすることもあるかも知れません。もし実際に格安SIMを利用している方で、高速と低速を切り替えることのできるものを使っている場合には、一度低速にして見られるかどうか試してみるといいでしょう。

特にデータダウンロードの制限なく使えるような環境を整えることができれば、屋内屋外を問わず、いつでもどこでもAbemaTVを見られる状況ができるわけで、特に山の中などスマホのワンセグが使えないような場合には代替手段として使える可能性も出てくるわけです。

このようなテレビ媒体はちょっと前には技術的に不可能だったものの、今回のアプリのアップデートによってさらに多くの人達がAbemaTVから発信される番組を見て、その内容について議論するような状況が出てくればテレビ界の新しい波として期待するところが大きいと言えるでしょう。まだ経験されていない方がおられるようでしたら、ぜひ見たいテレビがない時間にでも試してみていただきたいです。


テレビを買うか迷うならHDMI端子対応/スピーカー内蔵の液晶モニターがおすすめ

ここは基本的には地上波やBSを中心にしたテレビ番組を見た感想を書くブログなのですが、新たに部屋を借りたりして家具家電などが据え付けられていない場合、自分でテレビを買って置くかということで悩んでいる方がいるかも知れません。しかし、自分が世帯主の住居においてテレビを設置している場合、まず間違いなくNHKの受信料の支払いを請求されることになります。

スマホについてはワンセグチューナーの付かないiPhoneを使っている方が若年層を中心に多いと思いますので、自室にテレビを置くか置かないでかなりの支出に違いが出てくることになると思いますので、この問題は意外と大きいような気がします。

というわけで、まず受信料はいくらかということを知らない方もいるかと思いますので、簡単にその事について説明します。契約内容は「地上波のみ」か「衛星放送付」かによって違ってきます。

当然ですが衛星放送を見るためには、地上波用のUHFアンテナだけでなくパラボラアンテナの追加購入および、テレビについても衛星チューナーが付いているものを用意することが必要になります。また、最近話題になっている4Kや、将来には実用になると言われている8KにはBS放送とは別に独自のプログラムで放送するチャンネルが用意されていて、対応するテレビにアンテナを繋げば、受信料としての追加料金なく多くの放送を見ることができるようになりますが、端末の価格はまだまだ高いです。

受信料の払込方法には口座振替・クレジットカードによる自動引き落としと振込票をコンビニに出して料金を払う振込払いで料金が違います。自動引落としの方が安くなっていて、さらに支払い回数にも違いがあり、2ヶ月毎・6ヶ月毎・12ヶ月毎という3つの支払い回数が用意されていますが、もちろんこれも長期前払いの方が安くなります。具体的な料金については以下の通りです。

(1)衛星及び地上波契約口座・クレジット 2ヶ月4,460円 6ヶ月12,730円 12ヶ月24,770円継続振込用紙支払 2ヶ月4,560円 6ヶ月13,015円 12ヶ月25,320円

(2)地上波のみ契約口座・クレジット 2ヶ月2,520円 6ヶ月7,190円 12ヶ月13,990円継続振込用紙支払 2ヶ月2,620円 6ヶ月7,415円 12ヶ月14,545円

この金額が全国共通なのですが、普通に考えて特に地上波について、全てのチャンネル及び地方のローカル局の入る東京・大阪・名古屋・福岡・札幌あたりと、民放が2局しかない宮崎県と地上波分の受信契約料金が同じというのは、NHKのせいではないとは言え、不公平感を感じる人も多いでしょう。受信料金についてはこれ以外にも使われ方についての議論もあり、不払い運動を行なっている人もいます。

ただ、色んな番組の見られる東京に住んでいる人でも、地上波だけで月1,200円から1,300円をテレビを持っているだけで取られるなら、無料でも見られるネット配信のAbemaTVやラジオやインターネットでニュースは仕入れ、無駄にお金を払いたくないと思う人もいるのではないかと思います。

しかし、テレビを置いて共同住宅用のアンテナに繋いだだけで受信料を払わざるを得ない事を考えると、自宅でほとんどテレビを見ないという人なら、まずはあえてチューナーを搭載しないパソコン用のモニターを用意するというのも一つの手ではないかと思うので、このブログではこんな提案をしてみたいと思います。

現在ノートパソコンを使っている方でも、自宅で使う場合は外付けのモニタを使って動画などを見るという手段が使えます。パソコンからAbemaTVを含む有料無料のビデオオンデマンドサービスやインターネット放送を楽しめるため、パソコンとHDMIケーブル一本で繋がる端子を持ち、ノートパソコンよりもいい音で動画や放送を楽しめるスピーカー内臓のパソコン用の外付モニタのみを購入すれば、別にインターネットの契約をするだけでパソコンで表示させる動画を大きなモニターで楽しむことができるようになります。

もし、古いノートパソコンが一台あれば、メインのノートパソコンはそのまま使い、古いノートパソコンをモニターに繋いで動画やインターネットラジオ受信専用にするという手もあります。ただ、少し予算があるようなら、「Amazon Fire Stick」や「Chromecast」というモニターのHDMI端子に接続するだけでモニターの画面からネット動画を楽しめる環境を作ることができます。

AbemaTVでは夕方のニュースや夜の「報道ステーション」を時間をずらす形でそのまま放送したりしていますので、その日のニュースをその日のうちに見ることもできますし、民放各局がYouTubeでの違法アップロード撲滅のために一定期間に限定で放送終了後のドラマやバラエティ番組を見ることのできる「TVer」というサイトもあります。

「Amazon Fire Stick」は小さなスティック状のパソコンのようなもので、専用のアプリのある動画サービスなら、本体で動画処理を行なってくれるのでかなり快適に見ることができますし、専用のアプリがない動画の場合は「Chromecast」を使い、パソコンやスマホで再生する画面をそのままテレビにスムーズに流すことができるようになります。全ての番組がネットで見られるわけではありませんが、工夫次第でNHKの受信契約をしなくても十分パソコン用のモニターを使った動画やインターネット放送を楽しめます。

この点ではかなりネットの出現によって環境は良くなったと言えると思います。もし、こうした状況でどうしても地上波のテレビを生で見たいと思ったら、改めてテレビを買うことを考えればいいでしょう。最初から受信料を払っていて当然受信料を払うというなら最初からテレビでもいいと思いますが、パソコンモニターの場合は画面の大きさがそれほど大きくなくても良ければ価格も手ごろで、後でテレビを買い足したとしてもパソコン用に使うもよし、ネット動画専用にするという手もあるので、残っても無駄になるということはないでしょう。

もしパソコン用モニターが部屋の中にあることをNHKの集金人さんに見付かったとしても、モニターにはそもそもチューナーがありませんし、現状ではパソコンに繋いでもNHKの番組が見られるということはないので、堂々と受信料支払義務が無いことを主張することができるというのもいいですね(^^;)。

そんなわけで、テレビとの付き合い方は人それぞれということもありますので、NHKとの対応を今後したくない人は、一度しっかり部屋を見てもらい、最初からテレビを見ないから契約しないということをはっきり告げるという意味でも、パソコン用のモニターを使って見られるものだけ見るという判断もありだということをまずは紹介させていただきました。