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Amazon Fire TV Stickに「TVer」アプリを導入してみると

今まで、Amazon Fire TV Stickを使ってテレビの大画面で様々なビデオオンデマンドサービスを利用していて一つ残念だったのが、スマホ・タブレット用のアプリとして提供されていた民放テレビ局の見逃し番組配信サービスの「TVer」のアプリがなかったことでした。本来、現在放送中のバラエティやドラマを見逃した場合、小さな画面のスマホやタブレットで見なければいけなかったのです。当然ネット上ではウェブブラウザを利用した裏技的な利用の方法はあったようですが、やはり専用のアプリであればわかりやすいですし、リモコンで目的の番組にたどり着きやすいというメリットがあります。

アプリを登録する際には、生年と月を入力した上で現住所の郵便番号を入れるようになっています。もしかして地域を判定してテレビ東京の番組を一切見せないようにするのか? と思ったのですが、現在は地方ではリアルタイムでは見られないテレビ東京の一部の番組も見ることができています(Youは何しに日本へ? のように地上波の内容をそのまま配信しないような配信の仕方をしているケースもありますが)。

私の自宅でのネット環境はADSLなので早いというよりも遅いという感じなのですが、地上波レベルの画質は十分キープできています。さらに、番組の中で強制的に配信がストップされ、同じテレビ局の番組の案内やコマーシャルが強制的に入ることはあるのですが、地上波のドラマで延々とコマーシャルを流し続けるような感じではなく、最低限のブレイクタイムという感じなので、むしろリアルタイムで見るよりも時間短縮になるところもあります。

ただTVerでは全ての番組を再配信するわけではないという事もあります。どの番組が見逃し配信されているかは、アプリの一覧から確認できますが、個人的には月曜から日曜までという形で日ごとに分けて見られるのが有難いですね。今まで全ての番組を録画に頼って見ていた方は、少なくともTVerで配信されているものに関しては、記録として残すことを考えなければ(見たらしばらくして消す)、ビデオ予約の手間も低減できます。

また、見たいと思うものの録画してまで見ないような深夜番組については、このアプリ経由で見ることで今後も継続して見るかどうか決めることもできます。もちろん、テレビの大画面だけでななく、スマホでもWi-Fiが利用できる場所でなら外でも見られますし、このアプリをスマホやAmazon Fire TV Stickの両方で活用するに従って電波とネットの逆転現象が起こってしまう可能性もあります。

もちろん、ずっと無料で見られるわけではなくおよそ一週間限定というところがあるので、今回のAmazon Fire TV Stick用アプリでの利用が可になったことで、今までの非テレビの時間もつい見逃したドラマを見るとか、今まで全く見たことないものの面白そうなバラエティを見るとかして、継続して楽しむことで今までとは違ったテレビの楽しみ方が生まれてくるのではないかと期待するところが大きいです。

こうなると気になるのがNHKがどう出てくるかということですが、もしテレビ番組はTVerの再配信だけでいいと思われた場合、「大画面テレビ」ではなく「大画面モニター」を購入し、Amazon Fire TV Stickを組み合わせることで、「ニュース」「天気予報」「ドラマ」「バラエティ」「スポーツ」を「TVer」「You Tube」「DAZN」「Netflix」「Hulu」「ウェザーニューズ」「TBSニュース」「日テレニュース24」あたりのサービスを併用すれば(一部のサービスはウェブブラウザのインストールをし、専用サイトをブックマークしてアクセスする必要があります)十分と思う人もいるのではないでしょうか。また、ネット放送としてのAbemaTVや、格安の動画利用が可能なアマゾンプライムではテレビ放送では放送されないオリジナルコンテンツもあるため、その点ではテレビを越えていくというところがあるのかも知れません。

ただ、便利になったからと言ってテレビを取り巻く状況が改善したわけではないので、今後もTVerのラインナップには注目していきたいと思っています。

Amazon Fire TV StickにWebブラウザを入れて楽しむ

2017年はインターネットに接続したテレビやパソコンに映画やドラマ、バラエティ番組など独自の内容も含むコンテンツを表示することのできるサービスが多く利用開始された年でありました。このブログでも項目を設けさせていただいていますが、最近では無料で利用できるネットテレビや有料のビデオオンデマンドなど、テレビ自体にそうしたビデオオンデマンドが利用できるサービスが組み込まれていて、リモコンにもその選択肢のあるものがあります。

ただ、新しいテレビをまだ買うほどではないものの、新しいサービスを使ってみたいと思っている場合は、テレビやモニターのHDMI端子に差してWi-Fiによるネット接続設定をするだけで自宅のテレビやモニターでネット経由のサービスが使えるハードの導入がおすすめです。

有名なところではGoogleのChromecastと、AmazonのFire TV Stickがありますが、前者はスマホやパソコンに映る画面をそのままテレビに飛ばすようにして映すという仕組みのものであるのに対して、Fire TV Stickの方は最初からリモコンが付いていて、アプリ自体も本体にインストールして様々な事ができる動画再生に特化したコンピューターというような感じです。後は、GoogleやAmazonの提供するサービスを使っているかどうかでどちらが合っているか変わると思うのですが、現状ではAmazonがある意味採算を度外視するような形でプライム会員向けにビデオ・音楽・本の追加料金なしでのサービスを提供していることから、ここではFire TV Stickについて、その活用法を紹介させていただこうかと思います。

まず、Fire TV Stickにインストールできるアプリのうち、テレビ放送の代わりにも使えるサービスを使えるようにする主なアプリについて紹介します。

・「Abema TV」(無料サービスのインターネットテレビ)
・「GYAO!」(無料動画もある動画サイト)
・「dTV」(月額500円の動画サイト)
・「huhu」(日テレ系動画サイト 月額933円)
・「Netflix」(米国発でオリジナル番組も有 月額650円から)
・「スポナビライブ」(Yahoo!のスポーツ動画サイト 月額980円から)
・「DAZN」(Jリーグのスポンサーで他スポーツも 月額1,750円)

なお、この中にYouTubeのアプリがないことに気付かれた方もいるかも知れませんが、YouTubeを始めとするネット動画を見るためにはテレビ上でもリモコンと連動して動くウェブブラウザをインストールすることで使うことができるようになります。個人的なおすすめは「Silk」でしょうか(他にはFire Foxブラウザが使えます)。また、Google IDを持っている場合はログインしてから使えば、パソコンでまとめたお好みの動画をそのままの順番で見られるなど使い勝手が向上するからです。

2つのブラウザが提供されている中、なぜ「Silk」の方を推すかといいますと、こちらの方がサイトの見え方などパソコンに近いレイアウトになっていてページのブックマークも簡単にできるからです。実は私の持っているテレビにも簡易ブラウザが付いているのですが、表示能力については今のパソコンやスマートフォンを使っている身には重くて使いにくく、あえてテレビでネットに接続してみようとは思わないのですが、新たに提供された「Silk」は使い勝手も良く、ちょっとした調べ物ならテレビの画面でも十分できるくらいのクオリティを持っています。

となると、ある程度大画面のテレビを家族で見ている方でしたら、あえてテレビにインターネットブラウザを表示させて情報収集に使ってしまうというテレビの使い方をしても十分耐えうるということにもなります。わざわざパソコンやスマホをテレビに繋げて使うようなことをしなくても、ちょっとした調べ物をするのに使ったり、料理番組を見終った後でレシピの確認に使ったりなど、テレビで番組ホームページにアクセスしてメモをするために使うというような事もできるので、これも一つのテレビの見かたとして活用していくのも面白いのではないかと思います。