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これは立派な「最終回詐欺」ではないか?

すっかり日曜夜9時からのドラマ枠の中では人気を上げきた「下町ロケット」のシリーズですが、途中のコマーシャルでドラマそのまんまの「無人トラクター」の製品を紹介していることから、先にこうした製品ありきの脚本なのではないか(いわゆるタイアップ)と思えてきてしまうところです。ただそうした事はテレビの民放にはスポンサーがつきもので、そのスポンサーの思惑が番組の内容に影響を与えることが当り前だと思えば、そこまで問題にすることなくドラマの筋書きである「大逆転」のシナリオを素直に楽しめばいいと思い、今回の最終回で今まで溜まった鬱憤が全て晴れるだろうと思っていたのですが、最後まで律儀に見終わって、大いに裏切られたという感じです。

今回の内容は、最終回前の導入部のような感じで、決定的な問題解決ではなく、中途半端な最終回で、「帝国重工VSダーウィン」の争いも決着しませんし、新潟県燕市で米農家になった経理の殿村家対農業法人との決着については、その兆しすら見えないままドラマが終わってしまいました。

実は、年明けの1月2日に新春スペシャルとして今回の続きのドラマスペシャルが放送されるということなのですが、実質もなにも、最終回の内容は年明けにならないとわからないという事だけはわかりました(^^;)。よくある人気ドラマのスペシャル版というのは、本編とは関係ない脇役にスポットをあてたエピソードだったり、外伝的なものにすることで、それまで本編を楽しんだ人を違う側面から楽しませるために作るのが本筋だと思うのですが、これと同じことが大河ドラマで起こったとしたらどうなるでしょう。そんな事も考えてみたくなるのです。

今回のドラマ「下町ロケット」は、「最終回」であるとテレビ番組表や予告でも出されていただけに、実質的な最終回ではなかったということを考えた場合、立派な最終回詐欺であるのではないかと思えます。今回で全てのエピソードが解決すると信じてテレビを見ていた視聴者を莫迦にする行為であるということは認識しているのかと問いたくなりますが、もし1月2日のドラマが終わっても解決しない問題が出てきたりなんかしたら、今以上に気合いを入れてドラマを見ようと少なくとも自分は思わなくなるかも知れません。

テレビが人々の興味を引き付ける方法として、情報を小出しにして次回に期待させるという手法というのは当然あるわけですが、基本的なお約束として「最終回」なら「最終回」らしく、一応はそれまでの設定をきちんと処理して物語を終わらせるという事が大事だろうと思うのです。今回のような物語の進め方をするなら、今回を最終回とはせず、「新年最終回スペシャル」とでもして年またぎのキャンペーンを張ればいいだけの話で、今回のような事をすると逆に今回の話を見逃した人は、まさか新年スペシャルが実質的な最終回だとは知らずに見逃す人も出てくるかも知れません。

たとえどんな人気ドラマでも、ワンクールで一応物語の幕を閉じることが前提になるようにしないと、例えばドラマを二次利用する場合にもおかしなことになりかねません。もし今後、今回の「下町ロケット」を映像ソフト化する場合、純粋に第一回から最終回までという風に区切ると、その物語は今回で終わってしまうことになります。もちろんボーナストラックとして新春特別版も実際にソフト化する際には付けるのでしょうが、ソフトの方でも表記は今回の回が最終回となるわけですし、かなりややこしいことになるかも知れません。見るのは本編だけでいいとボーナストラックは外して見る人もいるかも知れません。

こういう手法は、見せ物小屋の呼びこみだけが達者で、中に入れた後の事まで考えていないようなものです。それは見に来る人の事を考えないで、自分の番組を見てくれさえすればそれを見て怒り出す人がいたとしても、口上に騙されて入場(テレビを見る)する方が悪いと居直るようなものでしょう。このドラマで言えば日本の農家の実情を全く見ないで大型トラクターを自分だけの力で早く出すことに固執した帝国重工の神田正輝扮する重役の的場の考えに近いのではないかと思うのですが。ドラマの内容が内容なだけに、今回の最終回詐欺とおぼしき番組の作り方には心底がっかりしました。

(番組データ)

日曜劇場「下町ロケット」最終回!佃VS帝国重工全面対決…下町プライド最後の大逆転 TBS
12/23 (日) 21:00 ~ 22:09 (69分)

・出演者
阿部寛、土屋太鳳、竹内涼真、安田顕、徳重聡、和田聰宏、今野浩喜、中本賢、谷田歩、馬場徹、立石涼子、朝倉あき、宮尾俊太郎、山田悠介、松川尚瑠輝、菅谷哲也、菅野莉央、原アンナ◇イモトアヤコ、真矢ミキ、森崎博之、福澤朗、品川徹、森次晃嗣、岡田浩暉、高橋努、古川雄大、モロ師岡◇古舘伊知郎、甲本雅裕、木下ほうか、工藤夕貴、山本學、倍賞美津子、尾上菊之助、立川談春、神田正輝、吉川晃司、杉良太郎

・原作
池井戸潤「下町ロケット ヤタガラス」(小学館刊)

・脚本
丑尾健太郎

・音楽
服部隆之 ※隆は生の上に一

・ナレーション
松平定知

・プロデューサー
伊與田英徳 峠田 浩

・演出
福澤克雄 田中健太

(番組内容)
[終]ライバルに先手を打たれ、苦戦する帝国重工…打ち出したのは、またもや突然の内製化!?帝国重工と最後のスペック対決…下町プライドで最後の大逆転を見せろ!

懸命にモノづくりに挑む佃(阿部寛)率いる佃製作所。彼らの想いに共鳴した島津(イモトアヤコ)も佃製作所に加わったのだった。そして迎えた首相視察。観客からも首相からも全く相手にされず、トラブルで立ち往生してしまうアルファ1。さらには帝国重工から湧き上がる内製化の声に佃達は頭を悩ませる。そしてついに佃製作所と帝国重工の最後の戦いが始まる。日本の農業を救うために前に進み続ける男たちの姿を見逃すな!!

優勝者に何も賞品・賞金のない深夜のクイズ番組の「チキンレース」

TBSの番組改編期に放送される「オールスター感謝祭」のセットと出演者の一部をそのまま使い、余った席にお笑い芸人を参加させて深夜のクイズ・ゲームで競う企画も今回で2回目となりました。前回は探り探りやっていた感が満載でそれ自体が面白かったのですが、不確定な事を生放送でやると大変危険なことも改めてわかったような感じで、今回はいかにして「真面目にクイズに取り組んでもらうか」ということをテーマにしてクイズ中心に番組は進行していきました。ここではまず、今後見返すために番組で起こったことを、まずは思い付くまま書いていきます。

前回は、お笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳さんが最下位になったのですが、一部の番組を見た人の間では、これは完全な「最下位狙い」の態度ではないか? と思わせるに十分な状況でした。そうした経緯を受けて、クイズで最下位になった人は、今後のオールスター後夜祭には出入禁止にするとし、前回最下位の新道さんも参加せず、「馬鹿よ貴方は」からは、平井”ファラオ”光さんだけが参加していました。

まず、相撲を題材にしたネタをするタレントの「あかつ」さんは、なぜオールスター感謝祭の赤坂5丁目ミニマラソンに出ないのか(延々とすり足で進むのみ)と、感謝祭の中でも指摘があったのですが、後夜祭の最初にその謎が判明しました。個人的には痛風が再発した影響か? と思っていたのですが、後夜祭の生放送企画で、「オールスター感謝祭」が始まった午後6時半に青森をスタートし、後夜祭の生放送が終了する翌日午前3時頃までにスタジオに帰ってこられるか? という問題一問のためにヒッチハイクの旅に行かされたのでした。結局、青森から八戸までという約束で乗り込んだものの、自宅のある八戸から何と東京のスタジオまでご好意で送ってくれたトラックの運転手の方のおかげで、番組終了ぎりぎりで放送に間に合いました。

そして、これはネットニュースにもなっていましたが、最初のクイズのピリオドが終わった後のCM明けに、いきなり司会の有吉弘行さんが特定の出演者である「ハナコ」の3人に詰め寄り、周辺の芸人も心配して集まってきて、アシスタントの高山一実さんも一体何が起こったのかとこわばった表情をしたハプニングらしきスタジオの状況から始まりました。その後、有吉弘行さんは司会の位置に戻ったものの、ほっぺたを膨らませて「ハナコ」の面々を許さないとでも言うような表情をカメラにわざと映させていました。

実はこれは、恐らく高山さんとも打ち合わせなしで、かつて「オールスター感謝祭」で自分のところに挨拶に来なかったと言って今回と同じように「キングオブコント」勝者の「東京03」の3人にご立腹した今は芸能界を引退されている島田紳助さんの動きをなぞって行なっただけの話なのですが、番組でも字幕でも何の説明もなかったので、この騒動を知らない人は、ネットの実況を確認しながら見ていないと何が起こったのかわからない人もいたかも知れません。そういう意味では、現在はテレビとネットというのはある意味相関関係にあり、テレビで起こった事が何なのかわからなかった場合は、「5ちゃんねる」や「Twitter」の実況を確認することも必要なのかと改めて思った次第です。

クイズの内容についても過去に覚醒剤取締法で逮捕された酒井法子さんが正解になるクイズがあったり、長嶋一茂さん宅の落書きがテーマになった問題があるなど、それなりに深夜帯ということで攻めている感じはしましたが、もう少し突き抜けた問題や、マニアックな問題が出ても良かったのではないかとも思えました。ただこれは、今後も続いていく番組のことなので、一気に爆発してすぐに打ち切りにならないように、まともな問題の中にとんでもない問題が隠れているというようなスタンスが良いのかも知れませんが。

クイズ以外の企画も最初に紹介した「あかつ」さんの青森から東京へのヒッチハイク企画など色々ありましたが、ハプニングでピンチを笑いに変えた場面がありました。スタジオに用意された体重計に乗りジャスト1トンにするというゲームがあったのですが、一回目は無事に終了したものの、二回目に大勢の芸人が体重計に押し寄せるように集まったところでエラーになって企画そのものがストップしてしまったのです。

しかし、体重計の表示のところに「Load」という表示が出たことから、何か変な流れになってしまったのでした。この文字にかぶせるように「The虎舞竜」の「ロード」が流れてきたので、これはあらかじめ計算されたハプニングなのでは? と見た私自身も思ってしまいました。しかし、実際は本当のトラブルだったようで、「この「Load」という単語は日本語では「負荷」という意味で、この表示が体重計に表示されたというのはヤラセでも何でもなく、単に機械の調子がおかしくなってしまったということだったのです。

それにしても、音効の中に後のクイズでくり返し流される予定の「The虎舞竜」の「ロード(こちらの綴りは「Road」です(^^;))」を流したのは現場の判断とは言え実にスタッフと出演者との連携が取れているという感じを受けました。恐らくボタン一つで「ロード」が流れるようにセットされていたものを、この機会に押すしかないと判断した音効の技術スタッフにここは拍手を送りたいと思います。

今回の優勝はGAG宮戸さん、最下位はアイデンティティ見浦さんでした。番組で最初から宣言されていたように、この番組は優勝を争うものではなく最下位を決める番組であったため、優勝したGAG宮戸さんには一切の賞品・賞金はありませんでした。こんなクイズ番組は本当に珍しいもので、実際のところはできるだけ面白解答を連発しながら皆で最下位にならないように競うチキンレースのようになっていました。ですから、途中にザ・グレート・カブキさんの毒霧を1分間で何人分吹けるか(正解は27人)という問題が出て、実際に毒霧を食らう人を決めるのに使われたのは、そこまでのクイズ成績が下位60名というリストでした。これではすぐに自分が多少は頑張らないと最下位になるという危機感を煽ることができます。さらに、最初に書いた通り最下位になってしまうと、これからの「オールスター後夜祭」への出演はできず出入禁止になってしまうというペナルティと、獣神サンダー・ライガーさんとザ・グレート・カブキさんに痛めつけられるという罰ゲームも待っています。

そこで本当に負けてしまったアイデンティティ見浦さんは、恐らくほとんど正解はなかったと記憶していますが、もしそこで同じように全問解答を拒否するように人が複数出てきたらどうなるのか? という妄想が頭をもたげてきました。芸人の皆さんにはそんなチキンレースにもチャレンジしてほしいという気もしますし、もしそんな「同点最下位」が多数出た場合どうするのかという事についても注目して見ていきたいと思います。

(番組データ)

オールスター後夜祭’18秋 TBS
2018/10/07 01:03 ~ 2018/10/07 03:03 (120分)
【MC】有吉弘行、高山一実(乃木坂46)
【解答者】アイデンティティ、アインシュタイン、アキラ100%、阿佐ヶ谷姉妹、アルコ&ピース、アンガールズ、安藤なつ(メイプル超合金)、いかちゃん、EXIT、イワイガワ、岩井勇気(ハライチ)、インスタントジョンソン、ウエストランド、うしろシティ、大西ライオン、岡野陽一、お侍ちゃん、オジンオズボーン、おばたのお兄さん、カミナリ、ガリットチュウ、かんちゃま、
神奈月、菊地優志(ワンワンニャンニャン)、きつね、桐野安生、Groovy Rubbish、クロコップ、小石田純一、コウメ太夫、小坂なおみ、コロコロチキチキペッパーズ、紺野ぶるま、ザ・ギース、サツマカワRPG、さらば青春の光、サンシャイン池崎、三四郎、GAG、Gたかし、ジャッキーちゃん、ジャングルポケット、じゅんいちダビッドソン、ジョイマン、新宿カウボーイ、ずん、だーりんず、ダーリンハニー、
タイムマシーン3号、たんぽぽ、ちゅうえい(流れ星)、チョコレートプラネット、どきどきキャンプ、とにかく明るい安村、トンツカタン、西村瑞樹(バイきんぐ)、ニッチェ、ニッチロー’、脳みそ夫、ノッチ(デンジャラス)、パーパー、バイク川崎バイク、Hi-Hi、X-GUN、花香よしあき、ハナコ、ハマカーン、浜ロン、原口あきまさ、ハリウッドザコシショウ、ピーマンズスタンダード、平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)
ブリリアン、HEY!たくちゃん、ペンギンズ、槙尾ユウスケ(かもめんたる)、牧野ステテコ、マシンガンズ、街裏ぴんく、マヂカルラブリー、Mr.シャチホコ、宮下草薙、ミラクルひかる、むらせ、モグライダー、やさしい雨、やさしいズ、安田大サーカス、U字工事、ゆーびーむ☆、ゆってぃ、四千頭身、ラブレターズ、ルシファー吉岡、レイザーラモン、ロビンフット、和賀勇介、ワタリ119(キラキラ関係)、わらふぢなるお
【プロデューサー】福田健太郎
【演出】藤井健太郎

(番組内容)

有吉弘行&高山一実(乃木坂46)司会で「感謝祭」深夜の延長戦!芸人160人が感謝祭セットをそのまま使って深夜ならではのクイズや企画に生放送で挑戦!生電話に毒霧も

ボランティアの意味を考えさせられた尾畠さんの存在

今回番組に取り上げられた尾畠春夫さんは、山口県周防大島町で行方不明になった小さな子どもをすぐに見付けてしまったことで大きくマスコミに取り上げられましたが、あまりにもあっけなく見付かったこともあり、尾畠さんと行方不明になった両親のヤラセか? と思われた方は意外と多いのではないかと思います。しかし、尾畠さんが報道陣のインタビューに応じ、その様子を生々しく喋っているのを聞いているうちに、個人的には違った感情を持つようになりました。

それまでの創作活動は、人海戦術で捜索させられていると感じる人が混じっていたかも知れず、さらに仕事として捜索している人もいる中で大勢の捜索活動では見付けることができなかった場所を予想し、人を捜索する場合のノウハウに長けた尾畠春さんの経験に裏打ちされた独特な行動で、的確にその居場所を突き止めたのは実に素晴らしい行動でした。人が多ければ子どもの小さな声は喧噪にかき消されてしまうでしょうが、尾畠さんはまだ一斉捜索が始まらない早朝から探しに行ったことで、小さな子の息遣いを感じることができたのではと思います。そんな尾畠春夫さんが「情熱大陸」で密着取材されるということで、この方はどんな方で、どんな魅力がある方なのかというのが少しわかったような気がしています。

尾畠さんが番組の取材を受けた日には午前5時半に起床し、6時頃から独自のボランティアとしての行動をはじめました。その前にどこかのお店で買っておいたと思われるおにぎりと、お茶の代わりに水道の水を汲み置きしたと思われる大きな焼酎用のペットボトルが朝食のメニューになっていました。その時、ご飯の匂いを嗅ぎつけたのか一匹の猫がやってきましたが、尾畠さんは「俺は来る者は拒まない」と言って自分のおにぎりをちぎってあげていました。今回の「情熱大陸」のロケについても「自分の作業を邪魔しなければ」という条件を付けて許可しています。

尾畠さんが車を停めているのは大雨の被害を受けて避難所となっている広島県呉市の天応地区にある小学校のグラウンドで、軽自動車のダイハツハイゼットと思われるワンボックス車を現地までの交通手段および車中泊をするための寝床として使っています。校庭にあるアスレチック施設のロープの網に洗濯物を干していましたが、小学校の水道を使わせてもらっての洗濯は認められているようなので、よく道の駅で同じことをしていて顰蹙を買っている「非ボランティア」の旅行者ではなく、あくまで天応地区の方々の許可を受けた上で使っているらしいことはわかります。

天応地区で家屋の中に入ってきてしまった土をかき出す活動は、全国から募集したボランティアも参加し、尾畠さんもそうした一般のボランティアに混じって受付をして集団での作業に参加していました。決して特別扱いは受けていませんし、尾畠さんもそれを望んでいないようでした。

その作業の前に朝食を終えてから行なう作業というのは、尾畠さんが自分で考えてそれなりに地域の人に役に立ちそうなことでした。地域を流れる氾濫した川をさらい流れてきた衣服と思しきものを拾い上げて干すということを繰り返していたのです。ゴミの処理ではなく、あくまで流れてきた衣服と思しき物をわかるようにその場に干すという作業です。

番組では触れませんでしたが尾畠さんは東日本大震災後に東北にボランティアに入り長期の活動をする中で、被災者の思い出となる写真を発掘する作業を行なっていました。尾畠さんが活動に入っている天応地区では、取材当時まだ消息がわからない女性が一名いました。尾畠さんはその女性の手がかりになればと、もしかしたら被害に遭った人の衣服かも知れないものを泥の中から発掘していたのでした。こうした思想は自衛隊や警察といったまだ生きているかも知れない人を救助したりするのとは違い、より深く被災者の心象風景に向き合わなければ思い付かないことです。

災害ボランティアの活動をするには守るべきルールがあり、マニュアルもあるわけですが、マニュアル通りにやりさえすえばいいという考え方がある一方で、現地に腰を落ち着けて活動を続けていなくてはわからないマニュアル外の状況もあり、何を被災者が求めているかを把握し、先回りをして活動するといったプロフェッショナル的なボランティアの活動を尾畠さんはしているということをちょっとした番組の一部を見ているだけでも感じることができました。

これは、経験に裏打ちされたものなのでおいそれと継承するわけには行かないでしょうが、呉市の方々が尾畠さんに山口県周防大島町の事がなかったとしても、その精神には感銘を受け、慕っているのがわかるシーンも出てきます。

登録ボランティアとして午前中ずっと動き続けた尾畠さんの元に、一人の男性が歩み寄って母が作ったといわゆる広島風お好み焼きを尾畠さんに食べてもらいたいと持ってきた男性がいたのですが、決して人からの施しを受けないと周防大島町ではお風呂に入るのも断わっていたのに、その行為を受け入れていたのにはちょっとびっくりしました。そして、さらに驚いたのは、昼食をごちそうされたことに感謝し、泣いているところを見せまいと顔を覆いながら頭を下げ続けるような行動をされていたことです。テレビニュースで報道されたことで、尾畠さんの元には全国から公演の依頼が殺到しているようですが、お金をもらうと今まで施しを受けずに活動してきた気持ちが変わってしまいそうだということで決して引き受けず、地元の町のコマーシャル出演の依頼も断っている中で、実際に被災された方の想いを受け取ることもあることがわかりほっとするとともに、自分が何か施しを受けるのは本当に悪いと思ってしまう生真面目な人なのだろうなと感じさせてくれるシーンでした。

ボランティアとして出掛けた先ではお風呂は呼ばれない尾畠さんですが、それはなぜかと思ったら、何せ地元が温泉の宝庫である大分県で、近くに無料で入ることのできる露天風呂があるのでした。自宅に帰った時には熱いお湯に浸かっては出ることを繰り返し、取材時には3時間も入っていたそうです。年金だけでどうして長期にわたるボランティアとしての生活ができるのかという疑問もありましたが、ご自身のお子さんをはじめとして温泉でご一緒する方々も気心の知れた方々ばかりのようで、そこには地元の人とのつながりを感じました。そんな尾畠さんが生活に必要なものは車の中に備えて必要最低限の粗食で活動される姿は、普通の人間がおいそれと真似できるようなものではないということも感じました。ある意味、修行僧のような方だという気もします。

同じ「ボランティア」という言葉でこの文章を書いている時期に問題になっているのが、2020年に開催される東京オリンピックの運営に協力する「大会運営ボランティア」の存在です。真のボランティア精神というのは尾畠さんのように、仕事を離れたり学生で時間があったりして物理的な作業に関わることができる人が、意気に感じて自主的に手伝いたいと思う人が行なうべきなのですが、東京オリンピックの事情というのは少々違います。

最初から8万人という人数を募集し、もしそれだけの人員が集まらなかった場合にどうするのかということを考えた場合、最悪募集人員に大幅に足りなくなった場合、協賛企業や大学生を動員して使おうなんて姑息な考えはないと信じたいです。遠方からのボランティア参加の場合、交通費や宿泊費は出ないそうですが、例えばもし尾畠さんが車で東京にやってきて車の中で寝泊まりしながら大会期間中にボランティア活動を行ないたいと思ったら、大会運営を担うオリンピック委員会はそんな場所を提供してくれるのでしょうか?

(番組データ)

情熱大陸【“神”と呼ばれるスーパーボランティア尾畠さんが被災地に行く理由】毎日放送
9/23 (日) 23:00 ~ 23:30 (30分)
【ボランティア/尾畠春夫】
1939年大分県生まれ。小学校5年生の時に母を亡くし、農家に奉公に出る。中学校は3年間のうちの4ヶ月しか通えなかった。別府市や山口県下関市、兵庫県神戸市の魚店で修業を積み、東京で鳶と土木の会社で資金を貯めた後1968年大分に戻り魚屋「魚春」を開業。地元の人気店だったが65歳の時に惜しまれながら閉店、以後ボランティア活動に専念。家族は妻と48歳の息子、45歳の娘、孫5人。

(番組内容)

ボランティア/尾畠春夫▽赤いつなぎに“絆”と書かれたヘルメット…尾畠が現場に入ると、空気が変わる。原動力は何なのか?密着を続ける中で告白した「秘めた想い」とは

今年8月、山口県周防大島町で行方不明となった2歳児を発見し一躍時のひととなった尾畠春夫。現場では率先して床下へもぐり込み、被災者に寄り添い仲間に作戦を指示。また経験が浅く動きが硬いボランティアを得意の冗談で和ませる。身長161cm、小柄な体からは絶えず前向きなエネルギーを発し続ける78歳は、なぜここまで打ち込めるのか?密着の中で「他の取材では話したことがない」長年の秘めたある想いを口にし始めたー。

体操協会バッシング報道の前に過去の報道姿勢を見直すべきでは?

前日の選手と体操協会の記者会見を受けて、8月30日のワイドショーは女子体操選手と朝日生命体操クラブ、体操協会との関係について、朝日生命体操クラブに入らなかった女子選手・コーチが嫌がらせを受けて、パワハラで活動できなくなっているというトーンで報道がされています。

そもそも、この問題の発端は第三者の方が女子選手に対して専属コーチが暴力をふるったという告発があり、それを受ける形でコーチが資格を剥奪され、そのため女子選手が満足な指導を受けられなくなり、それを受けて女子選手が記者会見を開いたことで騒動になっているのですが、この番組を含め多くのマスコミ報道がまさに鬼の首でも取ったように元オリンピック選手であり体操界の重鎮である塚原光男・塚原千恵子夫妻の事を日大アメフト部監督やアマチュアボクシング協会理事のようにバッシングをしています。

それはそれでアスリートファーストということで、選手の活動を阻害する要因についてはできるだけ取り除いてあげる事はいいと思います。しかし、塚原夫妻の行動というのは、直接体操界に関わっていない人であってもそのパワハラ満載なクラブのあり方について過去にも批判されることはあったと思うのに、当時は塚原夫妻に反対するコーチや選手を養護するような報道をしていないから、今回のような事につながっていることを理解すべきでしょう。今回いきなり塚原夫妻をバッシングしているのは、日大やボクシング協会の報道で視聴者の支持が得られるからやっているというようなイヤラシサを感じるのです。もし、当時者が今回のように出てこない状況であったら、大会での選手取材に支障が出るという理由から、ここまでバッシングはしなかったのではないでしょうか。

さらに、今回あえてこの番組に対してこの話題を書く気になったのは、以下のリンクにある過去の体操にまつわる事件報道についてツイッターからの引用に「ゴゴスマ」の文字を発見したからであります。

https://breaking-news.jp/2016/01/18/022443

この事件は、ニュース内に逮捕された体操コーチの実名が出てしまっているのでリンクを貼ることに心苦しさはあるのですが、最後のコメント欄まで読むと、ちょっと違った印象を読む人に与えると思いますので、あえてリンクを貼らせていただきました。

ニュース自体を覚えている方もいるかも知れませんが、当初はこのサイトのようにコーチが生徒に体罰だけでなく重症を与えるような暴力を働き、警察に逮捕され勾留されたことで多くの方に、このコーチ批判のコメントが殺到したのでした。そんなツイッターのコメントの中に「#ゴゴスマ」という文字があったということは、恐らく同じような論調で報道したと思われます(当時のテレビは見ていたのですが、ゴゴスマでどのような報道があったかは細かく指摘できない点はどうかご了承下さい)。

しかし、この事件は結論から言うと告発者の出した資料の一部が虚偽だった事が判明したことで不起訴になり、問題となった体操教室も現在は全く問題なく営業されていますし、逮捕されたコーチも市内の幼稚園などで体操指導をしているなど、リンク先でのバッシングというのは、今となっては実は見当外れの部分も多くあるのではないかと思います。

私個人としては、件の体操コーチの汚名は晴らされたと思っていますが、当時この事件についてリンクさせていただいたネットメディアを含む報道したマスコミはどうなのでしょうか。もし、自らの取材なしに警察の発表する情報だけを受けて、その裏も取らずに新聞やネットに書いたりテレビで放送したりしてしまったら、この事件が不起訴になったことを受けて何らかの対応を取るべきですし、今後同じような事件が発生した場合、まずは関係者に取材して裏を取って報道するというのがテレビとしての義務ではないかと思います。

話は最初に戻りますが、女子体操選手に対して暴力を奮ったと告発した人に取材をしたのかということについてゴゴスマでは明らかにせず、単に協会幹部がコーチを陥れるために誰かが暴力事件で告発することを促したのだろうなどと憶測に基づくコメントを森末慎二氏から引き出すだけでした。その事についてゴゴスマの記者が動いた形跡はありません。今回の放送で見た唯一の記者の行動というのが、塚原光男氏にいきなりマイクを向けてコメントを取ったことだけで、それこそ鬼の首を取ったかのように塚原氏の漏らしてしまった言葉について番組で噛み付いていました。

誤解して欲しくないのですが、私自身も塚原夫妻の支配する女子の体操界というのは男子に比べると選手のやる気を削ぐ部分があり、それが女子が男子に比べると国際大会の成績に違いがある原因だと思っていて、民主的な協会運営を求めたいと思ってテレビを見ています。しかし、過去に行なった報道を棚に上げて、弱った犬をみんなで打ち据えるような見苦しい事をする前に、しっかりとした取材をしてきっちりと本丸を追い詰めるのがジャーナリズムとしてのやり方なのではないでしょうか。

(番組データ)

ゴゴスマ【会見バトル…被害選手VS体操協会▽男子リレー今夜決戦!】中部日本放送
8/30 (木) 13:55 ~ 15:50 (115分)
【MC】石井亮次(CBCアナウンサー)
【アシスタント】古川枝里子(CBCアナウンサー)
【出演】博多華丸(博多華丸・大吉),田中ウルヴェ京,JOY
【中継出演】森末慎二

(番組内容)

会見バトル…被害選手VS体操協会「権力を使った暴力」本部長を名指しで批判▼男子リレー今夜決戦!▼台風21号最新進路は? ほか(※予定)

時代劇のターゲット層を考えた放送を

最近、時代劇とジャニーズ事務所との関係が良好らしく、TBSの人気番組だった「大岡越前」を当時のシナリオ通り再現したNHK BSプレミアムでは少年隊の東山紀之氏が大岡越前役を演じたり、今回紹介するTOKIOの松岡昌宏氏が彼自身も大好きという遠山左衛門尉の役を熱演しています。

今回のドラマは絵師歌川国芳役の吹越満氏など、松岡氏を支える脇役もしっかりしていて筋書きも安定していてじっくり見ることのできる作品に仕上がっていたと思っています。しかし、見る側にとってはこのドラマをスタートから終了まで見続けることはかなりの荒行だったということもここで明らかにしておきます。

テレビの場合は映画と違ってコマーシャルが入るとはいえ、夜の8時から11時まで3時間を超える長さというのは見る方も体力が必要になります。通常、夜8時からの単発ドラマ枠というのは2時間で、かく言う私もその当日の徳島市の阿波踊りの「総踊り」が夜の10時から開始という話が入っていたので、その中継はテレビ朝日の「報道ステーション」でやるだろうと目論み、ドラマを見た後に見ようと思っていたら10時を過ぎても一向に終わる気配がないので、ここでザッピングを繰り返して徳島市からの中継が始まってからはテレビ朝日の方を見ていました。

もしストーリーをコンパクトにまとめ、通常の2時間で収めていたら個人的な評価は上がったと思いますし、ドラマのテンポも良くなって、主演の松岡昌宏氏の印象もさらに良くなったのではないかと思うのですが。

現代の時代劇は新作が作られることが少なくなったものの、中高年の方々に対して過去の時代劇が人気を博し、CSの「時代劇専門チャンネル」もあります。そうした状況を捉えれば、お盆の時期に久し振りに三世代が茶の間に集まり、そこでおじいちゃんやおばあちゃんが好きな時代劇を見る中で、出演キャストに渡辺麻友さんのような、お子さんだけでなくお孫さんも知っている人が出演している中で、幅広い世代に時代劇の面白さを知ってもらおうとする努力はわかります。しかし、あまりにドラマが長すぎると見ている側がだれてきて、そんな中でつい時代劇を見たいはずのおじいちゃんがコックリと寝てしまったらお孫さんはこれ幸いと自分の見たい番組に変えられてしまうという状況が私には見えます。そういう意味では、かつての「ナショナルアワー」の時代劇「水戸黄門」「大岡越前」は一話完結の1時間番組だったので、小さいお子さんでも飽きることなく見ることができ、それで時代劇が好きになった人も少なからずいるでしょう。

確かに良質なシナリオと良質な芝居があれば評価されるドラマは作ることができるとは思いますが、だからといって関係者が見るにも長いというくらいの3時間を超えるものにする意味というのが個人的には見出せません。この点についてはそれこそ「次はない」くらいの意気込みで、本気で時代劇を多くの人に見てもらって好きになってもらうにはどうするのかという話し合いを行なった上でさらなる作品を企画して欲しいと切に思います。

(番組データ)

ドラマ特別企画 名奉行!遠山の金四郎 TBSテレビ
2018/08/13 20:00 ~ 2018/08/13 23:07 (187分)
(出演)
松岡昌宏 稲森いずみ 中原丈雄 神山智洋 加藤雅也 渡辺麻友 不破万作 生島勇輝 伊藤洋三郎 山崎裕太 村上新悟 中西良太 黒木真二 冨樫真 河合雪之丞 菅原大吉 吹越満 平田満 里見浩太朗 原田美枝子
吉川清之
(脚本)いずみ玲
(監督)下山天
(プロデューサー)金丸哲也 小柳憲子

(番組内容)

去年好評を博した松岡昌宏の遠山の金さんが帰ってくる!水野忠邦の天保の改革が吹き荒れ、江戸の庶民の鬱屈が溜まっている中、謎の連続失火と禁止されたはずの隅田川の花火大会での大爆破、江戸庶民の味方遠山金四郎が女鼠の助太刀、おたねの出生の秘密を明かしつつ見事に解決します!事件の鍵を握る謎の絵師歌川国芳に吹越満、花火師の棟梁役に里見浩太朗が友情出演!

テレビの取材能力が信頼できなくなる事例

昔から「嘘も100回言えば真実になる」という言い回しがあります。これは、私の経験ではナチスドイツのプロパガンダがなぜドイツの人々に受け入れられたか? という謎を解くカギとして出てくることが多いように記憶していますが、そこまで大きなことでなくても、嘘がテレビでもっともらしく語られることによってその嘘があたかも真実のように多くの人に浸透していくということもあります。インターネット以上に多くの人が見るものであればこそ、バラエティや情報番組であっても事実関係のチェックは怠らないで欲しいと思うところです。

今回、「サタデープラス」の一コーナーでTOTOが日本で初めて発売し、大ヒット商品となり、今では付いていないと違和感があるとまで言われるようになった商品名「ウォシュレット」のコマーシャルに焦点を当て、製作秘話を紹介しているのですが、当時のコマーシャルにおける「常識」として「おしり」という言葉を使うことがはばかられ、CMディレクターの仲畑貴志さんが当時の社長に根回しして「おしり」という言葉をCMのキャッチコピーとして使う案を了承させたというくだりがあったのですが、これは全て真実なのか? というのが番組を見ていて私が違和感を持った点です。

ちなみに、ウォシュレットが発売されたのは1980年6月で、今回番組でも話題とした「おしりだって、洗って欲しい」というコピーで流れたCMが出たのは1982年です。ではその前にウォシュレットのテレビCMはなかったのかというとそうではなく、キャッチコピーではありませんが、ヒカシューが演奏し巻上公一氏が歌ったCMソングの形で「おしり」という言葉が使われた初代CMがあったことは意図的であるのかそうではないのかわかりませんが、番組では無視されています。この事実は個人的に見た記憶があるので間違いないと言えますが、ネット上に実際にお仕事に関わった吉江氏のブログがありますのでリンクを貼っておきます。

https://ameblo.jp/kazuoyoshie/entry-10131498653.html
(吉江一男のブログ 「TOTOウォシュレットの初CM」)

ただ、困ったことにGoogleで「ウォシュレット 初代 CM」で検索すると、最初に戸川純さんのコマーシャルの動画にアクセスできるようになってしまっています。さらに、検索一ページ目に出てくる以下のリンクのサイトと今回放送された内容がほとんど同じだったこともちょっとテレビ制作の現場の仕事として安易すぎるのでは? と思ってしまったのです。

https://middle-edge.jp/articles/rkU3q
(ミドルエッジ 「おしりだって洗ってほしい」TOTOウォシュレットを爆発的なヒット導いた戸川純のCM)

このサイト上では戸川純さんのCMはウォシュレットの初代CMとは書いてはいませんが、一つ気になる内容として、私は次の一文に注目しました。

『当時、下品なイメージを持たれる『おしり』というワードは宣伝にはタブーであった。』(上記サイトからの一部引用)

単に「当時宣伝にはタブーであった」とサイト上に書かれているだけなので、以前にこのワードが使われていないということにはなりませんが、番組での再現VTRでは社内会議の席上でこの「おしり」という言葉が問題になり、事前に社長にこの言葉の使用について根回しを行なっていたということで、社長の鶴の一声で「おしり」という言葉の採用が決まり、戸川純さんのCMにつながったという風になっています。しかし、ウォシュレット新発売の際にはすでに「おしり」という言葉の入ったコマーシャルが作られていたとすると、なぜ社員はその言葉に過剰反応してキャッチコピーに反対したのか、ちょっとわかりません。

別に初CMと戸川純さんのCMを流してそのインパクトの違いを印象付けるということで、改めてTOTOという会社の社風を紹介するような作りにしても十分伝わったのではないかと思うのですが、恐らく最初に紹介した吉江氏のホームページも確認しないで二番目に簡単にヒットした内容だけを基にして番組のコーナーを作ってしまったと言われても仕方のないところであるでしょう。

このような詰めの甘いVTRを作る事が許されるなら、意図的に間違っている内容を正しいかのように出す「フェイクニュース」のようなものを無意識にMBSは許しているということにもなってしまいます。そうした内容で放送するのが当り前になるなら、もはやテレビの情報が信頼できるとは言えなくなるわけであり、番組の最後に「この番組はフィクションです」というテロップを付けて初めて成立するというものになってしまう気がするのですが。

(番組データ)

サタデープラス【嵐二宮主演『ブラックペアン』撮影現場潜入★GW!進化形駅弁】MBS
4/28 (土) 8:00 ~ 9:25 (85分)
【MC】 丸山隆平(関ジャニ∞) 小堺一機 小島瑠璃子
【ゲスト】 桂南光 ミッツ・マングローブ 高橋茂雄(サバンナ)
【VTR出演】 二宮和也 小林しのぶ
【プレゼンター】 西村麻子(MBSアナウンサー) 福島暢啓(MBSアナウンサー)

(番組内容)

毎週土曜日あさ8時から生放送! 丸山隆平(関ジャニ∞)&小堺一機&小島瑠璃子。 各世代を代表するMCの3人がゴシップや旅や 旅行グルメとは一線を画す生活に『プラス』になる 情報をあなたにお届けします!お楽しみに!!

【マルわかり1週間!】 話題のニュースにプロならではの知識をプラス。 さらに、日曜劇場『ブラック・ペアン』の撮影現場に福島アナウンサーが潜入!主演の二宮和也さんから、MC丸山隆平に辛口コメントが…。

【“駅弁”の新常識】 4月に続々と新作が発表され“今が旬”の駅弁。駅弁の食べ歩き歴20年以上で、これまで5000種類の駅弁を食べ歩いた「駅弁クイーン」の小林しのぶが、駅弁の新常識をプラスします。

【マルわかりプレイバック】 海外セレブにも人気の大ヒット商品“ウォッシュレット”。その火付け役になった名CMの誕生の裏側に迫ります。

現代の「お笑いウルトラクイズ」に「オールスター後夜祭」はなれるか?

日付こそ翌日になっていますが、今回紹介する「オールスター後夜祭」は、年度末にゴールデンタイム5時間通しで放送された「オールスター感謝祭」のセットをそのまま使い、ある意味本家帰りとも言うべきクイズを中心にしたバラエティに仕上がっていました。

「オールスター感謝祭」がクイズよりも改編期の新番組の出演者を大挙して番組に出し、さまざまな定番企画に出すことで番組名を売る番宣中心の内容になり、さらに賞金もここのところの経済状況を象徴するように賞金額も賞品もしょぼくなっているという中、深夜からの放送の後夜祭はどうなるのだろうと思っていたら、意外にも真面目な引っ掛け問題が多いクイズ勝負で、それほど見ている人がいないと思われる中でスタッフの地道な仕事が垣間見え、良質なプログラムであるということをまずは感じました。番宣や出演者やその事務所に対しての忖度を考えなければお金はなくてもこれだけ面白いプログラムが組めるという事を示してくれた今回の改編期一番の深夜番組だったのではないかと思います。

見ていない人のために簡単に説明すると、以前「感謝祭」の一コーナーとしてビートたけしさんがクイズの問題を出す時間があり、常識が通用しないひっかけ問題ばかりを出して真面目に問題に答えていた出演者からひんしゅくを買ったのと似ています。ただ後夜祭の出演者は感謝祭から居残っている番宣とは何の関係もないお笑い芸人と、さらに多くの人が名前も顔も知らないお笑い芸人を総勢160人集めているだけなので、こうした格下の芸人いじりには定評のある有吉弘行さんにとってはかなり自由に回せたことが想像されます。

この番組がここまで面白くなったのはスタッフによる構成の力であることは見ていてわかりましたが、一つだけ失敗した事があるとしたら、クイズで最下位を取った人に獣神サンダー・ライガーさんとザ・グレート・カブキさんから驚愕の罰ゲームを受けることを最初に発表してしまったことでしょう。ネットでの口コミでは「最下位ではなくブービーに罰ゲームを与えた方が良かったのでは?」という意見も多く書き込まれていましたが、全員がお笑い芸人のため、今回の最下位になった芸人を含めてわざと回答しないで最下位になりテレビに映ろうと考える人も出てくることは十分に予想できたわけで、クイズ最下位が罰ゲームということを最後に発表するか、番組全体を通して一番ポンコツ臭がする芸人を有吉さんの独断で決定するようにした方が(当然、指名される芸人には罰ゲームのリアクションを期待されるので)テレビを見ている視聴者側も最後まで十分楽しめるものになったのではないかと思います。

ただ、これも試行錯誤した中での結果であるので、次回があるとしたら秋になると思いますが、新しいクイズや企画だけでなく見ている人が興ざめしないような内容で続けていってほしいと思いますね。この日はめちゃイケが最終回でしたが、テレビの世界に限らず過去を振り返って懐かしむということより、新しく作っていくもので楽しむことこそテレビ的であるのではないかと思います。

その日のTBSオールスター感謝祭の裏番組で日テレでは「月曜から夜ふかしスペシャル」を放送していて、そこで将棋の加藤一二三九段と桐谷広人七段との対談があったのですが、恐らく多くの方が過去の対局で1勝1敗だった将棋の話を期待していたと思うのですがお二人の興味は過去でなく未来にあるようでした。

加藤九段がワタナベエンターテインメントに所属していることから、桐谷七段が今後事務所に所属して仕事を管理てもらおうかなと、お二人ともこれからの仕事についてのお話ばかりしていたのは、実に人間として素晴しい事だと思います。人間年をとったり物事に慣れてしまうと新しい事へのチャレンジを忘れてしまい、いつまでも過去の栄光にすがることで傍目から見ても老害だと思われてしまう人が少なくない中、いつまでも現在や未来の事を見ていくからこそ面白くなるということを示してくれています。

願わくばこの番組もそんな風に進化していってもらい、もし本編のオールスター感謝祭が終わったとしても「お笑いウルトラクイズ」のように単体でこの番組が残るような進化を期待しています。

(番組データ)

オールスター後夜祭 TBS
2018/04/01 00:58 ~ 2018/04/01 02:58 (120分)
【MC】有吉弘行、高山一実(乃木坂46)
【解答者】アイデンティティ、あかつ、アキラ100%、阿佐ヶ谷姉妹、あばれる君、AMEMIYA、アルコ&ピース、アンガールズ、イーちゃん(マリア)、いかちゃん、いけだてつや、イジリー岡田、井下好井、イワイガワ、岩井勇気(ハライチ)、インスタントジョンソン、インディアンス、ウエストランド、うしろシティ、エル・カブキ、エルシャラカーニ、岡野陽一、お侍ちゃん、
オジンオズボーン、オテンキ、鬼ヶ島、おばたのお兄さん、河邑ミク、神奈月、ガンバレルーヤ、キック、きつね、キャプテン渡辺、コウメ太夫、小島よしお、紺野ぶるま、ザ ツネハッチャン、サツマカワRPG、サンシャイン池崎、Gたかし、シオマリアッチ、ジグザグジギー、磁石、ジャッキーちゃん、新宿カウボーイ、スーパー・ササダンゴ・マシン、スパローズ、ゾフィー、だーりんず、ダイアン、TAIGA、
タイムマシーン3号、高田紗千子(梅小鉢)、デニス、テル、どきどきキャンプ、どんぐりパワーズ、なかやまきんに君、ニッチロー´、脳みそ夫、ノッチ(デンジャラス)、パーパー、パーマ大佐、バイク川崎バイク、Hi-Hi、馬鹿よ貴方は、X-GUN、8.6秒バズーカー、花香よしあき、浜谷健司(ハマカーン)、原口あきまさ、ハリウッドザコシショウ、バンビーノ、ピスタチオ、ビックスモールン、フォーリンラブ、
福島善成(ガリットチュウ)、FUJIWARA、プラス・マイナス、ぶらっくさむらい、HEY!たくちゃん、ペンギンズ、槙尾ユウスケ(かもめんたる)、牧野ステテコ、マシンガンズ、マツモトクラブ、マテンロウ、まんぷくフーフー、みかん、宮下草薙、ミラクルひかる、むらせ、メルヘン須長、モグライダー、餅田コシヒカリ、もりせいじゅ、安田大サーカス、八幡カオル、山本高広、ゆーびーむ☆、ゆってぃ、ラブレターズ、
ルシファー吉岡、ロビンフット、和賀勇介、わらふぢなるお
【プロデューサー】福田健太郎
【演出】藤井健太郎

(番組内容)

オールスター感謝祭の延長戦生放送「後夜祭」では、感謝祭からの居残り組に追加メンバーを加えた、合計160人の芸人たちが深夜ならではの笑いに振ったクイズや企画に挑戦!
■ガチ相撲トーナメント2018春~後夜祭場所 ・あかつ vs ジョシュ・バーネット ・ボビー・オロゴン vs ???(登場したのは大相撲を解雇された大砂嵐) トーナメントで優勝を決定、なお4人目の選手は生放送で発表
■後夜祭版「ホンモノだぁ~れ?」
■深夜の生電話企画

テレビ制作者はどこまで視聴している人の事を考えているのか

今回のゲスト梅沢富美男さんは「下町の玉三郎」と呼ばれ、テレビ界に進出された方で、その裏表のなさそうな下町の庶民感覚を持ったキャラクターで現在でも多数のテレビ番組に出演して人気になっている現代の「大御所」的雰囲気を醸し出す方です。

今回はそうした下町の庶民感覚というものが反作用を起こした悪い例として、梅沢さんがそのキャラクターで自分の事にまつわる「金言」があり、さらに番組もそのまま放送してしまった状況がありましたのでここで紹介させていただこうかと思います。個人的には出演者がその想いの丈を見ている人の事に考えが回らずにぶちまけるような事があっても仕方ない部分はあるかと思うのですが、もし行き過ぎがあったり誤解を招くような発言や表現があれば放送時までにはテロップでもフォローをするのが常だと思うのですが、今回はそうしたフォローもなかったので、少々気に掛かってしまったのです。

問題の場面は、幼い頃といっても舞台に出ていた時にインフルエンザにかかってしまった梅沢さんを診ていたお医者さんに向かって言った母親の「金言」でした。その言葉とは、医者が舞台を休みなさいという言葉に反発して「この子は舞台で殺しますから」と言ったというものです。

この言葉は、たとえ自分の可愛い子であっても、お客さんのためなら這ってでも舞台に出てお客さんを喜ばせることが大切だという想いがこもった言葉だと紹介されました。さらにこうした親子の話が描かれた梅沢さんの書き下ろしの本とともに紹介するというテレビを使っての宣伝も入っていたので、余計違和感を感じたのでした。

この一連の状況というのは確かに昔の時代なら無理をしても舞台に出ることが大切だと思えるある一つの価値感として存在することは認められるところでしょう。しかし、こうした行動を肯定したままフォローもしないというのは、現在も梅沢富美男劇団では役者がインフルエンザにかかっても構わず舞台に出て、最前列に陣取っているお客様に向かってインフルエンザウィルスを撒き散らすような事を普通に行っているの? という風にも感じられてしまいます。そうなると、少なくとも私はインフルエンザの勢いが完全に止まる時期までは梅沢富美男劇団のお芝居を見に行かないかと誘われてもお断りすることになるでしょう。むしろ今の価値感では、人にうつす病気を役者が発症したらお客様のために舞台を休むことこそ大事なのではないかと思うのですが。

当然ここまで私が書いたような事を危惧したテレビスタッフはいたと思うのですが、今回は「金言」の話が直接梅沢富美男さんが書かれた本の紹介も兼ねていたため、それこそ忖度をして誰も文句を言わなかったのではないかと考えることもできます。しかし、先に私が書いたようにウィルスで感染するような病にかかった役者がいても、平気で舞台に上げることが当り前なのかとテレビ視聴者に思われるのなら、「舞台は見に行かないでテレビで十分だよね」という考えを後押しすることにもなりかねない危険な放送ではなかったかと思えます。

番組の次のコーナーでは同じ局の報道番組であれだけ批判していた豊洲市場に番組出演者が入り、その素晴しさを延々と放送していたり、もしかしたらスタッフに危機管理能力がないだけなのかなと思ったりもするのですが、現在はすぐにSNSで話題になって炎上してしまう事がテレビ番組をきっかけに起きていたりもしますので、もう少し慎重に番組を使っていただきたいと切に願っています。やはり面白い番組は地上波で多く見たいというのが正直な気持ちでありまして、自分でも面白いと思った番組が今回指摘させていただいたような事がきっかけで続けられなくなるようなことがあったらそれは悲しいことですし、改めてテレビを見ている側の様々な状況についても考えた番組作りをお願いしたいです。

(番組データ)

教えてもらう前と後【体の老化(秘)改善法4連発▼滝クリ華丸大吉が豊洲市場ロケ】TBS
3/20 (火) 19:00 ~ 20:57 (117分)
【MC】
滝川クリステル
【レギュラー】
博多華丸・大吉
【専門家(50音順)】
桑原靖(足のクリニック表参道院長) パックン(タレント) 平岡孝将(平岡歯科院長) 平松類(彩の国東大宮メディカルセンター)
【スタジオゲスト(50音順)】
梅沢富美男 鈴木奈々 竹俣紅 田中美佐子 中山秀征 松嶋尚美 眞鍋かをり

(番組内容)

【体に隠れた危険度チェック】 体のズレを“ある方法で”チェック!どんなリスクが!?日々の改善策を徹底解説!

【知らないうちに体の衰えが進む!?】 つまようじと1円玉を使ってチェック! 集中してモノを見ようとした時に出来る“おでこ”のシワは○○のサイン?病院に行かずとも、少しの心がけで予防も改善も!!

【大好評!足の健康を簡単チェック!】 さまざまな不調の原因となる巻き爪。ゲストの深刻な状態を処置

【梅沢富美男が再現ドラマに挑戦!日本が誇る金言】 卓越した手腕から“経営の神様”と言われた松下幸之助の金言を、梅沢富美男が紹介!松下が会社の採用試験で必ず聞いた言葉とは!?

【滝クリ&華丸・大吉 潜入ロケ】 豊洲市場マイナス60度冷凍庫からリポート

【外国人から見たニッポンの魅力~日光東照宮と盆栽~】 「外国人が撮った写真にはある共通点がある」パックンが様々な魅力について紹介!

あるジャンルのスペシャリストが登場し、独自の視点で選んだ“決定的瞬間”を紹介する。番組のみどころは一度見たVTRをスペシャリストが解説し、知識を得たうえでもう一度同じVTRを見ること・・・「教えてもらう前と後ではあなたの世界がガラリと変わる!」を合言葉に、見方が一変する“知のビフォーアフター”体感を、メインMCの滝川クリステルとレギュラー出演の博多華丸・大吉が皆様にお届けする!

通販番組はこんな番組が標準であってもいい

最初にお断りさせていただきますが、この番組は関東でTBS制作によって放送された時間とはかなり時間が空いてしまっていますが、TBSで1月5日と12日に再放送があったものを16日に地元テレビ局で放送があったものについて書いているので、ブログの日付と実際の番組データとのズレがあります。その点はどうかご了承下さい。

番組を見ていない方のために説明しますと、あらゆる商品に対して一言ある泉ピン子さんを他に出演しているタレントさんが通販商品を買わせるために説得して、最終的にはテレビを見ている人にも買わせてしまう。かなりバラエティー番組のノリに近づけた通販番組ということになるでしょうか。

普通、通販番組に出ているタレントさんというのはあくまでも羽目をはずすことなく上品に笑ったり不自然に驚いたりして、それが逆に面白いということはあっても、積極的に通販番組を目当てに見る方というのは他のテレビを良く見ている人の中でも少ないのではないかと思います。それが、この番組にはIKKOさんの物真似をするお笑いコンビ「チョコレートプラネット」の松尾駿さんをわざとIKKOさんの隣に立たせて宝石のプレゼンをハイテンションでさせたり、今まで多くのバラエティで出してきた定番をフル活用して出演者は知らないうちに通販で売られている商品にも興味を持つような構成になっています。

ここまでの多くのタレントを出さなくても十分面白い通販番組は作れるということを証明したのが、お笑いコンビ「ドランクドラゴン」の二人がメインで出演するBS12の「バカ売れ研究所」という番組だったりするのですが、このような番組を作れるのなら地上波の通販中心の時間帯や、BS放送の通販枠について、もう少しお金を出してバラエティ番組に近い通販番組を作った方がもっと売り上げが伸びて、タレントさんもその能力を十分に発揮することができるような気がするのです。

また、かつてあったマツコ・デラックスさんのアンドロイドが日テレポシュレという通販番組に一切事前告知をすることなく深夜というより早朝という、見ている人の注意力が散漫になるような時間帯に登場し、人間が出て売るのとアンドロイドとでは売り上げに違いがあるのかという実験を行なっていたのを見ましたが、もし何の事前情報もなく早朝にテレビを付けて、マツコ・デラックス本人でないアンドロイドが通販番組をやっていたとしたら紹介している商品に関係なく見てしまうケースがほとんどでしょう。

このように、通販を行なうスポンサーの了解さえ取れれば、まだ通販番組の演出や構成のやり方には無限の可能性があり、さらに商品が売れることでの直接的な利益をテレビ局にもたらすということで、相当メリットの有るコンテンツになり得るのではないでしょうか。

そういう意味ではいち早くこうしたバラエティ寄りの通販番組を地上波で放送したことで、TBSが一歩進んでいる感じもするわけですが、面白いコンテンツは全て真似されて他の放送局にも使われるのがこの国のテレビの習いでもあるので、この種の番組についてはぜひその局の個性を生かすような形での新たな通販番組を作って欲しいと思います。

通販業界ではアマゾンに勝てないという恨み節が出ているところもあるかも知れませんが、テレビ通販の面白さというのは、テレビを見て興奮した乗りですぐ電話して購入手続きを取ってしまうクロージングの早さにあるのではないかと思います。恐らく型番をメモしてネット検索をかけて価格比較を行なうような人は番組を楽しみながら最後まで見ないと思いますので(^^;)、むしろ自局のバラエティ番組の面白さを食ってしまうような勢いでこの種の番組が出てくればさらにテレビの世界も面白くなっていくのではないでしょうか。

(番組データ)

ピン子、通販やるってよ~本日開店!ピン子デパート~ TBS
1/12 (金) 9:55 ~ 10:50 (55分)
<支配人(ねびきひき子)> 泉ピン子
<副支配人> 土屋伸之(ナイツ)
<販売員> 出川哲朗 塙宣之(ナイツ) 鈴木あきえ
<ゲスト> IKKO チョコレートプラネット(長田庄平・松尾駿)
<VTR出演> 佐藤弘道
<ナレーター> 野沢雅子

(番組内容)

テレビショッピングが大好きだという芸能界きっての買い物女王、泉ピン子が、お客様目線で商品を値切りまくる! いい商品をどこよりも安く!をモットーに、販売員である出川哲朗、塙宣之(ナイツ)、鈴木あきえが全力交渉!なんと今回は通販番組最安値を目指す! 特別セットを特別価格で次々ご紹介! “ダメなものはダメとはっきり言う”通販番組の常識を覆す新感覚の通販エンターテインメントをお見逃しなく!

「サンデー・ジャポン」がだんまりを決め込んだ理由は?

サンデー・ジャポンという番組は基本的に月曜から土曜までに起こったことを時系列的に紹介していく中で、いわゆる「サンジャポファミリー」と番組が命名した人達のコメントとともに司会の爆笑問題が笑いの方向に誘導することが多く、普通のワイドショーと比べるとちょっとくだけているというか、悪ノリだと見ている側が感じることもある構成になっています。

番組ではさらに、いわゆる普通のタレントさんではなく、夜の街にも積極的に繰り出し、そこで目立っていたり面白いと思われる人についても積極的にテレビにVTR出演させ、そこで評判が良かった人について番組自体に登場させたり、世間ではバッシングがひどくて他の番組に出られない、例えは前東京都知事の舛添要一氏のような方でもテレビに出してしまう大らかさというか、面白ければ何でもありというような気風がある番組のように思えます。

そんな、サンデー・ジャポンのアンテナに引っかかって2017年10月に番組に生出演したのが、まさに今回のサンデー・ジャポン放送の対象である1月11日にマスコミ各社で報道され、恐喝未遂の疑いで逮捕された「サンジャポファミリー」の「平成バブル男」でした。ここでは、あえてTBSニュースのインターネット版で報じられた容疑者の説明の部分について引用による紹介をさせていただきます。

(ここから引用)
——————————————————————————–
「平成バブル男」としてテレビ番組に出演していた男が恐喝未遂などの疑いで逮捕された事件で、男が、ともに逮捕された男らへの指示役だったとみられることが分かりました。
(中略)
警視庁は○○容疑者(注・引用者の判断で本名の表示は控えました)が主犯とみて、調べています。
——————————————————————————–
(2018年1月11日 11時36分配信 TBS NEWSより一部引用)

この辺はさすがTBSの配信だと思うところがあります。他の媒体では映画に出ていたりDJをやったり歌を出したりしているということと、テレビ出演がサンデー・ジャポン以外にもTOKYO MX「バラいろダンディ」、テレビ朝日「お願い! ランキング」にも出演されているということで、「サンデー・ジャポン」という番組名も、「タレント」という呼び方も使っていません。

しかし、やはり「サンデー・ジャポン」に出たことで調子に乗って他のマスコミにも出演したことには変わりないわけで、この事件の報道をした媒体の中に彼の事を「自称」の付かない「タレント」と報じたところもあるだけに(中にはさらに慎重に「自称 音楽プロデューサー」としているところもありましたが)、テレビに出す側の判断には難しいものがあるということがわかります。

で、今回この番組を取り上げたのは、さすがに番組の中でVTR紹介だけでも何かコメントがあるのではないか? と思ってずっと見ていたのですが残念ながら全くこの事件については番組からもサンジャポファミリーで固められたコメンテーターからも言及がありませんでした。

恐らく今回の容疑者もテレビに出たことによって、ことさら自分の事をセルフ・プロデュースして大きく見せようとして、利用しようとしていたのだとも思います。しかし、いざ不祥事を起こせばそれまでお願いして番組に出ていただいていたような人でも、取るに足らない人物だとスタッフから判断されたような人は、たとえ一時期「サンジャポファミリー」と認定されていても最初からいなかった事にされてしまうのがわかっただけでも今回の番組視聴には収穫がありました。いわゆる「時の人」扱いでいくらテレビに出ていても、その実力がある程度評価されなければ舛添要一さんのようにテレビに出してはくれないという、テレビの厳しさを改めて思い知ったということになるでしょうか。

多くの視聴者は「サンデー・ジャポン」を単なる馬鹿番組だと見なしているかも知れませんが、当然ふざけている中にも厳しさがあります。テレビに取り上げられた事で調子に乗り過ぎるような傾向のある人は、何のフォローも後追いもされない現実があるのだという事を理解しておいた方がいいのかも知れません。

(番組データ)

サンデー・ジャポン 桂文枝師匠 年下女性との18禁音声▽ホリエモン芸人転向? TBS
1/14 (日) 9:54 ~ 11:30 (96分)
【レギュラー】爆笑問題(太田光・田中裕二) テリー伊藤 デーブ・スペクター 西川史子 細野敦 山本里菜(TBSアナウンサー)
【準レギュラー】 杉村太蔵
【ゲスト】 堀江貴文 神田松之丞 ダレノガレ明美 Niki
【VTRゲスト】 松本潤 香川照之 木村文乃 ・ ガリットチュウ 福島善成 (順不同)

(番組内容)

今週もニュースが盛りだくさん! ▽桂文枝師匠と愛人報道があった18歳年下の一般女性との年齢制限がある音声が流出▽渡辺直美さんが窃盗被害!? 一体誰が…そしてデヴィ夫人の芸能事務所運営費を着服した元経理担当者の初公判が…傍聴したデヴィ夫人が怒りの一言▽浅野ゆう子さん(57)が昨年末に一般男性と結婚していたことが…▽19歳少女のお尻に寝てる間に刺青を!?彫った自称投資家の男を逮捕!

▽成人式の当日に貸衣裳会社「はれのひ」が営業停止…振袖が着られなく欠席する新成人などとトラブルが相次ぐ中、社長を大追跡!▽東京五輪を前に前代未聞の不祥事!カヌーの日本代表入り有力候補選手がライバル選手の飲み物に禁止薬物を混ぜた!?▼ホリエモンがお笑い芸人に!?次は何を企んでいるのか、スタジオで生・徹底追及!いま最も勢いのある超毒舌講談師・神田松之丞が初登場!毒舌バトル…ダレノガレ明美vsNiki