突然の最終回発表にも理解したい事

このブログにおけるTwellVの番組についての論評のほとんどが「チャリお遍路」ということからもお察しの通り、後発の放送局の作る独自番組としては面白く見られる貴重な存在であったのですが、番組スタートから一年間で無念の最終回になってしまいました。お遍路は足摺岬の金剛福寺で終了となり、お遍路結願まで50ヶ所を残しての番組終了というのは、見ている多くの人にとっても解せないものであるに違いありません。

もちろん、地上波でなくBSでもなかなか見られにくいBS12チャンネルという不利な放送局だけに、スポンサーが集まらないような事が実際に起こっていたとしたら、番組の続行は不可能になることは当然起こり得る話ではあります。

ただ、番組で小島よしおさんが「ファーストシーズンは終了です」と番組の再開に含みを持たせ、番組の公式ツイッターでも、「2ndシーズンに向けて皆さんの応援の声をお待ちしています」とのメッセージがあることから、もう二度と再開されないという話でもなさそうです。もし番組がそのまま続かないのがスポンサーの問題だとしたら、TwellVの営業の方々に頑張ってもらうしかないわけですが、番組のファンとしては春からのセカンドシーズン再開を期待しています。

ただ、今回の放送を最終回としてファーストシーズンを終了ということで番組終了したのは、別の理由があったのではないかということを個人的な想像になりますがこれから書かせていただきたいと思います。

ここまでいわゆる「遍路ころがし」と言われる「焼山寺」「鶴林寺」「神峯寺」という急坂をクリアしてきた二人ですが、特にロードレーサー初心者の狩野英孝さんの安全を考慮し、雨の降る中での坂道(特に下り)を避けるようなスケジュールで撮影をされてきたと思います。狩野英孝さんのブログを見ると、2月14日の更新で高知に行かれているようですので、そこまでは高知県の海岸沿いだということで、多少寒くても安全に走れていたと思いますが、それ以降の遍路道では別の危険が生じます。

それが四国の山の中に入った場合の降雪および凍結の問題です。車やバイクでお遍路する場合も、細心の注意をもってしても、特に下りでの走行では事故により命の危険がつきまといます。もし普通に番組を続けるとしても2月3月に降雪の恐れのあるロケは止めるべきで、今後岩屋寺や横峰寺などのさらなる遍路泣かせの遍路道を自転車で走らせる場合には、少なくとも桜の花が咲き道路の凍結の恐れのない時期までロケを我慢することが必要だと思われます。

今回の最終回を来週に再放送したとしても、新たなロケをする時間も余裕もないというのが正直なところではないかと、車ではありますが遍路道を一回りした身としては思います。それならば今後の遍路道を再検討して、さらにお二人のスケジュールをしっかり押さえた上であと何年かかっても無事に遍路道を回り切れるようにTwellVは最後まで責任を持つべきで、そのための最終回であったということを個人的には信じたいところです。

もし、お金やスポンサーの問題で番組が休止になったようなことが本当だとしても、視聴者の声というものをテレビ局やスポンサーは気にするものだと思いますので、「番組を見たい」という意志をネット上からでも発信することが大切だと思います。幸にも現状では出演者の不祥事があっての休止ではないわけですから(^^;)、そうした誘惑にも出演のお二人には気を付けていただきつつ、ぜひまた「チャリお遍路セカンドシーズン」でまたお会いしたいところです。

(番組データ)

小島よしお&狩野英孝のチャリお遍路 #24 [終] TwellV
3/17 (日) 19:00 ~ 19:55 (55分)
出演:小島よしお、狩野英孝

(番組内容)

芸能界きってのロードバイク乗りの小島よしおと、禊を済ませる理由が満載の狩野英孝が四国八十八ヵ所お遍路を自転車で巡ります。

旅を始めてから16日目、自転車でおよそ510キロを走行し37番札所「岩本寺」を参拝しました。38番札所「金剛福寺」まではお遍路最長およそ85キロの道のり。まずは腹ごしらえ!と、地元の高校生が考えた「カツオたたきバーガー」、偶然見つけたピザ屋の「キムチピザ」を食し一休み。お腹も満たされ機嫌を良くした狩野を待っていたのは、旅館までの理由なき激坂。

しかしその先にあったのは、絶景のお風呂と絶品の食事!!愚痴をこぼしたことを反省する狩野なのでした。そして二人は「金剛福寺」のある足摺岬へ!なんとそこで起きたこととは・・・!?


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突然の最終回発表にも理解したい事」への6件のフィードバック

  1. 通りすがり

    1自転車乗りとしてかなり好きな番組でした
    最近は地上波(MX)でも再放送をしているようですが
    コレ、絶対海外でも放送すべきだと思います
    特に高知
    ウマイ飯に最高の湾岸ロード
    しまなみ海道と合わせて宣伝すれば絶対自転車乗りで賑わうと思います

    ちょっと残念だったのは車種の選択
    小島さんはともかく、狩野さんはクロスバイクにすべきだったと

  2. 管理人 投稿作成者

    コメントありがとうございました。

    番組が休止になった要因の一つにはお二人のスケジュールの関係もあるのかも知れませんが、出川哲朗さんの電動バイクの旅とはまた違った味が出て、特に狩野英孝さんにとっては今後のタレント活動をされる中でもイメージが上がるような作りになっていたように思うので、出演者を変えないでセカンドシーズンがあればいいのにと思います。

    ここまでの番組を見ていくと、当然ですがお遍路の作法や回り方に重点が置かれるのは仕方ないにしても、番組を見ている方の多くは自転車乗りの方も多いと思うので、おっしゃられるように車種の選考を含め、いかに快適に自転車でのお遍路を行なうかというところにも重点を入れてくれれば、これから自転車で八十八箇所を回ろうと思う方も増えるのではないでしょうか。最近では自転車を積んでフェリーで四国に渡るような環境も整ってきているので、まだ一般には認知されているとは言い難いTwellVを代表する番組として成長していってほしいと、実際に届くかはわかりませんがエールを送らせていただきたいと思います。

  3. タジマユウイチロウ

    狩野英孝の態度が悪い、宿坊でお勤めは自由参加だの疲れたから休ませろだの食事の時間が早い、腹減ってないとか食事のときイスの掛け方もだらしないし口ばっかりでまったくお遍路の意味を理解していない

  4. 管理人 投稿作成者

    コメントありがとうございました。

    番組開始当初から、小島よしおさんが狩野英孝さんをなだめたりしながら何とか番組として続けていこうとする形で番組が進行していきましたが、もし狩野サイドからのNGで番組が止まってしまったのだとしたら残念ですね。お遍路の意味を理解しないままスタンプラリーのように回っている人もいますが、少なくとも自転車で回るということになるとその行程そのものが修行になるわけで、最後まで回り切った後では何か得るものがあるのではないかと、個人でもお遍路を回らせてもらった体験を持つものとしては思いますね。

    もし番組の続きがあるとしたら、狩野英孝さんにはインフルエンザで休んだ時の道を一人で走行してきっちりお二人の御朱印帳の内容を合わせてから続きをやって欲しいと思います。この番組を続けてお遍路を自転車で回り切るということが、実はご自身の芸能活動にもプラスになるのではと思うのですが、それが理解できないならそれまでの方ということではないでしょうか。

  5. アキさん

    私は地上波で視聴していた者です。時間的に遅いので毎回録画して見ていました。若い頃、病弱な母親のたっての希望で自動車で家族5人で廻りました。そしてこの春仕事を退職したので長年の念願のお遍路の巡拝をしてきました。この番組を見ながらあのお寺、このお寺のそこかしこを思い出しながら見ていました。そして先日突然の放送終了です。全く残念至極。この春は正式なお遍路の作法で廻りたかったので、先達さんについての団体バスでの巡拝でした。そしてこの番組を見ながら、来春にはこの番組の2人のようにお寺はもちろんその地域にも見聞を広めながら、他の方や時間に追われない1人での巡拝をしたいなと思っていました。お2人が食べた食事や訪れた場所などに思いを馳せながら見ていました。番組を続けるにあたりいろいろな障害があったと思いますが、是非是非再開していただけたらと切に願っております。

  6. 管理人 投稿作成者

    アキさん コメントありがとうございました。

    この番組は終了後も色んなところで語られることが多く、他の旅番組にない魅力があったと今でも思っています。

    番組中断は残念ですが、お二人のスケジュールの都合で仕方のないところはあったのでしょう。ただ、お遍路は中断の後でも結願まで回ることは可能なのではないかと思います。私自身も、最初は軽い気持ちで10番札所まで行ってそのままにしていたのですが、実際にテレビで回っているのを見て、悪路である「遍路ころがし」の焼山寺あたりから再開し、その後は自分のペースで行ける時期を見つけながら、毎年少しずつ遍路を続け、かなりの期間かかりましたが、なんとか最後までたどり着くことができました。

    お遍路というのは人生にも例えられるので、番組は「終了」したのではなく、あくまで「中断」であると信じています。全国で見られるBSの電波を使ってこのような人気番組を作ったのですから、不定期にでも再開するような交渉をお願いしたいですね。もし再開すれば、それがテレビ界の伝説になるでしょう。

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