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微妙に中途半端な気がする「芸能生活35周年」記念番組

番組放送前から、金曜日のお昼の「バイキング」に告知名目でこの番組出演の船越英一郎さんが出演し、すぐNHKの自らが司会を務める番組にそれこそ「レコード大賞→紅白歌合戦」ばりの移動をしたことが話題になりました。恐らく、本人役で出演する船越英一郎さんが冤罪疑惑を掛けられるというストーリーだけに、世の中で一番船越英一郎さんに対しての屈折した感情を持つと思われる松居一代さんが何らかの形で出てくるのではないかと期待を持たせたことは確かでしょう。

しかし、ドラマの内容というのはいわゆる「2時間サスペンスあるある」を散りばめ、ついでに船越英一郎さんの離婚というところでお相手の名前は出さずにストーリーは進行していきます。正直言って、犯人が木下ほうかさんだったことは意外ではありませんでしたが、なぜそこまで船越英一郎さんを殺人者としてハメる必要があったのか、その動機についてはかなりの説明不足だったと思います。

結局の所、今回の制作を担当したホリプロは、最近の船越英一郎さんに対するかなりなスキャンダラスな報道を利用して、内容的には通常の2時間サスペンスとしては相当内容のないドラマを見せようとしたと考えることもできると思います。

しかし、こうした手法は今の世の中ではあまり通用しません。江戸時代には「珍獣イタチ」の興業と称して「普通の板っぺらに朱をぬったもの」を「板血」だとする看板と内容の違いが甚だしい見世物小屋でも、全国を渡り歩く中でそのカラクリを知っている者というのはそれほどいません。都市部でなく地方の村だけを回るような興業なら、かなり稼げたのではないかと思いますが、今はネットでそのカラクリは簡単に全国に伝わります。

そして、もう一つ思う事には、もしこの番組が船越英一郎さんではなく渡瀬恒彦さんの芸能生活○○周年の特別企画という風な形だったら、もし渡瀬さんにスキャンダルが発生していたとしても、このような半分ふざけたような内容にできるのかということも問いたいです。それほど番組の内容に文句を言わないで粛々とその仕事を遂行する船越さんだからこそこの企画が成り立ったのだとしたら、逆に船越さんが可愛そうにも思えてきます。

それこそ、後日ドキュメンタリーで今回のプロデューサーと船越さん本人が2時間サスペンスについて真面目に激論するような番組が出てくればそれはそれで、討論の土台としての作品として価値は出てくるとは思いますが、そんな風にサスペンスドラマについて考えていない人たちが多いからこそ、あのような番組が成り立ったのでしょう。

しかし、ドラマとしては時代劇がほぼ終了し、2時間サスペンスも昔のように制作できないとなると、今後のテレビドラマはどうなってしまうのか、本気で心配になってしまいます。バラエティや若年層を主なターゲットにしたドラマで十分というならそれでもいいでしょうが、そうなると他の民放とは毛色が違ってきて、ドラマ視聴者の棲み分けが起こるような感じもあります。今後、船越英一郎さんが主演のきちんとしたサスペンスドラマがフジテレビで作られるのかどうか、それにも今後注目したいと思います。

(番組データ)

金曜プレミアム・芸能生活35周年特別企画 船越英一郎殺人事件 フジテレビ
2018/08/24 19:57 ~ 2018/08/24 21:55 (118分)
【配役】
船越英一郎…船越英一郎(本人役)
桜庭彩乃…夏菜
柳万奈美…内山理名
源田孝介…木下ほうか
花巻裕也…桐山漣
山村紅葉…山村紅葉(本人役)
萬田久子…萬田久子(本人役)
吉田鋼太郎…吉田鋼太郎(本人役)
内藤剛志…内藤剛志(本人役)
北大路欣也…北大路欣也(ナビゲーター)
【脚本】 波多野都
【編成企画】 加藤達也(フジテレビ編成部)
【プロデューサー】 平部隆明、大健裕介、白石裕菜、鈴木俊明(ホリプロ)
【監督】 猪原達三
【制作】 フジテレビ
【制作著作】 ホリプロ

(番組内容)

これまでの2時間サスペンス主演作は100本以上!“サスペンスの帝王”船越英一郎が芸能生活35周年を記念し、初めて本人役で主演に挑みます! 殺人事件に巻き込まれた俳優・船越英一郎は、2時間サスペンスで得た知識と経験を駆使して推理に挑みますが、次々と予想もできない危機に襲われ、船越自身が殺人事件の容疑者に!?本当に船越が犯人なのか!?事件の真相は!?フィクションの中にリアルが織り込まれる2時間サスペンス。船越英一郎芸能生活35周年を記念し、豪華俳優陣も本人役で集結です!

〈あらすじ〉

船越英一郎(船越英一郎)芸能生活35周年記念企画の2時間サスペンス『独身貴族探偵・桜小路優』の撮影が世田谷撮影所で行われていた。撮影現場セットでは、桜小路役の船越が事件のあったカラクリ屋敷について推理をしている。すると開かないはずの扉が開き、そこからテレビプロデューサーの遺体が倒れ込んできた。

悲鳴が飛び交う撮影現場。スタジオは一般人が出入りできない密室であることから、容疑者は撮影関係者・スタッフ・出演者と考えられ、船越自身も容疑者の一人となっていく。ドラマの撮影は中止に、ネットには殺人事件のあらましが詳細に報じられ、船越が殺人犯なのではという憶測が広まっていく。まさしく崖っぷちに立たされた船越は、長年経験した2時間サスペンスで得た膨大な知識を総動員し、難事件に立ち向かう。

単発人気クイズをレギュラー化することによって変わるもの

番組放送前に、この「99人の壁」という視聴者参加型のクイズ番組が2018年10月からゴールデンタイムでのレギュラー化が決定したという報道がありました。前回紹介したように、テレビマンとしての実績のないところから出てきた企画であり、司会となった俳優の佐藤二朗氏もこの展開にはびっくりしているのではないでしょうか。ただ今回の放送は、そうしたレギュラー化を睨んだ内容の手直しが随所に見られるものとなりました。

まずは、2回ほど番組で用意したマニアックなクイズについて、回答者の側からクレームが入るというケースが2件紹介されました。テレビ的には進行について、クイズ作者の作った問題こそが絶対で、それと違う回答をした場合は即座に失格という方向に行くべきなのですが、答えた内容が問題作成者の出した答え以上に詳しかったので不正解になったケースや、問題自体がクイズの問題としては不適切のいうケースが収録中に判明したのです。

このケースはそのまま放送され、番組側は「審議」の上、回答者が納得するような形での対応をして再開しましたが、100万円というお金を掛けてのチャレンジであるということもあり、あらゆる可能性を想定してクイズ問題を作り、少なくともクイズ問題自体の不備を現場で指摘される中で特定のチャレンジャーに対して明らかにえこひいきをしたり、逆に自らの間違いを棚に上げて正当な抗議を却下するような失態があると、レギュラー化した場合にはさらにネットで叩かれるような事も起こるでしょう。週一のレギュラー化を実現することになると、常に100名のマニアに100万円を獲らせないための高度な問題作りのクオリティが必要になります。その点をクリアにできたからこそのレギュラー化の発表なのでしょうが、今回の番組についてはその番組内容を垣間見せるようなクイズも放送されました。

番組前半はガチな一般視聴者に、番組データにあるToshlさんと能町みね子さんだけが入ってクイズを行なっていましたが、後半に出てきた多くの芸能人は私が入手したテレビ番組表の内容でもクレジットされていません。それぞれの人物に思い入れがある100人を集めたということなのですが、実際には勝俣州和さん(萩本欽一)、やくみつるさん(千代の富士)のように、テレビのクイズ番組で見ることの多い人が普通に出てきていて、さらにいわゆる物マネ芸人の方々が多数まじっていましたが、さすがにその方々は芸能人とは言ってもご本人ではないので実際にクイズに関係しなければ司会の佐藤二朗さんが話題にすることもなく、知らないで見ていた人は、「なぜ明石家さんまさんと大竹しのぶさんの娘であるIMALUさんが空気のように番組で触れられないのか?」と思っていた人もいるかも知れませんが、残念ながらその方はご本人ではなくIMALUさんの物マネをされるタレントの方だったのでした。

レギュラー化することになると、番組の認知度にもよりますが、当初は参加希望者が集まらない可能性もあります。そのために考えられた一策とも思えます。しかし、基本的にはギャラが発生しているかも知れない芸能人が100万円を獲っても、参加したいと思っている一般視聴者は萎えるだけなので、今後解答者として普通に予選を勝ち抜いた一般応募者の中にタレントを入れ込むのか、そんなところにも注目をしたいと思います。

個人的には毎週、出場者に賞金のチャンスが有るクイズ番組というのは、存在するだけ貴重なものだと思っているので視聴率が良くなって参加者が増えるようになって欲しいですが、マニアックなジャンルをどこまで許すのかというのもちょっと気になります。

というのも、今回の放送の中で「路線図」に特化したクイズに挑戦された方が見事100万円を獲得されたのですが、さすがに残りの99人の中に海外の路線図について少しなりとも知っている人がいなければ、今後は「いかに人がわかりそうもないマニアックなジャンルを設定するか」というキワモノクイズに終わってしまう可能性もあります。この点は十分に制作側でも考えるとは思いますが、視聴者が付いて行けないようなジャンルの場合、見ている人のためになるウンチクが紹介できるとか、あくまでテレビ的に面白いような形にしないと、見ている方でもわけがわからなくなります。

そうしたマニアックな点とのバランスをいかに取るかというのが、この番組が多くの人に支持されるかどうかにもかかってくると思います。今回はテレビ朝日の家族みんなで楽しめる「ミラクル5」の裏にぶつけてきましたが、できれば貴重なクイズ番組同士、お互いをつぶさないような編成で放送して欲しいということも合わせてお願いしたいですね。

(番組データ)

超逆境クイズバトル!! 99人の壁 夏の大花火【全員が敵!勝てば100万円】フジテレビ
2018/08/15 19:00 ~ 2018/08/15 21:00 (120分)
【MC】 佐藤二朗
【解説】 長嶋一茂  YOU  立本信吾(フジテレビアナウンサー)
【“無差別級”芸能人出場者】 Toshl(X JAPAN)  能町みね子  (※五十音順)
【チーフプロデューサー】 濱野貴敏
【プロデューサー】 木月洋介
【演出】 千葉悠矢
【制作】 フジテレビ第二制作室

(番組内容)

昨年の大みそか、今年の4月に特別番組として放送され、一部のテレビマニアやクイズフリークたちの話題をさらった早押しクイズ番組『99人の壁』。2018年夏、満を持して3回目のスペシャル放送が決定!MCは前回・前々回に引き続き俳優の佐藤二朗が務める。 早押しクイズ番組『99人の壁』は、100人の一般公募の参加者の中から選ばれた1名のチャレンジャーが、ブロッカーとなった残り99人の参加者を相手に早押しクイズで対決するというもの。チャレンジャーが5問連続で正解すれば賞金100万円をゲットできるが、1問目は25人のブロッカー、2問目は50人と増えていき、最終的には99人がブロッカーとなった“99人の壁”を乗り越えなければならない。 当然人数で圧倒的に不利なチャレンジャーに与えられた唯一のアドバンテージは、自分の「得意ジャンル」を指定してクイズに挑戦できること。“刀”“イントロ”“カーリング”などジャンルは何でもOK!自分のためだけに作られたクイズで100万円獲得を狙うことができるのだ。 2時間放送の今回は2部構成でお届け。参加者100人の個性あふれるジャンルで対決する〈無差別級〉に加え、平成最後の年にちなんで“安室奈美恵”や“イチロー”など“平成時代に活躍した日本人”に詳しい100人を集めた早押しクイズバトル〈平成の日本人編〉も開催する。

時代劇のターゲット層を考えた放送を

最近、時代劇とジャニーズ事務所との関係が良好らしく、TBSの人気番組だった「大岡越前」を当時のシナリオ通り再現したNHK BSプレミアムでは少年隊の東山紀之氏が大岡越前役を演じたり、今回紹介するTOKIOの松岡昌宏氏が彼自身も大好きという遠山左衛門尉の役を熱演しています。

今回のドラマは絵師歌川国芳役の吹越満氏など、松岡氏を支える脇役もしっかりしていて筋書きも安定していてじっくり見ることのできる作品に仕上がっていたと思っています。しかし、見る側にとってはこのドラマをスタートから終了まで見続けることはかなりの荒行だったということもここで明らかにしておきます。

テレビの場合は映画と違ってコマーシャルが入るとはいえ、夜の8時から11時まで3時間を超える長さというのは見る方も体力が必要になります。通常、夜8時からの単発ドラマ枠というのは2時間で、かく言う私もその当日の徳島市の阿波踊りの「総踊り」が夜の10時から開始という話が入っていたので、その中継はテレビ朝日の「報道ステーション」でやるだろうと目論み、ドラマを見た後に見ようと思っていたら10時を過ぎても一向に終わる気配がないので、ここでザッピングを繰り返して徳島市からの中継が始まってからはテレビ朝日の方を見ていました。

もしストーリーをコンパクトにまとめ、通常の2時間で収めていたら個人的な評価は上がったと思いますし、ドラマのテンポも良くなって、主演の松岡昌宏氏の印象もさらに良くなったのではないかと思うのですが。

現代の時代劇は新作が作られることが少なくなったものの、中高年の方々に対して過去の時代劇が人気を博し、CSの「時代劇専門チャンネル」もあります。そうした状況を捉えれば、お盆の時期に久し振りに三世代が茶の間に集まり、そこでおじいちゃんやおばあちゃんが好きな時代劇を見る中で、出演キャストに渡辺麻友さんのような、お子さんだけでなくお孫さんも知っている人が出演している中で、幅広い世代に時代劇の面白さを知ってもらおうとする努力はわかります。しかし、あまりにドラマが長すぎると見ている側がだれてきて、そんな中でつい時代劇を見たいはずのおじいちゃんがコックリと寝てしまったらお孫さんはこれ幸いと自分の見たい番組に変えられてしまうという状況が私には見えます。そういう意味では、かつての「ナショナルアワー」の時代劇「水戸黄門」「大岡越前」は一話完結の1時間番組だったので、小さいお子さんでも飽きることなく見ることができ、それで時代劇が好きになった人も少なからずいるでしょう。

確かに良質なシナリオと良質な芝居があれば評価されるドラマは作ることができるとは思いますが、だからといって関係者が見るにも長いというくらいの3時間を超えるものにする意味というのが個人的には見出せません。この点についてはそれこそ「次はない」くらいの意気込みで、本気で時代劇を多くの人に見てもらって好きになってもらうにはどうするのかという話し合いを行なった上でさらなる作品を企画して欲しいと切に思います。

(番組データ)

ドラマ特別企画 名奉行!遠山の金四郎 TBSテレビ
2018/08/13 20:00 ~ 2018/08/13 23:07 (187分)
(出演)
松岡昌宏 稲森いずみ 中原丈雄 神山智洋 加藤雅也 渡辺麻友 不破万作 生島勇輝 伊藤洋三郎 山崎裕太 村上新悟 中西良太 黒木真二 冨樫真 河合雪之丞 菅原大吉 吹越満 平田満 里見浩太朗 原田美枝子
吉川清之
(脚本)いずみ玲
(監督)下山天
(プロデューサー)金丸哲也 小柳憲子

(番組内容)

去年好評を博した松岡昌宏の遠山の金さんが帰ってくる!水野忠邦の天保の改革が吹き荒れ、江戸の庶民の鬱屈が溜まっている中、謎の連続失火と禁止されたはずの隅田川の花火大会での大爆破、江戸庶民の味方遠山金四郎が女鼠の助太刀、おたねの出生の秘密を明かしつつ見事に解決します!事件の鍵を握る謎の絵師歌川国芳に吹越満、花火師の棟梁役に里見浩太朗が友情出演!

たかをくくってマスコミ対応を誤ると大変なことになる

2018年8月、日本大学に関する様々な話題がテレビのワイドショーで伝えられる中、日本大学に関わるタレントのスキャンダルまでも週刊誌で報道されてしまいました。日本大学に裏口入学したのではないかという疑惑を持たれたのが漫才師「爆笑問題」の太田光さんで、この騒動も大きくなるのかも知れませんが、どのようにテレビで喋るかによって今後のタレントとしての仕事にも影響してきてしまう可能性も出てきます。

この問題はまだどうなるかはこの文章を書いている時点ではわかりませんが、タレントと不正入学という事で思い出すのは、タレントのなべおさみさんのご子息のなべやかんさんの明治大学替え玉入学の事件でした。この時に、何をやっても何を発言してもバッシングを受けたのは、それまでのなべおさみさんの芸能活動についてのスタンスと、替え玉受験をした事実が発覚した後の態度がいちいちテレビを見ている人たちから突っ込みを入れたくなるような発言や行動をしてしまったからだと思われます。同じことを立川談志さんが行なったり発言したりすれば世間は許すのに、なべおさみさんが同じことをしたら何が何でもバッシングの方向に向かってしまうなど、後年騒動の主役であったなべやかんさんがテレビ朝日系列の「しくじり先生」でその顛末について説明しましたが、細かいところでたかをくくっているように見られる行動があり、それを正さなかったことでどんどんテレビ視聴者との感覚がずれ、バッシングが強まっていったというところがあったようです。

現代の芸能界でそのように何をやってもバッシングを受けがちになっている方の一人としてやり玉に挙がりやすいのが、ぱっと見てあまり苦労をしているようには見えないのに、普通に努力してもなかなか出演するのが難しいと思われる「笑点」のレギュラーとして抜擢された二代目の林家三平さんだというのは多くの人の意見が一致するところだと思います。

「笑点」のレギュラー出演者になることができれば、数多くいる日本の落語家の中でも一番顔が売れ、様々な営業のお誘いも掛かります。たまたま今回の放送の中で、放送日が8月12日ということがあったのか、二代目林家三平さんの挨拶の中で、徳島市で行なわれる「阿波おどり」についての告知をしていたのです。

この件についてちょっと気になって調べてみたら、ネットで地元の徳島新聞の記事がひっかかり、何と当日の12日に笑点のスポンサーであるサントリーが出している「サントリー ザ・プレミアム・モルツ連」に配偶者の国分佐智子さんといっしょに踊りに参加するということがわかりました。

これは別に悪いことではないのですが、2018年の徳島市で行なわれる阿波おどりについては、何かときな臭い話が持ち上がっています。表面上は、長年にわたって赤字を垂れ流していたとされた観光協会が破産宣告され、今年の阿波おどりは市と徳島新聞の方で取り仕切っている印象なのですが、有名な「総踊り」や街の路地に入って踊ることが禁止されてしまったことによって、一部の人たちが反発しているなんて、祭りの盛り上がりに水を差すような、なまぐさい話が週刊誌やネット上で話題に挙がっているのです。

これが単なる地元だけの話題で済んでいれば問題はないのですが、今後の祭りの状況によってや、関係者の暴露によって日本大学やボクシング協会のような形で全国放送のテレビ上で問題化された場合、当然祭りに参加することによって出演料や経費などが支払われているわけですから、週刊誌やテレビが面白おかしく、関連付けてバッシングされる可能性はないわけでもありません。当然、まだ大きな問題になっていない段階ですので、別に二代目林家三平さんの方では危機感も何もないでしょうが、いくらご実家の力が強くても、笑点のデータ放送による視聴者参加の座布団を上げたり取ったりするコーナーではほとんどの回で出演者では最低枚数で、多くの回で「0枚」というご本人にとっては屈辱的な仕打ちを受け続けているということを忘れてはいけません。何かきっかけがあれば一斉バッシングを受ける可能性を考え、自分のイメージが良くなるような芸能活動を心掛けないと、なべおさみさんの二の舞になる可能性もあります。

私自身は二代目林家三平さんとは何の関係もありませんが、もし阿波おどりについての話題が沸騰するような事があれば、三平さんには自分のところにやってくるマスコミに対して真摯な対応をすることが、かえってピンチをチャンスに変えられる事になるかも知れないので、この時点で個人的にエールを送っておきます。

(番組データ)
笑点 円楽が見えた!?昇太の横に緑の爺さん 日本テレビ
8/12 (日) 17:30 ~ 18:00 (30分)
【司会】春風亭昇太
【大喜利】三遊亭小遊三、三遊亭好楽、林家木久扇、林家三平、三遊亭円楽、林家たい平、山田隆夫
【演芸】笑福亭鶴笑
【チーフプロデューサー】東井文太(NTV)
【統轄プロデューサー】倉田忠明(NTV)
【プロデューサー】福田一寛(NTV)、飯田達哉(ユニオン映画)、大畑仁(ユニオン映画) 【ディレクター】高木裕司(ユニオン映画)、加藤健太(日テレアックスオン)

(番組内容)
老舗のお笑い演芸バラエティー。大喜利では、笑点クロスワード遊び。真ん中に「中」の付く言葉を考えてショートストーリーを発表▽笑福亭鶴笑のパペット落語
【演芸コーナー】笑福亭鶴笑のパペット落語 【大喜利】▽笑点クロスワード遊び。真ん中に「中」の付く言葉を考えてショートストーリーを発表▽風鈴をもって鳴らすなどして一言。「どうしたの?」に対してもう一言。

指導者の堕落は競技をも弱くすることを解説した番組

番組の題名は、とにかく今の日本の卓球がなぜ急に強くなったのか? と思っている人に番組を見てもらいたい一心で付けた印象ですが、約二時間を通して真面目に日本の卓球の歴史と東京オリンピック後の状況にも触れていて、かなり作り手の熱意が感じられました。さらに、卓球に限らず他のスポーツに関わっている人にも大きな教訓を与えてくれる番組になっていました。

テレビ的にわかりやすくするため、国際卓球連盟の会長という要職まで務めた元世界チャンピオンの荻村伊智朗氏をキーパーソンに据え、ドラマパートに荻村氏を登場させ、そこで自身の卓球への考えを語らせたことで、この番組のテーマが単に「日本卓球が強くなりさえすればいい」ということにとどまっていないのは素晴らしい事だと思いました。

荻村氏が最初に世界の舞台で戦ったのは1954年のイングランドで行なわれたウェンブリー世界選手権でした。まだ第二次世界大戦から日が経っておらず、ウェンブリーの観衆は露骨な反日感情があったので(映画「戦場にかける橋」で描かれたような理不尽な対応をされた人もいたのでしょう)、試合の際中にボールを取りに行ったら目の前でボールを潰されたり、観客から足を鳴らしてブーイングを受けたり、判定にも不審な点があるなどかなり厳しいアウェイの空気の中行なわれました。それでも勝って世界一になったことで、荻村氏のチームメイトがカバンに大事にしまっていた大きな日の丸を掲げようとしたところ、荻村氏がその動きを止めさせたことが番組では紹介されています。

もはや戦後から70年以上経った今ではそんなことはないとは思いますが、大会の少し前には直接戦ったり捕虜としてイギリス人を労務に使用していたりして、その時に見た日本の国旗日の丸には反日の象徴のような想いを持つ人もいたと思われます。荻村氏は優勝が決まった直後に大々的に日の丸を掲げることで観客の反日感情が爆発してしまうことを想像し、同僚が嬉しさの余りカバンの中から取り出した日の丸を会場で掲げることを押し留めたのです。

結果、この行動があえて国家主義にあらず政治や宗教の違いのある地域からも代表を出すことができる卓球連盟の考えに合致するものとなり、日本チームは改めて優勝を称賛されたというのです。アウェイの雰囲気に飲まれ感情的に対処するのではなく、あくまで冷静に、自分達はあくまで卓球のチームであるということを貫いたこの体験は、後の荻村氏の国家や宗教に関わらずに大会運営を行ない、当時オリンピックに出られなかった中華人民共和国にアメリカとの対話の懸け橋となる「ピンポン外交」を仕掛けたり、自ら中国大陸に出向いて日本の当時の技術を指導したり、南北朝鮮の統一チーム「コリア」での出場を実現させたりすることにつながったのではないでしょうか。

番組ではこうした荻村伊智朗氏の考えを紹介するとともに、この荻村氏を擁しても国際的な舞台で活躍できなかった日本チームの陥った「弱体化」の原因をしっかりと指摘しています。日本の世界を席巻した卓球は、それまでの守備的な卓球から方向転換し、右利きなら自分の右側に回り込んで全てフォアで打ちぬくというフットワークを駆使した角型ペンホルダーでの戦い方でした。もしバックに早く打たれてどんな素早いフットワークを持ってしても回り込めない場合は、主に当てるだけで返すショートやツッツキで対応するだけで、練習はほばフォアによる強打のみで対応する選手が称賛された時代が長く続いたのです。

その間に世界では物理的に足を使って回り込むのではなく、利き手と反対方向に打たれた場合はあえて足を使わずにバックハンドで強打するように返す卓球が主流になっていきます。当然中国はそうした流れをいち早く察知しましたが、体の大きいヨーロッパの選手はその力を最大限に利用してフォアでもバックでも威力が変わらない強打を打てるようになり、日本がとてもかなわないだけの存在になるとともに、中国のトップ選手でも勝てないというワルドナーというスウェーデンの選手を生むなど成果を上げていました。

そんな状況になっても現在の日本のトップにいる水谷隼選手を指導する指導者も水谷選手がバックハンドの練習を行なおうとすると「楽をするな!」(足を使って回り込んで打つことがかつての日本の強さの象徴だったので、そこで思考が止まっていると思われる)と叱咤されたと言います。試合のアドバイスでも具体的な戦術の指示もしないで「強気だ!」と精神論しか言わないような人が日本のトップを教える指導者の中にもいたということが明らかになり、これでは日本の卓球は強くならないということが番組を見ている自分にもわかりました。

他の競技でも、とにかく精神論しか言わない指導者や、過去の栄光を事更に主張する言葉は悪いですが「老害」のような人がトップに立っていることで大きな問題になっている日大のアメフトやアマチュアボクシングのようなことが続いているところが他にもあるかも知れません。そうしたアスリート目線でないところから指導が行なわれる状況を変えるために日本の卓球連盟がどうしたかという事までこの番組は紹介しているのです。

日本の卓球が世間に注目されるきっかけになったのはまだ小学校に上がる前の福原愛選手の存在が大きいですが、彼女をはじめとする小学生以下の有望選手を強化していく中で、現在も日本チームの強化に取り組む宮崎義仁さんの証言によると、徹底的にバックハンドを強化した合宿を行なったというのです。「フォアでできることはバックでもやろう」が合言葉であったということですが、こうして日本ナショナルチームの指導を受けた子と受けない子との間で、露骨な実力の差ができてきたことが想像されます。

というのも、体力のない小学生が全てのボールを回り込んでフォアのみで打つというのは不可能です。しかしナショナルチームで指導を受けた子はいとも簡単にフォアとバックのコンビネーションを決め、実戦での技術の差を見せ付けることで「これは今までのようにバックをないがしろにしていては勝てない」という事実を試合の中で日本の多くの指導者に感じさせたのではないでしょうか。

現在の選手で言うと、伊藤美誠選手が試合でも使っている「美誠パンチ」や「逆チキータ」のような技術は、ちょっと昔の指導者なら「遊びで卓球をやるんじゃない!」と大目玉を食らうかもしれない行為から生まれたものだと思います。現在の世界の技術の主流である「チキータ」すら、日本の旧態依然とした指導体制では練習させてもらえなかったとすら思います。それを、とにかく試合に使えそうなものなら遊びの要素から出たものでもきちんとした技術に仕上げていくだけの柔軟性こそが日本の卓球を強くしたと言えるかも知れません。

番組ではタレントのタモリさんに「暗い」と揶揄された事についても紹介されていましたが、これも単にタモリさんに一喝を加えただけで「地味なユニフォームこそが日本の伝統だ」と突っぱねていたら今の日本チームの状況はなかったでしょう。柔道におけるカラー柔道着が出てきた時にも「白こそが柔の精神に合致するものである」とカラー柔道着に反発される方もいましたが、今ではカラー柔道着があればこそ、試合も見やすくなっている側面もあるわけですし、良いものはどんどん取り入れて世界の同志とともに競技としての向上を目指すということが大切だと思います。

実は卓球には「中国が強くなりすぎちゃった問題」というのがありまして、いつの大会でも全ての種目で中国が優勝して終わりというのでは見る側としても面白くなく、最悪のケースとしてオリンピック種目からの除外もあるのではないか? という観測もあるほどです。ですから日本が勝ってくれれば見ている私達にとって、それは嬉しい事ではあるものの、ヨーロッパの選手で中国を次々に打ち負かすような選手が出てきてもそれはそれで盛り上がるだろうと思います。ただ、個人的に中国の牙城を崩す可能性は日本の選手にも十分あると思いますので、今後も常識にとらわれず、何より指導者がアスリートファーストを貫いて今の若い選手達を順調に成長させてくれることを願わずにはいられません。

(番組データ)

Why?強くなった?卓球ニッポン NHK BS1
2018/07/29 22:00 ~ 2018/07/29 23:50 (110分)
【出演】
(ドラマ)でんでん,傳谷英里香,窪塚俊介,
(卓球選手)水谷隼,宮崎義仁,前原正浩,木村興治,長崎美柚,織部幸治,
【語り】ハリー杉山

(番組内容)

リオ五輪でのメダル獲得以降、若手の活躍で大人気の卓球。実は、日本はかつて世界最強を誇る時代もあった!?ドキュメンタリーとドラマを融合させ、強さの秘密をひも解く。

リオ五輪でのメダル獲得以降、若手の活躍で人気が高まる日本の卓球。しかし実は1950~60年代、日本は世界のトップを走る“卓球王国”で、それを築き上げたのが“ミスター卓球”と呼ばれた荻村伊智朗だ。日本はもちろん、中国やヨーロッパなども指導、強豪国を作り上げた。今の超攻撃卓球の原点も荻村さん?!日本の強さの秘密を時空を越えてたどる、ドラマとドキュメンタリーが融合した新感覚ハイブリッドスポーツ番組!!

あくせく売らない事が魅力的な「通販番組」

この番組は2015年から始まっているそうですが、個人的には今回が初見で、実に興味深く拝見しました。番組の最初にはすでに「ジャパネットたかた」の社長を引退し、現在は出身地である長崎に貢献するためということで、新たにサッカーJリーグのV・ファーレン長崎の社長に就任し、今季J1で戦えるチームを作っている高田明氏(「高」の字は実際は「はしご高」)が登場しました。

今回のポイントはワールドカップで中断しているサッカーJリーグのV・ファーレン長崎の後半最初の試合が新たにバルセロナからイニエスタ選手が加入する神戸だということで、スタジアム周辺から散歩を開始し、地元の人達とふれあっていきます。

改めて考えてみると、番組に出演している高田明氏はタレントではないものの、他の「お散歩系紀行番組」と比べてはるかに周辺の人々の食い付きが良く、高田明氏の方も事前の仕込みは十分にあるにしろ、旅で出会った人達やスタッフへの配慮をにじませつつ、神戸に出掛けたら行ってみたい場所をことごとく訪問していきます。

面白かったのが、一泊1500円という二畳のテレビ付きの「ドヤ」とかつては呼ばれた簡易宿泊所の中を見たいと言い出し、本当に部屋を見せてもらっていたことです。看板に書かれている内容は、実際部屋がどのくらいの状態になっているのかということは、特に安く神戸で宿を探している人にとってはいい情報になったと思います。このように、街をぶらぶらしながらも、どこにテレビを見ている視聴者の興味があり、何を知りたいかを瞬時に察知して飛び込んでいくだけの行動力というものを感じます。そうした行動力が会社を大きくし、さらにはV・ファーレン長崎をJ1リーグまで昇り詰めたという感じもするわけです。

番組の後半では同じ兵庫県の中でも、神戸からは遠い日本海側の豊岡まで行くことになりましたが、ここでも街を高田明氏が歩く中、豊岡以外ではあまり見たことがない地場産品の「カバンの自動販売機」と遭遇し、「一つ1,500円のカバンを買うのに二千円を入れても買えず、千円札と500円玉を入れなければ買えない」というかなり細かいカバン自動販売機についての情報を入れつつ、豊岡でも選りすぐりの鞄メーカーを訪ね、そこで一押しのカバンの数々を紹介してもらうことになります。

ここで終了するのが普通の番組であるというところなのですが、ここまでの中であえてその場で値段を聞かないということがまた、単なる視聴者をお客様に変える手法なのかも知れません。私などは通販番組の司会としてテレビからラジオまであらゆる商品を売ってきた高田明氏の事を知っていながら、「なぜ高田明氏は単なるお散歩番組を手掛けているのか?」と思いながらこの番組を見ていたのですが、最後に来てこれらのカバンを番組放送時に合わせて限定数ありのジャパネットたかたでのテレビショッピングの商品として出してきたときには、これこそ究極のテレビショッピングの番組ではないかと唸りました。

丁寧にカバンが作られている行程を紹介することで、当然きちんとした仕事で作られているカバンは安くはないだろうなあと思いながら見ていて、それでも海外ブランド品のカバンより安いのにきちんとした技術に裏打ちされた素晴らしいカバンであるということは番組を見ていた人には十分わかるはずです。特にあるメーカーでは実際にテレビでは言えない海外ブランドのカバンを手がけているということだったのですが、そのブランド名が明かされなくてもあくまでカバンとしての性能や細かい手作業の内容を見て、純粋に欲しいと思った方は少なくないだろうと思います。

もちろん、番組を見て豊岡のカバンに興味を持って実際にこの夏現地へ出掛け、そこで直接自分の好みのカバンを購入するつもりで出掛けてもいいのですが、この番組の魅力は高田明氏が出掛ける先で見たものや興味を持ったものを疑似体験できるところにもあります。テレビの取材ということではあるもののとにかく関係者のトップに直接お会いしてある程度まとめて購入することによる価格を実勢価格と見てこの金額は妥当か否かというのは、今ではネットで検索すればだいたいのところはわかりますので、買おうと思った人は素直に買ってしまうのではないかと思います。

ただこの番組は、いわゆるコマーシャルのない通販番組というジャンルのもので、今回ジャパネットたかたでは「BSフジ」「BS日テレ」「BS JAPAN」の3つのBS放送で違う日に放送されました。今回出てきた商品はホームページからでも購入することができます。ただしテレビで用意している個数を上回る注文が入った場合は、納期が伸びる可能性があるということも番組で語られていました。テレビを見ていてすぐ注文することによる「即納」というメリットを強調し、その土地の名産品を売りまくるというのは、単なるテレビショッピングの枠を超えた可能性というものを感じます。

もし番組の主役が元社長の高田明氏でなくタレントを使っての演出だったらここまでインパクトはないでしょうし、まさに、高田氏が元気でいるうちにだけ見られる貴重な番組ではないかと秘かに思っています。番組の再放送というのも番組自体で商品を売るということがあるのでなかなか再放送も難しいと思いますが、次のシリーズではどこへ行って何に興味を持って何を売ろうとするのか? という興味を持って見てみたいと本気で思っています。

(番組データ)

高田明のいいモノさんぽ 兵庫篇 BS日テレ
7/14 (土) 14:00 ~ 14:55 (55分)
出演 高田明

(番組内容)

高田明が全国の素晴らしいモノを探す旅「いいモノさんぽ」 舞台は兵庫県。港町で知られる神戸の「下町」を中心におさんぽ。 老舗居酒屋の名物女将や地下鉄にある意外な施設など知られざる神戸の魅力を発見! 最後はご当地の素敵な逸品にも出会います。

幕末初心者への配慮なのか単なる現場の「手抜き」なのか

まず、番組データの中に出演者や司会として紹介されている人たちの顔ぶれを見ていただければおわかりかと思いますが、NHKの大河ドラマについての紹介番組なのにNHKアナウンサーを一切絡ませていないというのがこの番組のコンセプトを象徴しているように思えます。

番組の最初に司会の後藤輝基さんが台本通りのセリフなのか自身の想いなのか、幕末には詳しくないというようなことを言ってしまっていることからもわかる通り、今回番組で紹介することになる「坂本龍馬」「勝海舟」「岩倉具視」「桂小五郎」という、番組後半にキーとなる4人の歴史上の人物を細かく、知らない人に対して解説し、どうか後半のドラマの急展開に付いてきてね(^^;)。という番組であることは明らかです。

しかしながら、NHKが一番見て欲しいと思っている若年層の視聴者層はテレビそのものを見ないか「世界の果てまでイッテQ!」を見ていることでしょう。個人的にはこの種のPR番組を通常のドラマ枠でやるよりも、裏にそれほど強力な人気番組のない時に流すもので、ドラマ自体は複雑な幕末を扱うものだけにしっかりと今回も話を進めて欲しいと思っていたのですが、ドラマがあることを信じてテレビの前で待っていた人たちを大いにがっかりさせた番組であったと思います。

特に今回の番組のタイトルに「西郷どんスペシャル(2)」とあるように、通常のドラマを中断してまでドラマに関する別番組を流したのは今回が2回目であるということも見逃せません。ちなみに第一回目は4月1日に「鈴木亮平×渡辺謙の120日」 という題で撮影裏のお二人の姿を中心に放送されたのですが、この時もなぜ通常ドラマ枠を潰して放送に挟んだのかという疑問は出ていたと思います。

NHKの方では大河ドラマを4章に分け、場面が変わるところで通常放送枠でこのようなスペシャル版を入れる予定で本数を減らすということのようです。NHKでは否定していますが、いわゆる「働き方改革」にのっとってドラマ製作の仕事量を軽減させたという説まで出てきました。もちろんそのような説をNHKは肯定するわけはないでしょうが、貴重なドラマ一回分を民放のバラエティーのような形にして、さらにスタジオでのトークの内容も45分という時間の関係からかなり編集で切っていたのもわかったので、スタジオ出演者の話もあまり深く入ってこなかったことも事実です。

個人的には、このようにスタッフが結果的にでも楽をするような番組を入れるようになった現場はかなり疲弊していることが推測されるのですが、このまま行くと日本のテレビ時代劇にとってさらなる展開になるのではないかと危惧することもあります。

というのも、民放の時代劇であの水戸黄門さえ「大岡越前」「江戸を斬る」のような出演者が休めるような別の企画物が放送されなくなり、現代劇とワンクールごとの放送になったと思ったら長くスポンサーを務めてきた松下電器(現パナソニック)が撤退し、ついに連続ドラマとしての水戸黄門の放送は終了してしまいました。このような、最初は小さな変化だったものが最終的に大きくなってしまう事が大河ドラマでも起こるのではないかという危惧は笑い話で済ますことはできないでしょう。ドラマスタッフとしても多くのドラマの中でも時代考証の大変さや小道具や衣装の準備が大変な時代劇を今まで作った人の経験をいかに後世に伝えていくかというところで問題をかかえています。

いつになるかわかりませんが、大河ドラマの枠で時代劇が放送されなくなり、大河ドラマそのものが終焉を迎える未来というものも十分有り得ると思っています。そのきっかけとなるのが今年から始まった「西郷どんスペシャル」だと言われかねないような番組だなとここでは指摘するだけに留めますが、ドラマの番宣を本放送にもってくるということはそれだけ見る側にとっては重大なことだということをもっと多くの人に理解して欲しいと思います。今まで毎週楽しみに見ている大河ドラマファンをがっかりさせない番組作りを望みたいということです。

(番組データ)

西郷どんスペシャル(2)「いざ革命へ!西郷と4人の男たち」NHK総合
7/8 (日) 20:00 ~ 20:45 (45分)
【出演】鈴木亮平,近藤春菜(ハリセンボン),山崎怜奈(乃木坂46),厚切りジェイソン,江川達也,
【司会】後藤輝基(フットボールアワー),横山裕(関ジャニ∞),磯田道史

(番組内容)

いよいよ西郷どんは革命の表舞台へ。島流しで命さえ危うい“どん底状態”だった西郷が、なぜわずか3年で“日本一の大物”になれたのか?その鍵は4人の男たちとの出会いにあった。勝海舟(遠藤憲一)坂本龍馬(小栗旬)岩倉具視(笑福亭鶴瓶)、そして桂小五郎(玉山鉄二)。歴史家・磯田道史さんを中心に多彩なゲストが、西郷と出会う英傑たちの魅力とその「金言」を探る歴史バラエティー特番。出演:後藤輝基、横山裕ほか

山下洋輔の出てこない赤塚不二夫物語になるのか?

今回、第一回目の本放送を見逃したので再放送を録画で見たのですが、ドラマのスタッフ欄には音楽に大友良英氏の名前があり、赤塚氏が夜な夜なクラブで飲んでいる時にちょっと流れかけたジャズっぽい音楽が大友氏の手によるものなのかと思いながら、このドラマの「家族」というテーマにはちょっと違う観点から見ていました。

残念ながら赤塚氏が第一回目の中で遊んでいるのは主にフジオ・プロダクション内のアシスタントや漫画製作のためのブレーン、そして編集者に限られているようでした。実際私は直接赤塚氏とお会いしたことがないので本当のところはわからないものの、あらゆるジャンルで自身の表現を模索している人たちが赤塚氏と飲み、交流をし、その中から新たな展開が生まれてきたという側面もあり、私は赤塚氏の漫画とともにそうした赤塚氏のエッセンスを得て大きくなったクリエーターの方々も大好きです。

そんな中でも感謝しているのが、少年時代にリアルタイムで赤塚氏の漫画を読み、そろそろ自分も漫画からは卒業かと思った時に出会ったのが山下洋輔トリオ(ビアノ山下洋輔、アルトサックス坂田明、ドラムス森山威男)のフリージャズだったのですが、何とこのお三人は国内ツアーの時に移動手段がないので、懇意にしている赤塚氏のベンツを借りて全国を回っていたというお話を山下氏のエッセイで読み、改めて赤塚氏の懐の広さを感じられたことです。

ちなみに、赤塚氏のお葬式で「私もあなたの作品でした」と言ったタレントのタモリさんも、もともと赤塚氏と知り合いだったわけではなく、山下トリオが博多でライブを行なった時にその打ち上げで絶妙な密室芸を披露したことで山下さんらが赤塚氏にタモリさんを紹介し、タモリさんが赤塚氏のお宅に居候をしながらテレビに出してもらい、それがタレントとしてのタモリさんの活動の始まりということがあるのです。ネット上にはタモリさんはなぜ出てこないのか? という書き込みを多く見付けましたが、私としては山下洋輔さんをはじめとする多くの「非漫画家集団」がドラマで出てこないところが、今一つ赤塚氏の魅力を伝え切れないのではないかと不安に思うところです。

ドラマの中での赤塚氏のセリフの一つだったと思うのですが、「常識人でなければ面白い漫画を描くことができない」というのはドラマの中では実に皮肉に聞こえますが、それこそが漫画家の赤塚不二夫氏が抱えていた葛藤だったのではないかと思います。デビューまでは線の細い内気な美少年として仲間うちから描かれることが多い赤塚氏ですが、いわゆるギャグ漫画を心の中に秘めたように構想しており、それがギャグ漫画としてのデビュー作「ナマちゃん」に凝縮されています。

その後、赤塚氏は自分のギャグ漫画の原点としてその面白さを当時の子供たちにも伝えようと、彼が愛してやまなかった杉浦茂氏の漫画の登場人物の決めセリフ「レレッ?」をいつも使う「レレレのおじさん」というキャラクターを作ります。当時は杉浦茂氏の盗作ではないか? という話も聞かれたそうですが、私はあくまで杉浦氏の漫画をリスペクトする中での行動だと思いますし、杉浦氏自身が漫画一筋の真面目な方だったという話を聞き、ギャグ漫画家の理想として話に出したのではないかと思われます。

現代でも多くの漫画家は真面目でマスコミにはほとんど登場せず、かろうじて赤塚イズムを継承しているのはみうらじゅん氏が目立つくらいなのではないでしょうか。ただ、赤塚氏と比べてしまうと、時代のせいもあるとは思うのですがスケールが大きく、今後このドラマがどこまでそんな赤塚氏の事を描いていけるのか楽しみではあります。

ただ、最初に書いたように、できれば山下洋輔氏のような人もドラマでは出てきてほしいですし、漫画だけでなくあらゆるメディアやジャンルを巻き込みながら自身の表現もしてきた赤塚氏の全貌を特に当時の事を知らない人にもわかるように伝えて欲しいと切に思います。

(番組データ)

土曜ドラマ バカボンのパパよりバカなパパ(1)全5回「わしは天才なのだ」NHK総合
2018/07/02 02:35 ~ 2018/07/02 03:50 (75分)
【出演】玉山鉄二,比嘉愛未,長谷川京子,森川葵,馬場徹,駿河太郎,マギー,浅香航大,井藤瞬,千代將太,駒木根隆介,押元奈緒子,草笛光子,住田萌乃,
【語り】松尾スズキ
【原作】赤塚りえ子,
【脚本】小松江里子
【音楽】大友良英,Sachiko M,江藤直子

(番組内容)

破天荒な日々を送っていた不二夫(玉山鉄二)を元嫁の登茂子(長谷川京子)と、娘・りえ子(森川葵)は心配し、眞知子(比嘉愛未)を気に入り、結婚させようと画策する。

天才ギャグ漫画家・赤塚不二夫(玉山鉄二)は、アシスタントや編集者と遊ぶように漫画を描き、奥さんである登茂子(長谷川京子)、娘・りえ子と別れ、夜は飲み屋でバカ騒ぎするという破天荒な日々を送っていた。時は流れて、成長したりえ子(森川葵)は不二夫に再会する。そして、登茂子とりえ子は、大きな愛情で不二夫を包む眞知子(比嘉愛未)を気に入る。二人は、眞知子と不二夫を結婚させようと作戦を立てるが…。

現場任せの企画は大ハマリもあるが面白かったヒッチハイク旅

今回紹介する番組はドキュメンタリーではないので、テレビで映っていない所で何が起こっているのかわかりませんが、見ているこちらで想像するに、できるだけ番組内容に書かれているような有難い車に常に拾ってもらってヒッチハイクができるわけではありません。

そもそも普通にヒッチハイクの旅をしようとして犯罪に巻き込まれたりする場合もあるわけで、視聴者がおいそれとヒッチハイクの旅に出ようとはなかなか思えませんが、テレビを通じて顔の知られたタレントやミュージシャン、文化人などが直接目の前に現われ、さらに運転する側に危害を加えるような危険な事はしないということでもなかなか止まってくれる車がないという現実についてはこの番組でも垣間見えます。もっとも地方の街頭に立ってどれくらいの人がはきはきとインタビューに応えてくれるかということを考えると、車を停めて乗せてくれるような人は、それなりにテレビカメラの前に立つことに躊躇しないだけの度胸を持っているということはわかります。

この「ヒッチハイク旅」の大きな特徴はうまくハマれば「三方一両得」になる可能性があるということでしょう。出演者は車に乗せてもらうことで企画の目的である場所へ向かって進むことができますし、車を運転して出演者を乗せる方の一般の人にとって、単にテレビ出演では大きな謝礼は期待できないところですが、この旅の仕組みというのは独特で、運転者と同乗者が食べたいという外食を、提供するお店が撮影を認めてくれれば、料金の心配をすることなく自分の好きなものを腹いっぱい食べられるということになっています。さらに、出演者もドライバーに奢る時しか食事ができないという決まりになっているので、必死に自分達を乗せてくれるドライバーを見付けて、好きな物を食べて下さいと促すことになります。

そして番組を企画するテレビ東京(この番組は前年にテレビ東京で放送された番組の再放送なので)のメリットとしては、単に出演者の周辺にカメラを用意しておくだけで、タレントの移動はしてもらえるわ、さらに乗せてくれるドライバーによっては、普段食べられないような高額な食事を奢らされるという不安要素もあるものの、いわゆる全国放送のバラエティではなかなか登場することがなさそうな地方にある個人営業の「知る人ぞ知るお店」や「地元の本当の名物を食べさせてくれるお店」をアポを取る努力もせずに取材・紹介できる可能性があるわけです。

ここが、他の番組とは違うところで、一般の方に自腹でなく奢ってくれるということになれば、いつも食べているようなものではなく、何かあったら食べたいグレードアップのできるお店や、一度は食べてみたかった名物を食べたいと思うことも多いはずです。さらに、ヒッチハイクしている出演者の事を考えて、できるだけ自分の町の名物を美味しく食べられる場所を紹介したいと思ってくれるケースが出てくることも考えられます。

もちろんそうした制作者の意図を全く理解せず、ファーストフードのチェーン店に行ってそれでいいという人もいるかも知れませんが、お店宣伝効果ということも考えると、今回出演された方々にとってはどなたもメリットがあったはずで「四方一両得」とも化けかねない番組だと見ていて思いました。特に「満州にらラーメン」のお店は、テレビの気配を際してか営業終了後に撮影及び食材の提供をこの番組のために行なったことで地元でもかなり株が上がったのではないでしょうか。

唯一残念だったことは7日目の日没までに東京出発から札幌でゴールという目標は達成できなかったことです(最終的にはいかめしで有名な森周辺で終了したようです)。テレビ東京で放送したものをBSジャパンで放送し直すということは私と同じように面白いと思った人が多かったからなのかと思いますが、様々なルートを取れるように途中によらなければならないスポットを設定すると、同じ東京から札幌までの旅でも新潟経由で秋田とか、そんな風に違った地域のドライバーや個人営業のお店が見られたりして視聴者も行って見ようと思う度合いは高くなると思われます。

あとは、ヒッチハイクをする人選をどうするかということになるでしょう。ただ今回の出演者の方々はよく考えられているように思えます。お笑い芸人だけのコンビでなく、多少おっとりとしていてもよくバラエティ番組にも出演するエブリリトルシングの伊藤一朗さんを出したことで、レッド吉田さんが苦手だと思ったドライバーにも好評だったように思います。それなら今回のペアと経路を異にしてゴールは同じにし、タイムリミットは設けて更に2チームでより早くゴールした方の勝ちというような形で企画しても面白くなるし紹介できるお店は倍増するのでテレビ的にはあまり面白くないお店ばかり紹介されて放送するのが微妙ということも避けられるかも知れませんし。

ただ、番組が化けるのは出演者自体が視聴者に「この人選でなければ」と思わせるくらいのインパクトがないと人気番組として継続していきにくいので、個人的には今回出演したお二人には、できるだけ未知のお店をドライバーが教えてくれるように話を持って行ったり、食事風景も楽しいものとなるように気を配るなど、次回の企画があるとしたらさらに番組に人気が出るように力を入れてロケを行なって欲しいというところもあります。そんなわけで、久し振りに番組の企画に唸った旅ロケ番組だったことをここで紹介させていただきました。

(番組データ)

ごちそうヒッチハイク旅~何かおごるから乗せてって!~ BSジャパン
2018/06/21 17:58 ~ 2018/06/21 19:55 (117分)
出演者
伊藤一朗(Every Little Thing)
レッド吉田(TIM)

(番組内容)

東京→北海道1300kmガチ乗り継ぎ旅!!ELTいっくん&レッド吉田の7日間ふれあい珍道中…車乗せてくれた御礼に何でもゴチ!地元民しか知らない穴場ご当地グルメを続々発掘

東京駅から北海道・札幌までの1300kmを7日間のヒッチハイクで目指すガチンコ旅企画。 ルールは1つ「車に乗せてもらうお礼として、“ドライバーさんが今1番食べたい物”を何でもごちそうする」こと。 2人は無事にゴールの札幌までたどり着くことができるのか?最後は衝撃の結末が…!?

旅の見どころは、偶然出会ったドライバーさんが知っている“地元のウマい店”に行ってごちそうすること。 普通のリサーチでは出てこない、知られざる ご当地グルメ店が続出!例えば… ・行列必至!“満州にらラーメン” ・地元で60年愛される“あんかけカツ丼” ・炭鉱の男たちがハマった“ホルモン鍋” 旅先で出会う“人情&グルメ”をお楽しみに!

一つのお寺に3回かける番組の「心意気」

今まで数多くの四国八十八か所巡礼を扱ったテレビ番組を見てきましたが、例えば「記録」をメインに作られたものであれば、一寺を一回の放送でカバーすることで、お寺の様子やそこで修行する人達の事を細かく見られるものの、順番にお寺を巡ることがいかに難しいことかということまではわかりません。

そんな中、過去に放送されたテレビ番組の中で、私自身にとって少しだけ回ったままその後のお遍路を回っていなかった四国お遍路を再度やろうと決意させてくれた番組がかの北海道ローカルのバラエティ「水曜どうでしょう」の企画として行なわれた四国八十八か所巡りでした。ただし、今回紹介する「チャリお遍路」と決定的に違うことは、車で回っていることもありますが、お参りもせず納経帳に御朱印もいただかず、単にお寺に来たことがわかるところで記念撮影をしたことで一寺を回ったとしたかなりの時間短縮のためのルールでした。しかしながらお遍路を回るという点については、この「チャリお遍路」の方が遍路の作法をしっかりこなしている分、これからお遍路をしようという方には参考になると思います。

私の場合は「水曜どうでしょう」を見て、車ですらも「遍路ころがし」と言われるいくつかのお寺へ行く道というのはハンドル操作を誤ったら崖下に転落して命も危ないと思われるところが数々番組では紹介されており、それまで11番の藤井寺まで簡単に車で回ってお遍路旅など大したことはないと思っていた私としては、たまたま11番まで回って長い間中断していたことを悔み、再スタートとして車で四国に渡って結願を目指し、無事に車で回り切ることができました。ちなみに再スタートして初めてのお寺は今回の番組でもチャレンジしている第十二番の焼山寺への参拝でした。

今回は焼山寺を目指して2回目の放送になりますが、やはりというか1時間番組であっても焼山寺にはたどり着けず、予告の内容からすると次回の7回目の放送でようやく焼山寺に到着するようです。

特に今回の行程については、さすがにロードレーサーに乗り慣れている小島よしおさんはそこまで体のダメージは少なそうでしたが、本格的なロードレーサーに乗るのが始めてで、日々にトレーニングもやってなさそうな狩野英孝さんのグロッキー振りというのは普段体力作りをしていない一般の視聴者が単なる思い付きでチャリお遍路をやろうと思ったら同じような事になるよという反面教師的な姿として見ることができます。まだ焼山寺まで全然来ていない「はちみつ」ののぼりが立っている所で狩野英孝さんはひどい転び方をし、養蜂場の方のご好意で休憩を取らせてもらえる所になっても何も喋ることができませんでした。でも、これが本気で決してやらせの番組ではないということを示しているように思いました。

普通、いくら「遍路ころがし」の道であるとしても、一つのお寺を回るために一時間番組で3週間もかける(実際は再放送をからめているので見る人によっては下手をしたら2ヶ月くらいかかっているかも知れません)のは、大変な場面はカットでなくしっかりその行程を紹介し、本気でお遍路を回るよという番組スタッフの決意というものではないかと私は取りました。

今回テレビでは上りを終えて多少は楽になっているお二人の姿も紹介していましたが、実は私が車で行ってシャレにならないと思ったのは下りに入ってから道幅が狭くなりさらにガードレールもない大変に車を運転する者にとっては恐ろしい道路の連続を思い出してしまいました。ただ、自転車だからすれ違いは大丈夫なものの、道の段差や枯葉にタイヤが引っかかって転倒をした拍子に道の下に落ちてしまう危険性は0ではありません。生半可な気持ちで自転車をこいでいたら一瞬にして派手にコケてしまう可能性もあるので、とりあえずお二人がここまで無事に進み、温泉のあるホテルで英気を養う事ができたのは見ていてほっとしました。

まだまだお遍路には難所が多く、今回のような山道の峠だけでなく寺と寺との距離が果てしなく長い高知県も控えています。しかし、今回の焼山寺までの道のりにじっくりと時間を掛けて紹介するということは、これから起こってくるさらなる困難においてもカメラと共にじっくりお二人の修行に付き添って行かれるであろうと今回の放送を見ていて確信しました。

今後特に狩野英孝さんが最後までお遍路を続けられるのかが番組を見る側としての最大の楽しみになりそうですし、これから何となくお遍路に行きたいと思っている人にとってはこの番組を見て止めようと思う人もいるかも知れません。しかし事前に「お遍路に普通の人が行ったらどうなるか?」ということを身を持ってお二人が示してくれる番組であるとも言えるわけです。トゥエルビというチャンネルにとっても過去にどのテレヒ局もやったことのないお遍路を扱った番組として未来に残していける番組に化けると思いますので、出演者がこれ以上ロケに行きたくないと言っても、何とかなだめて結願まで番組を続けていって欲しいと思います。

(2018.7.2追記)

この文章の題名で「3回」と書きましたが、焼山寺を目指して3回目でやっとお寺に到着したものの、そこからの参拝をする前に時間切れになってしまい、何と遍路ころがしの焼山寺だけで4週をかけるという地上波のテレビ番組ではありえない状況になっています(^^;)。ただそれがこの番組の魅力でもあるので、何回も再放送がされても怒らず騒がず、番組の雰囲気を大切に見ていくのがいいのではないかと思います。

(番組データ)

小島よしお&狩野英孝のチャリお遍路 #6 BS12 トゥエルビ
6/17 (日) 19:00 ~ 19:55 (55分)
出演:小島よしお、狩野英孝

(番組内容)

本日もお遍路珍道中がスタート!目指すは徳島最大難所12番札所「焼山寺」。標高938mの山の中腹に立つ寺は古来より修験者の聖地としても知られており、お遍路88か所の中で2番目に高い山岳に位置する札所である。スタートしたものの目の前は山に向かう長く続く坂道・・・。衝撃!ぶっ倒れる狩野英孝!?まさかのここでのギブアップ宣言!?どうなるチャリお遍路!はたして12番札所まで到着できるのか!