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NHK「のど自慢」のダメな点と生放送の活かし方

今回の放送では3人の激レアさんを紹介したかなりボリューム満点の構成になっていましたが、今回ピックアップしたいのは2番目にちょこっと出てきた「コウちゃん(ネットでは「養老の星☆幸ちゃん」の表記もあり)」についての話題の中でのことです。

ご存知の通り、NHKのテレビとラジオで日曜のお昼に放送されている「のど自慢」は、日本の国民的な番組で、出演する人だけでなく単に見る人だけでも毎週楽しみにしている方も多いと思います。「コウちゃん」は岐阜県養老町での公開放送に20人中の18番目に出演し、シャ乱Qの「いいわけ」を熱唱したのですが、時間にして30秒あまりで鐘2つの失格となりました。

普通は、どんな個性的なキャラクターが出たとしても話題になるのは放送直後のみでそこまで影響が長続きすることはないのですが、番組によると様々な要因が重なって「のど自慢」の中にとどまらず他局の番組にもオファーがかかり、さらには楽曲を歌っているシャ乱Qとの関係もできるなど人生が一変したとあります。

その話を当時のど自慢の司会だった現在はNHKを退社しフリーアナウンサーになっている宮本隆治さんが話をしていたのですが、たまたま放送日に放送開始前にニュースが入って10分遅れのスタートになり、さらに生放送であったことからコウちゃんの出番になった最後から3番目の18番の出演者をいじる時間がなかった(歌い方に大変な特徴があるので(^^;))ことがその後のブレイクにつながったという考察がされていました。

私自身はのど自慢の本放送は見ていなかったのですが、その放送を見てどうしても「コウちゃん」の素性を知り、フルコーラスでの「いいわけ」が聞きたいという依頼を「探偵ナイトスクープ(朝日放送)」に出したのはしっかり見て、その面白さに大笑いした記憶があります。当時の探偵ナイトスクープでも放送のVTRを見直し、野球で頑張っているということと、会場に来た応援団が「養老の星☆幸ちゃん」という横断幕を掲げていることが画面に映ったことを頼りに本人にたどり着いたわけですが、その後「探偵ナイトスクープ」を見たであろうフジテレビの「めちゃイケ」で取り上げられたことで、本家のNHKでも特別枠での再出演がかなうことになったということで、「ほぼ一分で人生が変わった人」ということでの出演になったのでしょう。

ここで改めて思うのは、NHKのど自慢スタッフの、テレビでもっと注目を浴びてもいい人をことごとく取り上げない「伝統」と言うべきものでしょう。ウィキペディアの「のど自慢」の項目には、のど自慢に出場してからスターとなった歌手の一覧が紹介されていますが、古くは美空ひばりに始まるスターをNHK独自の基準で合格させない(^^;)という仕打ちの歴史が明らかになっています。

逆に言うと、それだけ価値判断に疑問の余地が残るNHKののど自慢であっても、放送局側で編集によるカットができない中でどうしても出てしまうところが注目されてしまう「生放送の特徴」によるものが大きく、今後のテレビを考える上でしっかりと台本があって内容を作り込むものがある中で、その中で何が起こりどんな人が目立つかわからないという生放送での先鋭的な番組作りが増えてもいいのではないかと思えるところがあります。

そういう事について、たまたまその前日の同じテレビ朝日「マツコ有吉のかりそめ天国」の中でテレビの生放送について話していた事について、番組MCのお二人が例として出していたのが番組EXテレビOsaka「低俗の限界」(MC・上岡龍太郎&島田紳助 ゲスト・竹中労(2回目の放送時で前回の放送の抗議がすごかったためこの時は収録放送))でした。お二人の知識とテレビへの考え方について、具体的にすごいと思えたのは、このEXテレビの先鋭的な取り組みをきちんと評価し、まだインターネットも普及していない中でどんなに面白い番組を作ってもそれが作ったそばから消えていく宿命を帯びていた中、きちんと自分たちの先導者としてしっかり仕事をしていた人たちを評価しているという姿勢が見えたからです。

ちなみに「低俗の限界」という番組は、テレビでどこまで低俗的なものが許されるかという事を真面目に論議しているものの、MCおよびゲストが座っている頭をまたぐような形で一糸まとわぬ状態で股を開いた若い女性が座っているというものでした。生放送なのでちょっとでも出演者やカメラの位置がずれれば放送事故になってしまう中、よくこの企画を立ち上げ、さらに出演者もよくこの番組に出たものだと思いますが、現代はどうでしょう。

テレビ局の働き方改革が言われる中、テレビの現場に関わる業務を軽減するためには生放送を増やすことで少なくとも収録は時間内で終わるわけで、その中で面白い番組を作り、さらにはハプニングが起きたとしてもそこから新たな面白さを見出したり、新しいスターを発掘するのもテレビに関わる人の使命ではないかと思うのですが、来年にはそんな先鋭的な志を持った番組の出現を期待したいですね。

(番組データ)

激レアさんを連れてきた。テレビ朝日
2019/11/30 21:54 ~ 2019/11/30 23:10 (76分)
【研究員】若林正恭(オードリー)
【研究助手】弘中綾香(テレビ朝日アナウンサー)
【客員研究員】高橋克実、広瀬アリス ※50音順

(番組内容)

『ママチャリで娘を幼稚園に毎日送り迎えしていたら驚くほど脚力がつき、史上最年長の50歳でプロ競輪選手になっちゃった人』ほか今夜は豪華3本立て!
豪華3本立て激レアさん…
◆ママチャリで娘を幼稚園に毎日送り迎えしていたら驚くほど脚力がつき、史上最年長の50歳でプロ競輪選手になっちゃった人
◆『のど自慢』で、衝撃的なシャ乱Qの『いいわけ』を披露したら、人生が180度変わっちゃった人
◆宝くじが2億円当せんしたものの、それを誰にも言わずひたすら食べることだけで5年で使い切った人


早速「シルシルミシル」化した「かりそめ天国」

もはやこのタイトルだけで説明不要かと思いますが、市販のパスタソースのベスト10を決める企画というのは本当に金曜夜8時からの視聴者層に合わせたプログラムで、いったいランキングインしたパスタソースを出している企業からテレビ局はいくらもらっているの? なんてことも疑ってかからなければならない番組に成り果てたという感じがしますね。

深夜の時には実際に出店している食事のできるお店のランキングを作り、その中に完全に取材NGで店名すら出ないところもあり、その点は嘘がないランキングでしたが、手法は同じでもその本気度を疑うような内容に変わり果ててしまいました。

このままだと同じマツコさんが出演する「マツコの知らない世界」のように、スーパーや各種小売店の棚に「かりそめ天国で紹介!!」なんて風にポップが付いて販売促進の材料にされることになります。こういう手法というのは本当に危ない傾向で、もし事前に特定の企業に忖度して順位を決めていて、MCの2人がその製品を台本上で褒めなければならないというような噂が出たとしたら、番組は「発掘あるある大辞典」のような運命をたどる可能性も考えられます。

もしかしたら番組MCのお二人も、ゴールデン昇格の話があった時点から今回のような番組の構成になることを予想し、いいペースで自分の出演する番組を絞っていこうかと思って、こうした状況になっていることをわかってカメラの前で踊っているのかも知れませんが、このままこんなネオ企業宣伝番組になるなら、やはり「ゴールデン昇格は番組の墓場」という流れにこの番組も乗ってしまうのかと思ってしまいますね。

それにしても、表題にした「シルシルミシル」がゴールデンに昇格したのに合わせて放送時間を移動したのがこの番組の前番組である「マツコ&有吉の怒り新党」だったそうで、テレビ朝日はなぜまた同じ事を繰り返すのかという感じがあります。現在の水曜の報道ステーションの後番組は「家事ヤロウ!!!」(バカリズム・中丸雄一・カズレーザー出演のバラエティ)ですが、この番組も人気が出てきてゴールデンに昇格すれば今の内容よりもいかに家事に関連するグッズをランキング化してその商品を売らんがための番組に変わっていくだろうなんて思うと、もはや深夜番組の時点にも関わらず、今後の展開を期待して見られなくなってしまいます。

民放は企業からのコマーシャルがなければやっていけないのは重々承知ですが、新聞でさえ広告のページには「全面広告」という文字が載って通常の紙面とは区別しているのに、シルシルミシルにしろかりそめ天国にしろ、バラエティと広告の境目がわからなくなるような番組の作り方にするなら、いっそのこと「全部広告」の内容でMCの二人から褒め殺しされるような番組にした方が、バカバカしくて笑えるのではないかと本気で思います。

そういう意味では、深夜や午前中枠のテレビショッピングをいかに面白く作るかということを考えておられる番組制作者の方に私はこれからのテレビの可能性を感じます。こういった番組の変化を見てテレビそのものに愛想をつかす人が出てきたとしたら、それはこうした番組を作る決断をしたテレビ局が自分で自分の首を締めていると言っても過言ではありません。このままでいいのか? という根本的な問い掛けを改めてこの番組には申し上げたいです。

(番組データ)

マツコ&有吉 かりそめ天国 テレビ朝日
10/25 (金) 20:00 ~ 21:00 (60分)
【MC】マツコ・デラックス、有吉弘行
【進行】久保田直子(テレビ朝日アナウンサー)
【VTR出演】岡部大(ハナコ)、後藤拓実(四千頭身)

(番組内容)

◇マツコ、スマホのキャッシュレス決済に苦悩!
◇「ガチガチランキング」はいま絶対食べるべきパスタソース編! 約1000種のパスタソースからベスト10が決定!

「子供の習い事、何がベスト?」 マツコ有吉、親主導の習い事に苦言…教育論を語る! 「クーポンやポイントカード、使うのがちょっとはずかしい…」 マツコ、スマホのキャッシュレス決済に苦悩! VTRは「ガチガチランキング いま絶対食べるべきパスタソース編」 マツコ有吉も絶賛! 約1000種の中から、有識者が癒着・忖度なし、ガチで選んだパスタソースベスト10が今夜決定!

視聴者から寄せられた『お悩みメール』や『お怒りメール』、視聴者の皆さんの「こんなことやってみたい、見てみたい!」という“欲望”を叶えるVTRをもとに、マツコ・デラックスと有吉弘行が好き勝手にトークするバラエティ番組!進行は久保田直子アナウンサー。


今こそ「オートスナック」の復活を

全てのメーカーが参加していないというところはあるものの、番組の趣旨に賛同したと思われる冷凍食品を出している企業9社の製品の中からベスト30を決めるというランキング番組と言えば終わってしまいますが、日本では本当に冷凍食品は売れているし、毎日の食事に利用している人が多いからこそ番組として成り立つというところはあります。

相変わらずこうしたランキング番組では爆笑問題のお二人の存在感はまるでなく、あくまで番組に参加いただいた企業のPRに徹しているテレビ局としてはおいしい番組であることは確かでしょう。ただ、こうした食品に依存しているといわゆる「外食」を手本にした味付けになるため、カロリー過多や塩分のとり過ぎに注意することは大事です。そして、冷凍食品に依存していると思わぬところで困る状況も出てくる可能性があります。

レトルト食品やインスタント食品と同じように冷凍食品は見られがちですが、もしライフラインのうち電気が止まってしまったら冷蔵庫の中で溶けて行ってしまうわけですから、少なくとも自宅にあるクーラーボックスに入り切らないほど備蓄しても、いざという時の助けにはなりません。何事も適度な用意というのが大事で、日常の食生活の中で時短だったり忙しい時のお供にうまく使えるような付き合い方を考えるべきだろうと思います。

そんな中で今回のランキングを見て、電子レンジ主体でなくフライパンで作ることができるチャーハンが1位、餃子が2位、3位もエビピラフというのは良くリサーチをしているなと感じるところがあります。まさにこうした製品なら何とか電気がなくてもカセットコンロとフライパンがあれば温めておいしくいただくことができるでしょう。

また、今川焼き、お好み焼き、たこ焼きと言ったものは冷凍食品とわからないようなクオリティがあるということもあり、さらにラーメンやパスタまで簡単に電子レンジで作ることができるということもあり、その可能性は今後も色々あると言えます。ランキングには入りませんでしたが、無印良品の冷凍フレンチトーストはどんなものなのか実に興味がありますし、無印良品には今までの冷凍食品ではなかったものを今後も出していただきたいと期待することができました。番組では「王者ニチレイ」と盛んに盛り上げていましたが、今回の番組で一番知名度を得て翌日からの売上に期待が持てそうなのが無印良品だったと番組を見終わって思うところです。

これだけ様々な製品が出ていて、今後ももっと多種にわたる製品が出てくるようだと、もはや調理をする人すらいらずにかつてはやった自動販売機で食事をいただく「オートレストラン」「オートスナック」というものの復刻というのも現実味を帯びてくるのではないかと思えたりもします。飲食店での働き手の人手不足というのはもはや恒常的な問題とも言えるわけで、さらにコンビニエンスストアでも深夜営業の休止を決める店舗があるような状況です。

そんな中、ガソリンスタンドのセルフスタンドのように店舗内は無人でセルフサービス、出す料理は専用の冷凍食品のみというような形態でもこれだけメニューのバリエーションがあればやっていけるのではないかと思うのは私だけでしょうか。単に冷凍食品会社のPRだけに終わらせないアイデアを番組作りに生かせればと思います。例えばテレビ局が一時的にでもオートスナックのセットを作って、同じチャーハンや餃子でもどのメーカーのものが一番売れるかというところで評価を決めるなんてのも楽しいのではないかと見ていて想像が広がりました。

(番組データ)

国民1万人がガチで投票! 冷凍食品総選挙 テレビ朝日
4/16 (火) 19:00 ~ 21:48 (168分)
【MC】爆笑問題
【スペシャルプレゼンター】武田真治
【会場進行】弘中綾香(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト(五十音順)】  安藤なつ(メイプル超合金)、伊集院光、乙葉、春日俊彰(オードリー)、しゅはまはるみ、羽田美智子、北斗晶、安めぐみ

(番組内容)

日本人がもっとも愛する冷凍食品は何なのか?国民1万人が選ぶ“もっとも好きな冷凍食品”が今夜決定!

▽会場には日本を代表する冷凍食品メーカー9社が集結。各社がこだわりぬき開発した、珠玉の商品たちが続々登場!
▽開発秘話から、驚きの製造工程、さらには、より美味しく食べられる新情報まで大公開!!
▽今回の冷凍食品総選挙のプレゼンターを務めるのは、武田真治!禁断の決戦を見守ります。
▽各メーカーが手がけるイチオシ商品が続々ランクイン。その結果に、歓喜と悲鳴が飛び交う大波乱の展開に…! 果たして白熱の対決を制するのは、どの商品なのか!?今夜、No.1冷凍食品が決定します!


裏取りをせず情報をそのまま流す番組は止めるべき

この番組は暮らしに役く立ちそうな情報を数多く時間内に一気に紹介する番組で、項目が多いのが特徴ですが基本的には「誰かに話してみたくなる知識」を教えてくれるようなコンセプトの番組であることは確かでしょう。

今回のネタの中で最大の問題をこの番組中で見たのでその内容を指摘して記録しておくためにこれから書きますが、「テレビで言っているから信用できる」ということは決してないことをまずはしっかりと認識していただきたいと思います。

局の提供する番組内容にも書かれていない小ネタではあるのですが、毎日の生活の中でやっておきたいことということで書籍化されベストセラーになっているという「自衛隊防災BOOK」(マガジンハウス)の中味をそのまま紹介した項目が大きな問題をはらむものでした。

というのも、どこの自衛官がやっているのかはわかりませんが、自衛官の自宅では前日に入ったお風呂の水を抜かずに置いておくことで、非常時の断水に対応できるという内容がこの本に書いてあるのですが、番組ではその情報をそのまま伝え、小さなお子さんがいてお風呂で溺れないようにという注意はあったものの、自宅のお風呂の水を抜かないで溜めておくことを推奨し、その知識こそ「ハナタカ!」であるというわけです。

しかし、この内容というのは防災の専門家の現代の常識からするととんでもない行動で、下手をすると多くの隣人に多大な迷惑を掛けてしまうことは広く知られた「新しい常識」であることこそ「ハナタカ!」な情報であるのです。ここで書くよりも専門家の方が書いたブログがありますのでリンクを貼っておきます。

https://ameblo.jp/keinaonao/entry-12396811903.html

上記ブログの記載の通り、「自衛隊防災BOOK」の出版元はもし大きな災害が起きた後にお風呂に溜めた水によって感染症にかかったり、トイレや洗濯をして流した水が漏水を起こして隣人に被害を与えてしまった場合、損害賠償の請求に応じなければならないかも知れません。さらに今回の放送をしたテレビ朝日についても同罪でしょう。今回この件を記録しようと思ったのは、こうした事実関係を示しておくことで、どの番組かどのテレビ局かわからないが、「お風呂に水を溜めておくことが大切だ」という誤った知識を基に行動してしまった場合、そうした生半可な知識をもっともらしく広めた行動について責任を負うことになるでしょう。

テレビというものは後から訂正をすることがあっても、その訂正放送はわからないように字幕だけで済ませることが多く、先の放送で頭に植え付けられた印象はなかなか消えません。ですから、テレビで放送することについては、特に生放送ではなく事前にいくらでも調べることのできる情報番組であれば何回でも知識の裏取りをして、後から致命的な事になるのを防ぐのは当然の事ですが、残念ながらこの番組は以降の情報についても同じように本の内容をそのまま紹介して裏取りをしないのではないかという疑念がわくという点で、私の中では終わった番組になってしまいました。

(番組データ)

日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館 テレビ朝日
2/21 (木) 19:00 ~ 20:00 (60分)
【MC】上田晋也(くりぃむしちゅー)、有田哲平(くりぃむしちゅー)
【ゲスト】柴田理恵、石原良純、千原ジュニア、中村仁美、堀田茜
【進行】山本雪乃(テレビ朝日アナウンサー)

(番組内容)

テレビや雑誌・ネットなどで知ったこと他人に話しても大丈夫?もしかして有名な話かも…アンケート調査でわかった本当に自慢できる日本人の3割しか知らないことをご紹介!!▼知れば試してみたくなる!○○を塗って保存すると野菜が変色しない!?数え方を工夫するだけ…ストップウォッチなしで秒数を計る方法!?お菓子で本格的なコーンスープが!?▼ダッフルコートの留め具が大きい理由は?なぜマネキンには顔がない?知識度を試そう!


敵に塩を送るだけでなく反面教師的な珍しいバラエティ

日本では日本人がおすすめする温泉を番組にするよりも、最近では日本に旅行に来た海外からの渡航者が評価する温泉の方が有り難いようで、このような番組の企画が通ったのだろうと思いますが、個人的には反面教師的な見方をすることで役に立ちそうです。

なぜかというと、海外からの観光客が多くなればなるほど、人が多く集まっていわゆる「鄙びた雰囲気」というものが損なわれるからです。ですから、この番組で海外からの渡航者531人にアンケートを取った結果のベスト12の温泉というのは、インターネットやガイド本を見て多くの外国人観光客が押し寄せる可能性が今後もある場所ということになるので、その場所を避ける目安になるということでもあります。

ちなみに、東京や名古屋、大阪から近い温泉がことごとくランクインしていることも旅行客に便利という温泉そのものにはあまり関係ないところで評価されていそうな温泉地があったり、朝市や昔ながらの町並みのある新しい温泉地である高山がランクインしているとは思いませんでした。これも温泉の効能とはあまり関係ないところで人気がある感じでした。私がランキングを見た中では、登別・草津・別府・乳頭あたりならランクインも十分ありという気もしますが、逆に有名な温泉地に海外からの観光客が流れてくれるなら、今後温泉旅行を計画するような場合には、今回のランクに入っていない温泉に行こうかなと思ってしまいました。

また、この番組が面白かったのはテレビ朝日でこの番組が終了した後すぐに他局であるフジテレビで放送された「テルマエ・ロマエ2」は草津温泉など番組で紹介されたばかりの有名温泉地でもロケが行なわれていて、この番組を見て十分に温泉に行きたくなった人は、そのまま「サタデー・ステーション」を見るのではなく、フジテレビにチャンネルを変えてしまっただろうと思えます。この辺の真偽はわかりませんが、もしフジテレビが事前にテレビ朝日で全国温泉ランキングの番組を放送することがわかっていて「テルマエ・ロマエ2」を持ってきたとしたら、かなりの策士だと思いますし、逆にこの番組のプロデューサーは大いに悔しがっているに違いありません。

そういう意味で、司会の爆笑問題が全く面白い事を言わないまま終わってしまったことを含め(^^;)、ことごとく番組制作者の意志とは違う方向に見る人が感じてしまうという実に稀有な番組が放送されたことをここに記録しておきます。さすがに今後もこんな偶然が起こることはないでしょうが、こんな事が楽しめてしまうのもテレビの面白さであると言えるかも知れません。

(番組データ)

2/16 (土) 18:56 ~ 20:54 (118分)テレビ朝日
ニッポン視察団!日本の温泉地“満足度”ベスト12!「おもてなし」を支える職人に密着
【MC】爆笑問題(太田光・田中裕二)
【番組ナビゲーター】綾小路きみまろ
【進行】井澤健太朗(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】井森美幸、東貴博、鈴木紗理奈

(番組内容)

3000か所の温泉地がある「温泉大国」ニッポン!外国人客531人に聞いた…温泉地“満足度”ベスト12が決定!温泉地を支える職人に密着…おもてなしの心&命がけの作業に感動

日本の温泉地に世界から観光客が殺到! 人気の理由は、街をあげて取り組む「工夫」と「おもてなしの心」にあった。 「おもてなし」を裏で支える様々な職人たちに密着!

○熱海…一時はさびれた温泉街が復活!素泊まり2名で7776円?アジの干物を持ち込んで格安朝食?新しい魅力が満載!
○有馬…金泉&銀泉!至福の温泉の裏では、お湯を清潔に保つパイプ交換職人の命がけ作業が…全身に大やけどを負っても続けるワケとは。
いま外国人がはるばる訪れる 「本当に行って良かった」日本の温泉地“満足度”ベスト12が今夜決定!
○飛騨高山…平成元年に生まれた新しい温泉街が大ブレイク!北アルプスの雪解け水が温泉に。朝市の食べ歩きが大人気!
○草津…温泉の効能を最大限に活かす「時間湯」! 湯長が導く“最高の3分”の正体とは?岡本太郎作の幻想的な湯畑も!
★1位は意外な温泉地…雪見露天の名湯!
★綾小路きみまろの温泉川柳も!


テレビ番組を踏み台に利用しようとする人の戦略に乗るな

過去にはレギュラー番組だった「しくじり先生」ですが、それなりにインパクトのある人選を続けることは難しいため、レギュラー番組としてではなくスペシャル番組として続いているのですが、今回の人選はちょっとインパクトに欠けたばかりか、出演者の中で宮崎謙介・金子恵美夫妻が出演したことに、何やらきなくさい思いを感じた人は少なからずいたのではないでしょうか。というのも、「しくじり先生」の2日前(2018/12/11)にBSテレ東の午後7時から放送された「4Kでオジサンを撮ったらこうなった おしゃべりオジサンと怒れる日本人」という番組の中で、ちょっと興味深い指摘があったこともそんな風に考えることになった一因でした。

肩書が「選挙戦略家」と言う鈴鹿久美子氏がゲストとしてBSテレ東の番組に出演し、2018年下半期の色んな謝罪会見を解説していたのですが、正しい謝罪会見の仕方を話している中で、番組放送当時に話題になっていた相撲の親方を引退した元・貴乃花親方がもし翌年の国政選挙に出るためにプロデュースをお願いされるとしたらどうするか? という質問に鈴鹿氏が答えていたのですが、その中で、相撲界で迷惑を掛けた人達にきちんとお詫びをした上でテレビのコメンテーターになって顔を売り、来たる国政選挙に備えるように指導すると述べていました。さらに、今来年の選挙を見据えて鈴鹿氏のような選挙戦略家にお願いしている人(タレントや有名人)はいるのかということは番組MCの古舘伊知郎さんや千原ジュニアさんも気になるようでしたが、まさに今回の「しくじり先生」に出演して誰に対してというより国民に向かって謝罪し、夫婦仲の良さをアピールした宮崎謙介・金子恵美夫妻こそそんな感じではないかと、正直今回の出演シーンを見て思ってしまったのです。

実際、ここで書くことは予言者の書ではないので、番組に出たご夫妻の意図は別にあり、選挙には出ないでタレントとして食べていく気なのかも知れません。それならそれでことさら問題とする気もありません。ただ、来年になって夫妻の両方が選挙に出たり、それとも金子氏が出て宮崎氏が番組内容をなぞるような応援行脚をするのか、まさかのその逆なのかはわかりませんが、本当に選挙にどこかの政党から出馬したとしたら、今回の番組出演がマスコミに顔の効く、有名な選挙プランナーが付いて番組の出演時に何を言ってどういう態度で望むべきかということまでレクチャーしているのではと疑うことも出てきてしまいます。

それにつけても思うのは、日本のテレビというのは一方で人を完膚なきまでに叩いておきながら、その人のパーソナリティーがテレビ向きだとわかると、過去に何をやった人かということとは関係なくテレビにウェルカムで迎える関係者がいるという事実です。宮崎氏についても、自分の子供が生まれる直前、配偶者である金子氏の出産前後に浮気相手とホテルに行っていたわけですから、金子氏がいくらテレビとは言え、番組で穏やかに「全て許す」と話すこと自体がおかしいことですし、普通に考えて何らかの裏があると考える方が人間として健全だろうと思います。それが、生徒役のタレントの中には涙を見せながら話を聞いている人もいましたので、そんなに簡単に人は人を許せるものなのかと思えてきてしまいました。

また最近のテレビでは、あえて悪者としてバッシングされた日本アマチュアボクシング連盟対会長の山根明氏のタレント化が一部で良く見られるようになり、その後の報道の中では復活を狙っているのではないかというものもあるようです。その動きに恐怖を感じた今の日本アマチュアボクシング界は山根氏を永久追放するような形を取ろうと動いています。それもこれも、一時は関係者や選手を恫喝するだけでなく、公式戦の判定も変えさせてしまった疑惑があり、東京オリンピックのボクシング競技の開催すら危ぶまれている中でのテレビで山根氏を面白おかしく紹介するテレビの能天気さというのは、「世界の果てまでイッテQ!」のヤラセ祭り疑惑などよりも大きな問題として語られるべきだと思うのです。

今後、「しくじり先生」がかつて権力を持っていた芸能人や有名人の禊の場として、ここできちんと報告して謝ったから復活できるんだと思うような人ばかり出演させるようになったら、テレビ朝日が報道番組で盛んに行なっている反権力のスタンスとは何なのか、改めて問われるのではないかと思います。少なくとも、この番組に出てくるような人は、自力で復活してきた人が改めて騒動の時に何があったのかを告白し、自分と同じような失敗をしないで欲しいという気がないと、出ては駄目だろうと思います。番組関係者の方々は、そうした事も考えながら出演者の選定をて欲しいです。

(番組データ)

しくじり先生 俺みたいになるな!! 2時間スペシャル
2018/12/14 20:00 ~ 2018/12/14 21:48 (108分)
【担任】若林正恭(オードリー)
【レギュラー生徒】吉村崇(平成ノブシコブシ)
【先生】南海キャンディーズ(山里亮太・山崎静代)・宮崎謙介・金子恵美
【生徒】あき竹城・安藤なつ(メイプル超合金)・伊集院光・ISSA・梅沢富美男・澤部佑(ハライチ)・杉浦太陽・高橋ユウ・高山一実(乃木坂46)・北斗晶・湯川玲菜(劇団4ドル50セント)

(番組内容)

過去に大きな失敗を体験した“しくじり先生”が生徒たちにしくじった経験を教える反面教師バラエティ番組「しくじり先生」!今回は2時間SPとして南海キャンディーズと宮崎謙介&金子恵美元議員夫妻による熱血授業を開講します!次々飛び出す驚愕エピソードに教室が震撼!そして授業の最後には先生たちによる熱いメッセージで教室は感動の嵐に!お楽しみに!

■南海キャンディーズ・・・「すぐ自分と人を比べて嫉妬してコンビもメンタルも崩壊しちゃった先生」 お笑い芸人の南海キャンディーズが登壇!コンビ結成してすぐにM-1で準優勝し大ブレイク。しかし注目されたのは“しずちゃん”だけ。すると山里亮太は嫉妬心からしずちゃんに対して嫌がらせ攻撃を開始。一時はコンビ解散の危機にまで陥ったと告白。そこで、自分と他人を比べて嫉妬し人間関係を崩壊させないための授業を展開!

■宮崎謙介&金子恵美・・・「不倫して妻と国民を裏切っちゃった元議員先生」 2016年に不倫で世間を騒がせた元国会議員の宮崎謙介が登壇。今回は宮崎謙介本人が不倫騒動の一部始終を語るだけでなく、今までどこにも話していない新事実を告白します!さらに、妻である金子恵美がその時どう思っていたのか?その心情を赤裸々に激白!不倫して人生を台無しにしないための授業をお届けします!


宣伝力ナンバーワンの名物とは?

海外から日本にやってきた外国人にアンケートを取って、外国人が日本で買ったと言ったおみやげのベスト30をおよそ3時間かけて紹介するというのがこの番組の内容なのですが、統計を取る場合にはどのような基準で取ったのかを紹介してくれるのが普通だと思うのですが、ランクインした品物の中に「甲州ワイン」があるのは納得できても「佐賀県の日本酒」って何? と思った方も少なくないのではないでしょうか。お酒で言えば世界でも評価が高いお酒にはウィスキーもありますが、ニッカウイスキーもサントリーもランキングにはかすりもしませんでした。

番組のコンセプトは「外国人がワザワザ買いに来る」ご当地みやげということであり、それは決して観光ツアーのコースに特定のワイナリーや造り酒屋、はたまたえびせん工場が組み込まれていたから買ったというのとは違います。もし私がこのような調査をするとしたら、まずはツアーで回ったところで買った物は外し、自分の意志で自分で移動して買いに行った物は何か? というような聞き方をすると思います。

しかしこの番組では第一位のお菓子「白い恋人」を紹介するのに、観光ツアーコースの定番であるメーカーの施設「白い恋人パーク」でのインタビューをしていましたし、山梨のワインでも特定の観光ツアーコースに組み込まれているのであろう一ワイナリーで取材をしているだけでした。さらに、長崎カステラも長崎市内の有名店には行かず、ハウステンボス内の売店にするなど、あくまで「日本ツアーのツアー客が日本の名物だと言われて買わされた品ベスト30」と言ってもおかしくないような品揃えになっていました。

さらに、何より情けなかったのは司会の爆笑問題の二人が、全くこうした番組のコンセプトを否定することなく、番組に出ていた「名物」でなくあくまで番組が取り上げた「特定のメーカー」をヨイショしていたことです。今さら言うことではないかも知れませんが、このような番組に出てテレビスタッフに従順な司会者を演じることをよしとするようなタレントとして生きているというなら、他の番組で政治的な発言や極端な物言いをするのも、ご自身の心情を出して発言しているのではないと思われても仕方がないと申し上げておきましょう。

そんな番組を最後までじっくり見てしまった自分も自分だとは思うのですが(^^;)、これもある意味、大きく宣伝をして日本の名物はこれだと印象付ける、今回ランクインした大手メーカーの手腕というのはある意味立派だとも思えます。個人的には何しろツアーで旅に出ることがないので、お土産でもらうことがあっても自分からわざわざ買うものはほとんどなかったのですが、改めて現代の日本が海外からの旅行客を当てにしていて、「日本みやげの定番」と認識させたい人たちが見事に成果を上げていると理解することもできます。

番組出演者の中では、タレントの井森美幸さんが群馬県の名物・お土産がランクインしなかったことでかなり膨れていましたが、逆に言うとそれは群馬県の観光関係者がいまいち海外からの観光客を呼び込めていないということの表われでもあります。井森さんは群馬県の観光大使なのですから、その努力が今後のランキングを変える可能性があります。しかし、そうした努力で変わってしまうランキングというのはそこまで日本の視聴者が3時間もずっと見る価値があるのか? という風にも考えてしまいました。これはあくまで個人的な意見ですが、大きく宣伝された「名物」については今でも「名物にうまいものなし」という言葉は正しいのではないかと思う今日このごろです。

(番組データ)

ニッポン視察団!世界で大人気 外国人がワザワザ買いに来る「ご当地みやげ」ベスト30 テレビ朝日
9/29 (土) 18:56 ~ 21:54 (178分)
【MC】爆笑問題(太田光・田中裕二)、ウエンツ瑛士
【番組ナビゲーター】綾小路きみまろ
【ゲスト】井森美幸、市川右團次、川島明(麒麟)

(番組内容)

外国人がワザワザ買いに来る…「日本のご当地土産」ベスト30発表!旅行や出張の“おみやげ”としておなじみの銘菓・伝統工芸品が今、世界で大人気!1位はアノ銘菓でした!

外国人が「どうしても買いたい」日本のご当地土産は… ★北海道みやげの定番銘菓が続々ランクイン…○万円分を爆買いする人も! 絶対おいしい「恋人」「バターサンド」以外にも…。外国人に人気の意外な理由とは? ★東京みやげと言えば…海外から評価が高かったのは硬~い「ライススナック」? ★陶磁器、布製品、ガラス製品、寄木細工…日本の伝統工芸みやげも!安価なみやげ物でも手を抜かない職人の技に世界が感動!

留学ウエンツも持って行く? 外国人がワザワザ買いに来る「ご当地みやげ」ベスト30決定3時間SP! 日本から出国直前の外国人に徹底取材! すると日本人にとっての「定番みやげ」が、世界で驚くほど高い人気を誇る事が判明! 47都道府県、市町村、それぞれに特徴のあるご当地みやげがある…その事が実は世界的には珍しい事だったんです! あなたの故郷のご当地みやげは何位に!? 綾小路きみまろのご当地川柳も!


NHK教育(Eテレ)は今回の激レアさんに出演依頼すべし?

最近の更新はこの番組オンリーになってしまっている感がありますが、フジテレビの「全力!脱力タイムズ」と違って番組の全てがふざけているという感じではなく、ところどころでふざけているそのバランスが見ている方にとって心地良いのでつい面白く見てしまうところがあります。

ただ、番組を面白くしようとするあまり、番組で取り上げる対象について、大切なことを忘れてしまうきらいもあるので、今回はその事を中心に紹介していこうと思います。最後にあるテレビ局提供の番組内容を見ればおわかりの方は多くいると思いますが、過去にインターネットを媒介にして拡散されたいわゆる「バカ画像」に写っている本人が登場し、その「バカ画像」はどういった経緯で撮られたのか、さらになぜ非ネットの中で撮られたに過ぎないプリクラのシール写真がインターネットに掲載されることになったのか、さらにこの画像が拡散されたことによって、写真に写っている人達にどのような影響が出たのかということまで面白おかしく喋っているというのが今回の番組のキモです。

しかしながら、番組を面白く伝えようとするあまり、過去の「若気の至り」とも言える写真が今でも誰もが見られる状態でインターネット上に置かれている事についての危険性や本人達がもしかしたら今後受けるかも知れない受難について指摘しなかったことは、ともすれば今回出演していたご本人にとってこれからの人生において拭い去れない過去として復活するかも知れず、実はデリケートに扱わなければいけないところでもあるかと思います。そのフォローがないまま終わってしまったということもあり、最初のような「そこまで面白さを追求しないでもいい」NHKのEテレで後追いでもいいのでこの話題について出してくれないかと思うわけです。

今回の番組で紹介された「バカ画像」というのは、あくまで中学一年生の時に仲間うちで撮影した「記念写真」に近いもので、いわゆる犯罪行為を自慢するものでもなければ、異性との交遊を見せつけるものでもなかったため、テレビで画像を紹介したとしても本人達がかなくなに画像を出したくないという性質の写真ではなかったのでこのような番組で弄り倒すということも成り立つのですが、全てがこのように一定の時間が経過すれば人畜無害化していくようなものではないことも確かです。だからこそ、この写真というのは現在の小・中・高・大学生にとって「生ける教材」としての価値を持つものではないかと私には思えるのです。それは、あまり何も考えずに自分の姿をネット上に晒してしまうことが最悪どんな結果をもたらすかという一種のシミュレーションです。
今回の写真は、普通なら非ネット上でしか出回ることのないプリクラで撮影したプリントシールであり、なぜその写真がネットに流出したのか? という事を検証することが大切になります。これについては番組でも紹介されていました。

単なる物体に過ぎないプリントシールがネットに掲載されるのは、誰かがその写真をデジカメ(スマホや当時のガラケー)で撮って、ネットにアップしなければ写真は拡散されることなく仲間うちのちょっと恥ずかしい思い出として残っただけだったでしょう。今から10年前と言いますから2000年代に中学生達の中で流行っていたものの中に、「前略プロフィール」というサイトの存在がありました。このサービスは2004年に開始され、2016年に全てのサービスが終了となりました。サービスの終了とともにサーバーに上がっていたデータは全て削除ということになったのですが、ガラケー時代にネット上で友人を作りたいと思う若年層を中心に流行したサービスです。

もう少しこのサービスについて説明すると、定形のプロフィールを入力していくと本人の紹介ページとして機能し、それを見た不特定の人から連絡が来たりしていわゆる「メル友」になったり会っりしたりできるという、今で言うSNSの先駆けという感じのものでした。その頃の中学生の男子がこのサイトに登録して自分のプロフィールを公表するということは、やはり女の子からメールを貰いたいという下心があることは普通に考えればすぐわかることで、今も昔も文字だけのプロフィールよりもインパクトのある画像をプロフィール写真を載せることが大事だということは承知していたことでありましょう。そこで、問題になっている「バカ画像」を自分のプロフィールとして一緒に撮った友人に相談することもなくアップしてしまった人がいたことで、可愛い女の子が注目してメールを出すのではなく、ただただその画像の余りの「若気の至り」的なインパクトが高かったゆえ、当時の2ちゃんねるやまとめサイトに転載されたことにより、今回テレビにまで出てしまうほど有名な「バカ画像」になってしまったわけです。

この事を考えるにあたり、一つの教訓が導き出されるでしょう。今の世の中は写真を撮るということは常にその写真がネットにアップするには簡単な形で用意されるということです。そこで、その場に流されて顔や犯罪・法律違反が疑われる行為が記録された写真を何も考えずにアップした場合、多くの場合はそのままスルーされて何の問題も起こさないかも知れませんが、世間には写真から場所や学校を特定させ、学校に通報するような事を生業にしているサイトもあるので、ここまで有名になることはなくても、彼らが属するコミュニティ内で最悪生きていけなくなる可能性すらあります。こうした事を防ぐためには、簡単にスマホで撮った写真をアップすることを自制する事が大事であり、そうしたネットやSNSを楽しむ前に自分の身の守るために知っておきたいことをテレビで紹介することも大切なことだと思います。冗談ではなく、今回番組に出てくれた当時者に話を聞きながら、その後の人生が暗転するような事が起こらないためにはどうしたらいいかというテーマで、ぜひEテレは一本番組を作って欲しいと思います。

(番組データ)

激レアさんを連れてきた。 テレビ朝日
2018/06/11 23:20 ~ 2018/06/12 00:20 (60分)
【研究員】若林正恭(オードリー)
【研究助手】弘中綾香(テレビ朝日アナウンサー)
【客員研究員】松岡茉優、いとうあさこ

(番組内容)

伝説的なバカ画像「チャリで来た。」の張本人が登場!あの写真に隠された意外すぎる真実、ネット拡散の悲劇、そして訪れた奇跡の結末まで徹底的に研究していくぞ!! 本日の激レア研究はこちら!
【激レアさん1】 中1の時に撮った写真が伝説的なバカ画像としてネットで拡散してしまい、その後10年間、運命に翻弄され続けている人。
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字幕放送の限界と今後の問題

今回の番組のメインテーマである、息子によって新進デザイナーとしてデビューすることになってしまった実の母親の成り上がり物語は大変面白かったのですが、今回はその壮大なドラマのすき間に入り込むような形で放送された「激レア」な職業についてのレポートを見ていて、ちょっと気になることがあったのでここで紹介させていただこうと思います。

テレビの設定で切り替えることができる「字幕放送」の文字をリアルタイムで入力しているステノキャプショナーという仕事があるのですが、ここではその仕事をされている方に取材して、どのくらいの早さでどの程度正確に入力ができるのか検証していたのですが、特殊なキーボードを使い、主にニュース用語などを単語登録することによって1分間に300文字以上という驚異のキーボード入力速度を実現しています。

ただ、普段はバラエティ番組を担当していなくて、ニュースの文字化を担っているオペレーターの方一人に、普段全く聞いていないだろうと思われる「ジョイマン」のお笑いネタを文字に起こしてもらうという無謀な依頼をこの番組では出していました。

ちなみに、実際にリアルタイムでテレビからの音声を文字化するにあたり、取材を受けた会社では2人一組で仕事を行ない、一人が入力したものをもう一人が漢字に直したり間違いを直したりした後でアップするような事を行なっていましたので、番組で検証した結果というのはあくまで、特殊なキーボードを使ってどこまで早口で行なわれるコントネタを追い掛けられ正確に記述できるか? というような事だったろうと思います。

私自身はそれまで、実際にお仕事として口述されたものをテキスト文書化するような人達は早く正確にできるものだろうと思っていたのですが、実は意外とそうでもないということに正直びっくりしました。ただ、ネタの早さに付いていける入力スピードだったのはさすがでしたが、「正確に」出力するためには大きな問題があり、それがたとえ特殊なキーボードを使っていたとしても、間違ってしまう根本的な原因があることがわかりました。

それは、私達がキーボードを使って入力する事と同じように、漢字をパソコン上で出すために行なわなければならない「かな漢字変換」の問題です。特に文章をそのまま写すのではなく、喋り言葉を文字化しなければいけないので、喋った内容をそのままかなで打ったとしても、変換をかけると正しいと目視で認識できないような「誤変換」が起こってしまいます。これはいわゆる「かな漢字変換」が基本のキーボード入力では回避できないもので、そこを変えていかないとどうにもならないように感じがするのです。

しかしながら、今後のテレビを考えてみると、生放送の字幕放送についてのニーズは現在よりももっと上がっていくのではないかと思います。というのも、今までは耳が不自由な人のためだけの放送ではなくなっているということがあるからです。

大きなショッピングセンターや高速道路のサービスエリアに設置しているテレビを見た方はおわかりかと思いますが、あえて音声を出さずに字幕放送にしておくと、周辺が騒々しい中でも字幕を読むことでドラマの内容やニュースの内容がわかりますし、それなりに聞こえなくても楽しめてしまいます。こうした形で字幕放送が使われることが多くなれば、やはりどんな番組でも字幕付きで見たいというニーズは出てくると思います。

そうなると、オペレーターの育成が必要になると思うのですが、何しろキーボードが特殊で興味があったとしてもなかなか手に入れることはできないでしょうし、さらに練習用に購入したとしても就職できるかわからない状況でお金を出すだけの人がいるのかどうかということもあります。

個人的な見解を言わせてもらえば、先述の「かな漢字変換」を行なわない入力方法ならば、常に画面に出す漢字を入力者が決定できるので、こうした字幕放送のオペレーターが使う入力方法としてより正確な文字を打つことができます。今使っているキーボードも入力方法も変えてしまい、一般的などこでも手に入るキーボードを使って「漢字直接入力」の行なえるオペレーターを育成することが大切ではないかと思うわけです。

ここまで読んでいただいて、「漢字を変換しないで入力する方法があるの?」と疑問に思う方もおられるかも知れませんが、元々日本語の扱えるタイプライターはどうなっていたか調べていただければわかるかと思いますが、和文タイプライターというものがかつてあり、そのオペレーターはかな文字だけでなく漢字も直接タイプして入力することを普通に行なっていました。

日本語ワープロの技術を研究していた時にも、「かな漢字変換」の他にキーの複数入力で直接漢字を画面に出す方法も考えられていたのですが、そうした漢字の出し方をするためにはいわゆる「常用漢字」の二千文字を超える数をそれぞれ直接入力できるように継続した訓練が必要になるディメリットがあります。日本語ワープロは初心者でも文字が打てることをテーマに開発されていたところもあったと思うので、時間はかかってもかな文字さえ入力することができれば漢字は自分の出したいものに何回も変換していくことによって誰でも入力できるような方式に落ち着きました。そのためこれだけ多くの人が日本語をワープロを使って入力できるようになったのですが、今回紹介した特殊技能についてはあえて誰でもできる方法をなぞってそのために正確に入力できないストレスを感じるならば、オペレーターを訓練して早く正確に日本語を入力できる「漢字直接入力」に変えていくのも十分ありだと思うのです。

具体的な「漢字直接入力」の形式としては、T-code、TUT-code、G-code、超絶技巧入力などがあり、そのどれもが「Google日本語入力」の「ローマ字カスタマイズ機能」を使ってその設定ファイルを読み込ませることができれば、普通のノートパソコンのキーボードからでも利用が可能になります。つまり、現在のように専用のキーボードが用意されている会社からでないと文字起こしができないということでなく、自宅でインターネットさえあればそこから直接作業ができるような環境も作ることができます。当然入力の学習におけるコストはかかりますが、一度覚えてしまえば導入のための費用は一切かかりませんし、もしキーボードの調子が悪くなったとしても、普通にお店に買いに行けば簡単に代替キーボードを調達できるメリットも有り、今の方式よりもかなり企業としてのコストはカットできるのではないかと思うのですが。

(番組データ)

激レアさんを連れてきた。 テレビ朝日
2018/05/28 23:15 ~ 2018/05/29 00:15 (60分)
【研究員】若林正恭(オードリー)
【研究助手】弘中綾香(テレビ朝日アナウンサー)
【客員研究員】東出昌大、高橋みなみ

(番組内容)

本日の激レア研究はこちら!
【激レアさん1】 自分では全く知らないうちに世界が認める洋服デザイナーになっていた主婦とその才能を見出した息子
【激レアさん2】 テレビ番組で話した内容を瞬時に打ち込む字幕放送の文字を入力する人


「テレビ・芸能プロデュースの歴史」を忖度するとナベプロの歴史になる?

今回の番組は納豆の食べ方に興味があって何となく見ていたのですが、納豆の話題が終わったと思ったらとんでもない展開になっていくのが自分でもわかりました。何故か脈絡もなく「テレビ・芸能プロデュースの歴史」としてその時だけ新たな【学友】が加わりました。「番組データ」の中にある出演者の中で、「/」の後に名前があるのが後半から番組に出演した人たちです。

個人的には後半の講師を努めていたマキタスポーツさんに同情を禁じえませんでした。番組内のパネルでは一応芸能の歴史ということもあり、今日まで続くアイドルの中には「スター誕生!」からデビューした「花の中3トリオ」とか、松田聖子さんなど「非ワタナベエンターテインメント」に所属しているタレントを主に解説があってしかるべきところもあったのですが、番組で流されたのは最後に渡辺晋氏がプロデュースした吉川晃司さんまでで終了し、途中マキタスポーツさん自らがバンド形式で昔のバラエティの音楽ネタをやったのが一瞬一ネタだけ放送に乗ったものの、まさかあの一瞬のためにバックバンドのメンバーがセッティングしたわけではないでしょう。

恐らくバンド形式による数々のネタ披露とともにそれなりの楽しい芸能の歴史についてのレクチャーがスタジオ内では行なわれたように思いますが、番組の方は主に昔の「ナベプロ」の「渡辺晋」さんはすごい(渡辺美佐さんは若い頃の写真だけ出ただけで何も番組では触れられていませんでした)というように現在のワタナベエンターテインメントは芸能界とテレビを結ぶプロデュース力はすごかったんだというそれだけの内容を番組後半には紹介しただけのものになってしまったのです。

ちなみに、加藤茶さんおよびドリフターズのメンバーは元はナベプロ所属でドリフターズ時代に円満独立。中尾ミエさんにもその事務所名からもわかるように円満にナベプロから独立したので今回の出演となったのでしょう。独立時にいろいろあった森進一さんや沢田研二さん(吉川晃司さんはなぜナベプロに入ったのかという問いに沢田研二さんがいる事務所だからと答えていました)は当然出てきませんでした。元々、メインMCの林修さんが現在所属しているのがワタナベエンターテインメントで、彼の出る番組は軒並み視聴率を取るということから、テレビ朝日は林先生の所属事務所に忖度して今回のような企画が実行し、放送した内容を編集したのではないかと私は推測します。個人的にはもう少し林さんには他の芸能界のプロデュースの歴史についても触れるだけの余裕は持っていて欲しかったと思いますが。

少なくとも、今後の林先生がテレビに出て時の政治に意見を言ったとしても、大きな芸能事務所にとって都合の悪い事については発言できなそうな事が今回の忖度たっぷりのワタナベエンターテインメント礼賛プログラムを許した事でわかってしまったことは今回テレビを見ていての収穫でした。もし、同業他社のタレントが事務所ともめた時に林先生が何かを言ったとしても、話半分に聞いておいた方がいいような気がします。

それにしても、この番組の後半からなぜマキタスポーツさんが講師として起用されたのか、もし今回のような内容になるとわかっていてもマキタスポーツさんは出演を受けたのかという疑問は残ります。あの内容なら講師は中山秀征さんか恵俊彰さん(どちらもワタナベエンターテインメント所属タレント)の方が見ている方もすっきりしたと思うのですが。

(番組データ)

林修の今でしょ!講座 3時間スペシャル テレビ朝日
2018/03/06 19:00 ~ 2018/03/06 21:48 (168分)
【MC】林修(ワタナベエンターテインメント)
【進行】松尾由美子(テレビ朝日アナウンサー)
【講師】赤石定典 市原淳弘 伊藤明子 白澤卓二 津川尚子/マキタスポーツ(オフィス北野)
【学友】秋元真夏(乃木坂46合同会社) ビビる大木(ワタナベエンターテインメント) 吉田栄作(ワタナベエンターテインメント) 高橋英樹(アイウエオ企画) メイプル超合金(サンミュージックプロダクション)/加藤茶(イザワオフィス) 中尾ミエ(アスレティック・ミエ・カンパニー) 平野ノラ(ワタナベエンターテインメント) ブルゾンちえみ(ワタナベエンターテインメント) ミッキー・カーチス(ワタナベエンターテインメント)
【VTR出演】(公式データには記載なし)
吉川晃司(アクセルミュージックエンターテイメント)

(番組内容)

『健康長寿がよく食べる発酵食品~老化STOP 納豆の力を徹底解明』と『テレビ&芸能のプロデュースの歴史』2本立て!!健康長寿の方々に大調査!納豆、味噌…普段食べてる発酵食品は?今回は「納豆」をフィーチャー!血管・骨を老けさせない驚くべきパワーとメカニズムを紹介。納豆の栄養を無駄なく摂取できる「医学的に正しい食べ方」は?Q食べる前に良く混ぜる?混ぜない方が良い?皆さんの食べ方は大事な栄養を損してる?

テレビ放送開始65周年!バラエティや音楽番組、アイドルやタレント、今では当たり前になった「テレビ」の歴史に迫る特別講座!今回は多くのヒットプロデューサーの中でも、その草分け的存在と言われる渡辺プロダクションの創始者「渡辺晋」の功績を見ながら、テレビと芸能の「プロデュース」の歴史を学ぶ!才能ある人を見つけスターにする。面白い番組を作る。そこには私たちの想像を超える、情熱と創意工夫の歴史があった!