番組感想」カテゴリーアーカイブ

レギュラー番組から派生した歌番組には付加価値がある

「クイズ脳ベルSHOW」は通常放送が実に安定して一定のシニア層を捉えているようで、昨年に引き続いて特番を行なってくれたのが嬉しく、サッカーのワールドカップを見ないでこちらの方を見てしまいました。今回の番組に出演する資格があるのは、過去にこの番組でクイズに参加したり出題側として出た方に限定されるものの、どなたもそこそこの健在ぶりを示してくれ、懐かしく聞けた方も多かったのではないかと思います。

しかし、ご本人が歌うのに多くのケースでは演奏はDAMのカラオケで、さらに優勝賞品も米30キロという相変わらず予算のない中で頑張っている感が満載の番組は、地上波とは一味も二味も違うなという事を改めて思ったりしました。

基本的にはこの番組は歌番組であり、見ている人も出演者が歌う曲を気にするとは思うのですが、そこはクイズ番組なので番組内でのクイズもあります。今回は歌手の方々の出演だったためか音楽に関する問題(イントロクイズ・歌詞から曲名当てなど)で3つのチームが競ったものの、最後の二問が超難問で、さらに最後の問題の点数が200ノーベルという(それまでの正解では10ノーベル程度)、今までやってきて最高得点だったチームの持ち点より高いというお約束の展開になり、優勝もそれまでリードしていたチームが逆転するというテレビ的には大変面白い展開になったのですが、それは最後の最後までクイズとしての「隠し玉」と言える企画を取っておいた番組スタッフの勝利でしょう。何を隠していたかというと、プロレスラー天龍源一郎氏の「鼻歌イントロクイズ」などという鼻歌では全く何の曲を鼻歌で歌っているのか誰もわからない実にふざけた問題で、天龍源一郎氏が具体的に出すヒントがないと正解への筋道すら出てこないという、テレビの音楽系クイズの中では正真正銘の「超難問」だと思います。

こうした計画された誰もわからない問題をしれっと出すというのは、TBSでかつて放送されていた「クイズスター名鑑」のノリに近いと言えましょう。この番組は残念ながら今後復活するかどうかはわからないので、以前このブログでも紹介したTBSの改編期に必ず放送される「オールスター感謝祭」の後の深夜に突然放送された「オールスター後夜祭」あたりで採用してくれれば、地上波で一気に盛り上がるとともに、最初にこのクイズを企画したBSフジのスタッフの力量が改めて示されると思ったのですが。

そして、この番組が単なる懐かしい曲をご本人が歌う歌番組とは違うと思ったことがあります。大木凡人さんを除く出演者は全て歌手という肩書があったのですが、そんな全てプロの歌手の前でシークレットゲストとして登場し、ご自身の代表曲である「だまってJAGUARについて来い」(何と一部カラオケにも収録されている曲です)を歌ったJAGARさんがこれもしれっと出演して歌ったのは、さすがに他の番組ではできない芸当でしょう。さらにテロップで出演者の年齢を名前とともに紹介するのに、この方だけJAGER(0)となっていたのには笑いました。

このように、あえてこの番組はそこまで全方向に向けて番組を発信するというよりも、いつも番組を見てくれているシニア世代の人が見て面白く思えるように当時のヒット曲を歌う歌手を中心に、さらにクイズコーナーでアクセントを付けるという若者は置いてけぼり上等といった作りになっていて、それがまた新たな視聴者を引きつけているような感じがあります。面白い事というのは時代によって変わってくるところはあるものの、先に紹介した天龍源一郎氏の「イントロ鼻歌クイズ」などは、それこそプロレスラーとしての天龍源一郎氏を知らなくても十分楽しめます。それは天龍源一郎氏自体が地上波のバラエティやコマーシャルでも活躍しているのを見てもわかる通り、プロレスを通りこすような存在感を放ち続けているからでしょう。

今後、レギュラーのクイズでは40代の人から様々な方がクイズに参加されると思いますので、今回は歌に特化した番組ではありましたが、次には別のジャンルの人達を集めての企画という風に回していけば、番組の改編期にお馴染みの企画としてかなり人気が出るのではないでしょうか。私の場合はとにかく昨年11月の長時間生放送のインパクトがすごすぎたのでそれにつられて見てしまったのですが、2時間という時間でも十分楽しめる番組として仕上がっていて、今後にも期待して次のスペシャル版を待ちたいという気分です。

(番組データ)

脳ベルヒットスタジオSP 昭和スターが一挙集結!名曲が蘇るスペシャルステージ!! BSフジ
6/16 (土) 19:00 ~ 20:55 (115分)
MC:岡田圭右【ますだおかだ】
ゲスト:
城みちる(60)
岡崎友紀(64)
晃【フィンガー5】(57)
嶋大輔(54)
麻倉未稀(57)
西口久美子(67)
ささきいさお(76)
森本英世(69)
つのだ☆ひろ(68)
平山みき(68)
瀬川瑛子(70)
松崎しげる(68)
畑中葉子(59)
サプライズゲスト:
北原ミレイ(69)
JAGER(0)
映像出演:
天龍源一郎(68)
大場久美子(58)
口上:大木凡人(72)
アシスタント:川野良子【フジテレビアナウンサー】
企画・編成:谷口大二/柏村信輔
構成:林田晋一/鈴木悟志
AP:村上ゆかり/荻野好美
ディレクター:井上佳央璃/深海真吾
チーフディレクター:松崎光洋
プロデューサー:小沢英治
演出:丸林徳昭
制作協力:ディ・コンプレックス
制作著作:BSフジ

(番組内容)

クイズ!脳ベルSHOW特別編!昭和の名曲が蘇るスターたちによるスペシャルステージをお届けします!題して「脳ベルヒットスタジオスペシャル!」 クイズ!脳ベルSHOWにはこれまでヒット曲を持つ歌手が多数出演!その中から選りすぐりの総勢15名に今なお愛される昭和のヒット曲を歌っていただきます!どんなヒット曲が歌われるか予想しながらお楽しみください!

《永遠のアイドルブロック》から城みちる(60)「イルカにのった少年」 岡崎友紀(64)「おくさまは18才」 晃(フィンガー5)「学園天国」(57) 嶋大輔(54)「男の勲章」《青春の主題歌ブロック》から麻倉未稀(57)「ヒーローHolding Out For A Hero」 西口久美子(67)「太陽がくれた季節」 ささきいさお(76)「宇宙戦艦ヤマト」 森本英世(69)「行け! タイガーマスク」 《こいうたブロック》からつのだ☆ひろ(68)「メリー・ジェーン」 平山みき(68)「真夏の出来事」 瀬川瑛子(70)「命くれない」 松崎しげる(68)「愛のメモリー」 畑中葉子(59)「カナダからの手紙」

さらに、リーゼントが似合うあの歌姫やあの星からやってきたスペシャルゲストも登場! 番組の合間にはクイズ!出張脳ベルSHOW?! 歌手の皆さんに音楽に関するクイズで競っていただきます!クイズを制するのは果たしてどのチームか!?お楽しみに!

通販専門チャンネルの存在意義とは

テレビというものは、一つの大きな事件が起こると各社横並びで同じテーマでワイドショーのプログラムを占めてしまうので、その話題を見たくもないという人からすると拷問のように思えてしまいます。また、これを書いているのは2018年のサッカーロシアワールドカップ開催期間中なので、サッカーを見たくもない人にとっては特に日本の試合の前後などはどのチャンネルも同じ日本チームの話題しかしないので、これもうんざりしてしまうことはあるでしょう。

平日のお昼という時間帯はそうしたワイドショーの他はドラマの再放送が主で、さらに最近まれに見る勢いで民放のプログラムを真似しつつあるNHK総合テレビも、見る人にとっては民放の二番煎じと感じてしまっては、もはやまともに見ることはできない有様になっています。

これがテレビ好きでない人から見ると、それならテレビを消して自分の趣味の時間でも作ったらとか、テレビを捨てて外に出ろだとか、YouTubeで面白い動画でも見ていればとなってくるはずですが、デレビを付けてその内容に一喜一憂する人にとってはそんな時にもテレビを付けてどこかで自分の見たいという欲求に合ったチャンネルはないかと探すわけです。そんな中、普段の内容と違って個人的な興味あるプログラムとして最近話題の「スマートスピーカー」の紹介を通販専門チャンネルのQVCが行なうことを番組表でつかんだので、とにかくなかなか普通の通販番組ではやらないスマートスピーカーのメリットをテレビを見ている人にどのように伝え、売っていくのか楽しみにその時刻に見てみたのです。

この番組で紹介するスマートスピーカーは、GoogleでもAppleでもAmazonでもないLINEから販売されているものです。実は、たまたま家電量販店で「Clova Friends [BROWN] 」をものすごく安くなっているのを見て購入し、さらに本体に付いていたLINE Musicのクーポン券だけをネットオークションで叩き売ったので(^^;)、本体を3千円、実質2千円ちょっとで手に入れていたのですが、ここではいくらで何を売るのかというところから注目してみました。

まず、今回紹介された製品は新発売のClova Friends miniで、価格はネットと比較しても価格comと同じくらいの当日限定4,860円(税込・送料無料)になっています。また、WAVEも当日限り6,999円とネット価格ぐらいで注文できていて、しっかり家電のON OFFができる様子が紹介されていました。生放送の中でClova Friends mini限定でできるLINE電話のやり取りやLINEメッセージの音声によるやり取りを試しているのですが、生放送らしく声が認識できなかったり、LINEメッセージの音声読み上げに失敗したりとまだ完全にスムーズにできるものではないということを明かしてしまっているような形での商品紹介になってしまっています。

さらにClova Friends mini限定の「ドラえもんトーク(ドラえもん型のみ)」の内容の紹介をしていましたが、今いちナビゲーターの方が生でうまく会話できていなかったのも微笑ましい感じでした(^^;)。恐らく、こういったハプニングを含めて実際の商品の状況が伝わるということはあると思います。特にネットの情報だと店頭では特に「ドラえもん」のタイプが品薄になっているようで、運良くこの番組を見て欲しいと思っていた人であれば、番組中に注文をすると定価より安く手に入ったということにもなり、ちゃんと品物を用意した上で売るという点からなかなか他のショッピングと比べてもあなどれないなという実感を持ちました。今後は番組表をチェックしながら何が売られているかの確認を行ない、価格をネットと比べて安ければそこで購入するというのは有りだと思います。

しかし、今回の内容を見ていて気になったのは、根本的な説明に欠けているところがあり、すでにLINEやLINE電話を十二分に使っている人にとっては大変魅力的に感じられたと思うのですが、そもそもLINEについてそこまで知識がない人にとっては「LINE電話は家の中のWi-Fiを使ってインターネットに接続するので、通話料もかからないし、スマホで外で使う場合に高速クーポンが減るようなこともない」という事について最後まで全く話さないで番組が終わってしまったことはネットに不慣れでテレビ中心に楽しんでいる人にとってはちょっとその点が説明不足かな? とは思いましたが、最近のスマートスピーカーでどんなことができて、家庭の中でどのような活用法があるのかということについては番組の中で一通り紹介できていた感じでした。

どちらにしても、商品を購入するという点から言うと、ついふらっと見てそのまま価格も確認せずに購入するというのはうまくありません。紹介したように、事前に番組表をチェックして欲しい商品やなかなか店頭で買えなかったものに絞って見るようにすれば、とにかく番組開始時には商品の在庫はきちんとあるので、価格を見て購入するかどうかの判断をするように利用するのがいいのではないでしょうか。

(番組内容)

LINEスマートスピーカー QVC(キューヴィーシー)(Ch.525)
6/15 (金) 15:00 ~ 16:00 (60分)
出演 石橋尚弘 細田麻理恵 モーリー・小森

(番組データ)

LINEが販売するスマートスピーカーの商品紹介および販売。

NHK教育(Eテレ)は今回の激レアさんに出演依頼すべし?

最近の更新はこの番組オンリーになってしまっている感がありますが、フジテレビの「全力!脱力タイムズ」と違って番組の全てがふざけているという感じではなく、ところどころでふざけているそのバランスが見ている方にとって心地良いのでつい面白く見てしまうところがあります。

ただ、番組を面白くしようとするあまり、番組で取り上げる対象について、大切なことを忘れてしまうきらいもあるので、今回はその事を中心に紹介していこうと思います。最後にあるテレビ局提供の番組内容を見ればおわかりの方は多くいると思いますが、過去にインターネットを媒介にして拡散されたいわゆる「バカ画像」に写っている本人が登場し、その「バカ画像」はどういった経緯で撮られたのか、さらになぜ非ネットの中で撮られたに過ぎないプリクラのシール写真がインターネットに掲載されることになったのか、さらにこの画像が拡散されたことによって、写真に写っている人達にどのような影響が出たのかということまで面白おかしく喋っているというのが今回の番組のキモです。

しかしながら、番組を面白く伝えようとするあまり、過去の「若気の至り」とも言える写真が今でも誰もが見られる状態でインターネット上に置かれている事についての危険性や本人達がもしかしたら今後受けるかも知れない受難について指摘しなかったことは、ともすれば今回出演していたご本人にとってこれからの人生において拭い去れない過去として復活するかも知れず、実はデリケートに扱わなければいけないところでもあるかと思います。そのフォローがないまま終わってしまったということもあり、最初のような「そこまで面白さを追求しないでもいい」NHKのEテレで後追いでもいいのでこの話題について出してくれないかと思うわけです。

今回の番組で紹介された「バカ画像」というのは、あくまで中学一年生の時に仲間うちで撮影した「記念写真」に近いもので、いわゆる犯罪行為を自慢するものでもなければ、異性との交遊を見せつけるものでもなかったため、テレビで画像を紹介したとしても本人達がかなくなに画像を出したくないという性質の写真ではなかったのでこのような番組で弄り倒すということも成り立つのですが、全てがこのように一定の時間が経過すれば人畜無害化していくようなものではないことも確かです。だからこそ、この写真というのは現在の小・中・高・大学生にとって「生ける教材」としての価値を持つものではないかと私には思えるのです。それは、あまり何も考えずに自分の姿をネット上に晒してしまうことが最悪どんな結果をもたらすかという一種のシミュレーションです。
今回の写真は、普通なら非ネット上でしか出回ることのないプリクラで撮影したプリントシールであり、なぜその写真がネットに流出したのか? という事を検証することが大切になります。これについては番組でも紹介されていました。

単なる物体に過ぎないプリントシールがネットに掲載されるのは、誰かがその写真をデジカメ(スマホや当時のガラケー)で撮って、ネットにアップしなければ写真は拡散されることなく仲間うちのちょっと恥ずかしい思い出として残っただけだったでしょう。今から10年前と言いますから2000年代に中学生達の中で流行っていたものの中に、「前略プロフィール」というサイトの存在がありました。このサービスは2004年に開始され、2016年に全てのサービスが終了となりました。サービスの終了とともにサーバーに上がっていたデータは全て削除ということになったのですが、ガラケー時代にネット上で友人を作りたいと思う若年層を中心に流行したサービスです。

もう少しこのサービスについて説明すると、定形のプロフィールを入力していくと本人の紹介ページとして機能し、それを見た不特定の人から連絡が来たりしていわゆる「メル友」になったり会っりしたりできるという、今で言うSNSの先駆けという感じのものでした。その頃の中学生の男子がこのサイトに登録して自分のプロフィールを公表するということは、やはり女の子からメールを貰いたいという下心があることは普通に考えればすぐわかることで、今も昔も文字だけのプロフィールよりもインパクトのある画像をプロフィール写真を載せることが大事だということは承知していたことでありましょう。そこで、問題になっている「バカ画像」を自分のプロフィールとして一緒に撮った友人に相談することもなくアップしてしまった人がいたことで、可愛い女の子が注目してメールを出すのではなく、ただただその画像の余りの「若気の至り」的なインパクトが高かったゆえ、当時の2ちゃんねるやまとめサイトに転載されたことにより、今回テレビにまで出てしまうほど有名な「バカ画像」になってしまったわけです。

この事を考えるにあたり、一つの教訓が導き出されるでしょう。今の世の中は写真を撮るということは常にその写真がネットにアップするには簡単な形で用意されるということです。そこで、その場に流されて顔や犯罪・法律違反が疑われる行為が記録された写真を何も考えずにアップした場合、多くの場合はそのままスルーされて何の問題も起こさないかも知れませんが、世間には写真から場所や学校を特定させ、学校に通報するような事を生業にしているサイトもあるので、ここまで有名になることはなくても、彼らが属するコミュニティ内で最悪生きていけなくなる可能性すらあります。こうした事を防ぐためには、簡単にスマホで撮った写真をアップすることを自制する事が大事であり、そうしたネットやSNSを楽しむ前に自分の身の守るために知っておきたいことをテレビで紹介することも大切なことだと思います。冗談ではなく、今回番組に出てくれた当時者に話を聞きながら、その後の人生が暗転するような事が起こらないためにはどうしたらいいかというテーマで、ぜひEテレは一本番組を作って欲しいと思います。

(番組データ)

激レアさんを連れてきた。 テレビ朝日
2018/06/11 23:20 ~ 2018/06/12 00:20 (60分)
【研究員】若林正恭(オードリー)
【研究助手】弘中綾香(テレビ朝日アナウンサー)
【客員研究員】松岡茉優、いとうあさこ

(番組内容)

伝説的なバカ画像「チャリで来た。」の張本人が登場!あの写真に隠された意外すぎる真実、ネット拡散の悲劇、そして訪れた奇跡の結末まで徹底的に研究していくぞ!! 本日の激レア研究はこちら!
【激レアさん1】 中1の時に撮った写真が伝説的なバカ画像としてネットで拡散してしまい、その後10年間、運命に翻弄され続けている人。
【激レアさん2】 交通安全教室で年間300回以上も車に轢かれる売れっ子の轢かれ役。

字幕放送の限界と今後の問題

今回の番組のメインテーマである、息子によって新進デザイナーとしてデビューすることになってしまった実の母親の成り上がり物語は大変面白かったのですが、今回はその壮大なドラマのすき間に入り込むような形で放送された「激レア」な職業についてのレポートを見ていて、ちょっと気になることがあったのでここで紹介させていただこうと思います。

テレビの設定で切り替えることができる「字幕放送」の文字をリアルタイムで入力しているステノキャプショナーという仕事があるのですが、ここではその仕事をされている方に取材して、どのくらいの早さでどの程度正確に入力ができるのか検証していたのですが、特殊なキーボードを使い、主にニュース用語などを単語登録することによって1分間に300文字以上という驚異のキーボード入力速度を実現しています。

ただ、普段はバラエティ番組を担当していなくて、ニュースの文字化を担っているオペレーターの方一人に、普段全く聞いていないだろうと思われる「ジョイマン」のお笑いネタを文字に起こしてもらうという無謀な依頼をこの番組では出していました。

ちなみに、実際にリアルタイムでテレビからの音声を文字化するにあたり、取材を受けた会社では2人一組で仕事を行ない、一人が入力したものをもう一人が漢字に直したり間違いを直したりした後でアップするような事を行なっていましたので、番組で検証した結果というのはあくまで、特殊なキーボードを使ってどこまで早口で行なわれるコントネタを追い掛けられ正確に記述できるか? というような事だったろうと思います。

私自身はそれまで、実際にお仕事として口述されたものをテキスト文書化するような人達は早く正確にできるものだろうと思っていたのですが、実は意外とそうでもないということに正直びっくりしました。ただ、ネタの早さに付いていける入力スピードだったのはさすがでしたが、「正確に」出力するためには大きな問題があり、それがたとえ特殊なキーボードを使っていたとしても、間違ってしまう根本的な原因があることがわかりました。

それは、私達がキーボードを使って入力する事と同じように、漢字をパソコン上で出すために行なわなければならない「かな漢字変換」の問題です。特に文章をそのまま写すのではなく、喋り言葉を文字化しなければいけないので、喋った内容をそのままかなで打ったとしても、変換をかけると正しいと目視で認識できないような「誤変換」が起こってしまいます。これはいわゆる「かな漢字変換」が基本のキーボード入力では回避できないもので、そこを変えていかないとどうにもならないように感じがするのです。

しかしながら、今後のテレビを考えてみると、生放送の字幕放送についてのニーズは現在よりももっと上がっていくのではないかと思います。というのも、今までは耳が不自由な人のためだけの放送ではなくなっているということがあるからです。

大きなショッピングセンターや高速道路のサービスエリアに設置しているテレビを見た方はおわかりかと思いますが、あえて音声を出さずに字幕放送にしておくと、周辺が騒々しい中でも字幕を読むことでドラマの内容やニュースの内容がわかりますし、それなりに聞こえなくても楽しめてしまいます。こうした形で字幕放送が使われることが多くなれば、やはりどんな番組でも字幕付きで見たいというニーズは出てくると思います。

そうなると、オペレーターの育成が必要になると思うのですが、何しろキーボードが特殊で興味があったとしてもなかなか手に入れることはできないでしょうし、さらに練習用に購入したとしても就職できるかわからない状況でお金を出すだけの人がいるのかどうかということもあります。

個人的な見解を言わせてもらえば、先述の「かな漢字変換」を行なわない入力方法ならば、常に画面に出す漢字を入力者が決定できるので、こうした字幕放送のオペレーターが使う入力方法としてより正確な文字を打つことができます。今使っているキーボードも入力方法も変えてしまい、一般的などこでも手に入るキーボードを使って「漢字直接入力」の行なえるオペレーターを育成することが大切ではないかと思うわけです。

ここまで読んでいただいて、「漢字を変換しないで入力する方法があるの?」と疑問に思う方もおられるかも知れませんが、元々日本語の扱えるタイプライターはどうなっていたか調べていただければわかるかと思いますが、和文タイプライターというものがかつてあり、そのオペレーターはかな文字だけでなく漢字も直接タイプして入力することを普通に行なっていました。

日本語ワープロの技術を研究していた時にも、「かな漢字変換」の他にキーの複数入力で直接漢字を画面に出す方法も考えられていたのですが、そうした漢字の出し方をするためにはいわゆる「常用漢字」の二千文字を超える数をそれぞれ直接入力できるように継続した訓練が必要になるディメリットがあります。日本語ワープロは初心者でも文字が打てることをテーマに開発されていたところもあったと思うので、時間はかかってもかな文字さえ入力することができれば漢字は自分の出したいものに何回も変換していくことによって誰でも入力できるような方式に落ち着きました。そのためこれだけ多くの人が日本語をワープロを使って入力できるようになったのですが、今回紹介した特殊技能についてはあえて誰でもできる方法をなぞってそのために正確に入力できないストレスを感じるならば、オペレーターを訓練して早く正確に日本語を入力できる「漢字直接入力」に変えていくのも十分ありだと思うのです。

具体的な「漢字直接入力」の形式としては、T-code、TUT-code、G-code、超絶技巧入力などがあり、そのどれもが「Google日本語入力」の「ローマ字カスタマイズ機能」を使ってその設定ファイルを読み込ませることができれば、普通のノートパソコンのキーボードからでも利用が可能になります。つまり、現在のように専用のキーボードが用意されている会社からでないと文字起こしができないということでなく、自宅でインターネットさえあればそこから直接作業ができるような環境も作ることができます。当然入力の学習におけるコストはかかりますが、一度覚えてしまえば導入のための費用は一切かかりませんし、もしキーボードの調子が悪くなったとしても、普通にお店に買いに行けば簡単に代替キーボードを調達できるメリットも有り、今の方式よりもかなり企業としてのコストはカットできるのではないかと思うのですが。

(番組データ)

激レアさんを連れてきた。 テレビ朝日
2018/05/28 23:15 ~ 2018/05/29 00:15 (60分)
【研究員】若林正恭(オードリー)
【研究助手】弘中綾香(テレビ朝日アナウンサー)
【客員研究員】東出昌大、高橋みなみ

(番組内容)

本日の激レア研究はこちら!
【激レアさん1】 自分では全く知らないうちに世界が認める洋服デザイナーになっていた主婦とその才能を見出した息子
【激レアさん2】 テレビ番組で話した内容を瞬時に打ち込む字幕放送の文字を入力する人

ネットTVと地上波・BSをまたいだ生中継視聴は便利

先日、テレビ朝日の社員が受けたセクハラ被害についての記者会見の様子をテレビ朝日系列のAbemaTVが中継しなかったことについて書きましたが、急に起こった状況の変化を感じ取って生中継する力というものは、テレビを含めたメディアの中で一番あるなと思えるのがネットのAbemaTVであることは間違いのないところだろうと思います。

今回の塚本幼稚園元理事である国を騙して安い値段で土地を購入されたとされる籠池夫妻の保釈というのは本日ではなくその前にニュース速報で出たのですが、検察が保釈に反対をしたとかでそのニュース速報は結果的に「誤報」になってしまったのですが、その後、裁判所が正式に保釈を決定したということで、検察はまだ籠池夫妻を拘置所に留めておきたかった何かがあったと考えることもできます。そうなると、保釈されたその日に何を発言するかというのは、多くの人の関心事だったはずでしょう。

記者会見の開進が20;00からだということだったので、AbemaTVに切り替えたら案の上記者会見の生中継をしていたので見ているのですが、念のため地上波とBSは全て見てみましたが、唯一生のニュースを放送しているBSフジでも記者会見の様子は流さずに、9時以降のニュースで録画を放送するような形で対応するのだろうと思いました。

ただ、こうしたニュースソースはできるだけ生中継で見ることによってその場の雰囲気とか、質問をする記者がどんな風に何を聞いているのか(マスコミ報道の中にはひどい聞き方をした記者の質問をカットして印象操作をする可能性もあるので)もわかり、その様子を多くの人が共有することで色々な事を隠したい人も隠せなくなるという効用があるわけです。今回の記者会見自体は35分くらいで終了したので、BSフジでは予定を変更しても生で中継して欲しかったです。記者会見の内容的にはそこまで見どころはなかったのですが、ずっと拘置所内にいて多少やつれているのではと思われた籠池夫妻がすこぶる元気で、今後はまたいろんな騒動の種になっていくのではないかと思われるような会見だったように思います。この会見の様子はその後の夜のニュースでも放送されましたが、生で全部見たのとニュース用に切り貼りされたのとは明らかに違います。やはりこうした会見は生で見たいものだとしみじみ思いました。

こうした生中継への欲求というのは何も記者会見だけの話ではなく、昨日の朝日新聞に連載しているプロゴルファーの石川遼さんが、日本のゴルフトーナメントのライブについて書いていた内容が、まさに録画放送でなく生中継をという意見でした。

ゴルフに限らず、テレビでスポーツ中継をする場合、サッカーのように時間が決まっているものならばいいのですが、雨や雷による中断があって予定の放送時間では伝えきれない恐れがあるので試合が終了しているところから逆算して録画放送をするスポーツ中継というのは少なからずあります。それはそれで、雨で何も動きのない映像だけをずっと流しながらアナウンサーが喋っているのを見ているよりは、スポンサーに迷惑を掛けずに時間内で試合の結果まで全てが見られる録画放送の良さというものもあるのですが、生の臨場感が感じられず、さらに最近ではテレビ中継が終わるまで本来速報の機能を果たすはずのネットでの試合結果の情報まで制限するようなことも普通に行なわれているので、こうした事が起こらないためにも、テレビで中継するなら生放送にこだわって欲しいということで、選手会長である石川遼さんはテレビ局やスポンサーと話し合いをしたいということまで書いています。

まさに、そうした生中継への要求が、選手側から出てくるというのが素晴しい事だと思いますし、このような要求がある中でどのくらいのテレビ局がこうした声に応えられるのかということも考えてしまいます。

ちなみに、この記者会見の裏ではBS朝日で男子バトミントンのユーバー杯準決勝、日本対デンマークの試合の模様を生中継していましたし、地上波のフジテレビではボクシングの井上尚弥の三階級制覇のかかった世界戦を生中継していまして、決定的な瞬間を見逃さないようにするのに苦労したのですが(^^;)、籠池夫妻の後にバトミントンの桃田選手(シングルス第一試合で世界ランク1位にストレート勝ち)を見て、その後で井上選手の世界戦(1R KOで三階級制覇)を見るなんてことは、テレビの前にいなければできないことです。だからこそ、テレビであらゆる興味深い事が起こったら追い掛けてでも生で中継するということを追求して欲しいと思ってしまうのです。

そんな中で、今後も急に入った記者会見というようなニーズではAbemaTVの独壇場となりつつあるので、テレビでAbemeTVが見られない方は家のテレビでも見られるようにしておくだけで、生中継の醍醐味をスマホとは比べものにならない大きな画面で見られるようにしておくことをおすすめします。

(番組データ)

AbemaPrime速報/籠池夫妻被告が保釈&会見!10か月は長期勾留なのか?
5/25 (金) 20:00 ~ 20:35(約35分)
籠池泰典・籠池諄子 他(敬称略)

(番組内容)

10ヶ月ぶりに保釈され、その日の夜に行なわれた記者会見の様子を生中継する。

卓球で中国に勝つ瞬間を全国で見られるようにするために

前回までの卓球の世界選手権は地上波のテレビ東京のみで放送され、BSジャパンではハイライトが放送されるだけでしたが、日本チームの実力が上がり注目度が上がってくるにつれて節目が変わり、テレビ東京系列の地上波放送局のない地方でもBSジャパンで生の試合が中継で見られるようになったのは実にうれしい事です。ただ、女子の準決勝はBSでは途中で中継打ち切り、男子の準々決勝は放送されずということで、改めて地上波とBSとの同時放送についての課題も出たのではないかと思える今回の世界選手権の中継だったように思います。

来年の世界選手権は個人戦なので、さらにテレビ中継をするには難しい編成の中で行なわれるようななるとは思いますが、ぜひ地上波との同時放送を行なっていただいて、今後あるかも知れない日本選手の快挙を生中継で見る機会を与えて欲しいと切に願っています。ただ、今回の決勝は地上波でもBSジャパンでも生中継の予定にはなっていなかったのを、結局試合を完全生中継し、翌日の0時半くらいまで放送し続けてくれたのは本当に感謝です。おかげで、日本女子と中国チームとの差がどのくらいになっているのかを理解することができました。

今回の出場選手、伊藤・石川・平野についてこの3人は中国以外には無双とも言えるような強さを発揮したものの、対中国に限ってはその能力の差というものを改めて感じるとともに、テレビ局や他マスコミの発する「過度な期待の大きさ」を出しすぎであるということも感じてしまいました。

今回の大会は冷静に見て優勝を本気で狙えるかというとそこまでの実力は付いていなかったと思います。唯一中国に対抗できていたのは伊藤美誠選手で、彼女には他の二人にはないパワーと、ボールを擦り上げて繋ぐドライブを決め球にするのではなく、バウンドした時の頂点を強くひっぱたくスマッシュを打ったり、逆チキータという従来のチキータとは回転の質を変えるレシーブを試合で普通に使えるだけの戦術の幅の広さがあり、十分に日本選手対策を行なってきた中国選手にも勝てるだけのポテンシャルを持っていたように思います。

対中国選手という面では伊藤選手より先に平野選手が中国選手を倒したことは記憶に新しいですが、昨日の試合ではすでに中国選手に対策をされて、為す術がなかったという状況でした。しかし希望はあります。というのも、早いピッチで打ち抜く平野選手の打球に対応するために、相手の丁寧選手は少し台から下がって余裕を作ってほぼ完璧に平野選手の攻撃を壁のように打ち返していました。

それは、過去の男子の水谷隼選手のように後ろからラリーに持ち込んで時には拾いながら逆襲をするプレイスタイルに近いような気がしますが、残念ながらそうした戦術は今は主流ではありません。今年男子の日本選手権で水谷選手が何もできずに張本選手に負けたのは、台から離れずに早いピッチで、さらに力強いボールを打つ張本選手が相手では後ろに下がって返す形の戦い方では勝負にならないからで、今では水谷選手も台から下がらないで打つ戦術に変更しつつあります。

つまり、平野選手がもう少しパワーを付け、今の高速卓球を維持したまま一発で打ち抜けるだけの威力のあるボールを出せるようにできれば、現在の中国の主力選手では対策をしても十分に戦うことができる存在になるでしょう。ただ、石川選手と中国選手とのパワーの差が大きいので、その点を克服するか新たに中国を粉砕できるパワーとスピードを兼ね備えた選手を育成するかというところが鍵になるでしょう。しかし、石川選手は現在世界ランク3位の選手であり、今回補欠として大会に参加した早田選手や長崎選手が石川選手に勝てるようになるには時間もかかるでしょう。そうした選手同士の切磋琢磨の中、時間の経過とともにさらに日本女子チームの実力は上がり、中国との差も縮まってくると思いますので、来年の世界選手権でどうなるか興味は尽きません。

このように考えると、次回の世界選手権は男子の巻き返しもあるでしょうし、女子も相当期待できるだけに、来年の放送はぜひ決定的な瞬間をせめてBSでも見られるように柔軟な編成をぜひお願いしたいです。

(番組データ)

世界卓球2018 団体戦 女子決勝 日本対中国 BSジャパン
2018/05/05 20:54 ~ 2018/05/05 22:48 (114分)
【解説】 宮崎義仁(前日本代表男子監督) 河野正和(前日本代表男子ジュニア監督) 平野早矢香(ロンドン五輪団体銀メダリスト)
【実況】 植草朋樹(テレビ東京アナウンサー) 中川聡(テレビ東京アナウンサー) 増田和也(テレビ東京アナウンサー)
【インタビュアー】 鷲見玲奈(テレビ東京アナウンサー)
【メインキャスター】 福澤朗
【キャスター】 福田典子(テレビ東京アナウンサー)
【ゲスト】 武井壮
【ゲスト解説】 森薗政崇(世界卓球2017男子ダブルス銀メダリスト)、藤井寛子(世界卓球2010団体銅メダリスト)
【日本女子チーム】 石川佳純(3位)、平野美宇(6位)、伊藤美誠(7位)、早田ひな(18位)、長崎美柚(81位)

(番組内容)

五輪を超えるハイレベルな世界最強国決定戦!それが世界卓球。今年は国の誇りとチームの絆を賭けた団体戦!男女共に新時代の才能が集結し、史上最強メンバーで戦う初めての団体戦で卓球ニッポンは半世紀ぶりの世界一を狙う! ※延長の場合あり

江頭2:50を天然記念物にしてはいけない

今回の「アメトーーク!」で江頭2:50さんが取り上げられたのは、もはや江頭さんのような芸人さんが絶滅の危機に見舞われていることの表われだということが言えるでしょう。同じテレビ朝日のバラエティで、一定の需要のもと呼ばれていた「ぷっスマ」や、フジテレビの「めちゃイケ」が終了し、今後江頭さんを生かすようなバラエティが消えていく中、業界関係者の視聴が多いと言われるアメトーーク!で江頭さんを取り上げることで、何とか地上波のテレビバラエティにその居場所を残してあげたい(自番組に出すだけでなく、他局の番組にオファーをお願いしたいなど)という番組スタッフの願いが込められているように見えます。

私自身が江頭さんの存在を知ったのはテレビではなく、彼が所属する大川興業総裁の大川豊さんが書いた「金なら返せん!」という本の中で、当時から今も借金が減っていないその大川さんからもその借金グセを問題視されていたのが江頭さんでした。当時住んでいた住まいで家賃を払うことができず、大家さんが催促に来た時に逃げられるように、木を使った骨組みまで付け地下に脱出用のトンネルを掘った話などは、それだけの労力を使って脱出用のトンネルを掘るならバイトをやってお金を返せばいいのにと思うところですが、これら様々なエピソードは「芸人・江頭2:50」の伝説となり、存在感を高めているところもあります。ただ、このような人が今後出てきたとしてもテレビで良く見る芸人としてデビューできるのかという疑問が出てきます。

というのも、今回の番組に出演した江頭さんを敬愛するお笑い芸人たちは、そのほとんどがお笑い養成所やスクールの主身です。今後もお笑い芸人になろうとする人は、いかにして面白くするかということ以上にいかにしてテレビの中で生きていくかというような、芸人にとっての限界を最初から決めるようなことを養成所内でレクチャーされ、そうした指示を守る人が合格になってテレビに出られる方向になってしまう可能性があります。番組内でもそうしてデビューしたと思われる「お笑い芸人」の面々は、次に何をするかわからない江頭さんの行動を諌めたり苦笑いするといったようなテレビ内での「常識」を強要するようなところが見えてしまい、テレビを見ている方は安心して見られる半面、そんな芸人だけだと視聴者が想像する以上の笑いはなかなか生まれないという状況になっていってしまう恐れも出てきます。

江頭さんとテレビとの関係は本当に特別で、多くの番組で問題を起こしながらも深夜とはいえ地上波で特別に放送してもらっているのですが、普通に芸人道を突き詰めて信念を曲げないと思えばまずはテレビという場から離れ、舞台のような自由にやれる所を選ぶのが普通です。事務所社長の大川豊さんはまさにそうした方法論を現在は取っているわけですが、江頭さんは今でもテレビに出ることにこだわった活動をしているように見えます。それは、本人がそこまで言わないかも知れませんが、同業者である今回共演した人を含むお笑い芸人に対するもどかしさについて、何とか状況を変えたいという想いからなのではないかと思えます。

ただ、こうした「江頭2:50」という人を前面に立ててその面白さを伝承しようとする番組は、今まさに消えようとする技術や芸能を後世に残すための記録としての意味しか見出せないような気もします。しかしそれではテレビは今以上に面白くなっていかないのではないでしょうか。今のお笑い界はほぼ吉本興業のコントロールの中にあり、それ以外のチャンネルから出て行けないような方向になることがないように、テレビ業界の方々も考えるきっかけにこの番組がなって欲しいという感じがするのです。

お笑いとは違う部分もありますが、今まで男性アイドルの世界を牛耳ってきた「ジャニーズ事務所」も、かつては事業所や所属タレントについて批判すら許されず、不祥事やスキャンダルがあってもテレビでは全く放送されなかった時代もありました。しかし数年前から所属タレントが自らの意志で事務所を離れたり、所属タレントが事件を起こして世間を騒がせたりした時には社長自らお詫びのコメントを出すなどかつての勢いは感じられず、事務所としても曲がり角に来ているように思います。そんな時代だからこそ、テレビの枠からはみ出るようなパフォーマンスを追求する江頭さんがあえて地上波のテレビの中で存在感を示そうとする中で、大手事務所の保護の下になく、「お笑い学校」に通わないでもテレビに居場所を持てる芸人さんが出現してきてくれることも期待したいところです。

(番組データ)

アメトーーク! 緊急!江頭2:50SP テレビ朝日
2018/05/03 23:15 ~ 2018/05/04 00:15 (60分)
【MC】雨上がり決死隊
【ゲスト】江頭2:50/出川哲朗&品川庄司・品川&原口あきまさ&FUJIWARA藤本&ロッチ中岡&アンガールズ田中

(番組内容)

▽江頭2:50で1時間▽数々の凄まじい伝説を振り返る▽どんな少年時代?▽食レポ&コメンテーターに挑戦▽江頭に聞きたい事▽熱湯風呂にも挑戦▽最後は伝説を残すぞ!

テレビの取材能力が信頼できなくなる事例

昔から「嘘も100回言えば真実になる」という言い回しがあります。これは、私の経験ではナチスドイツのプロパガンダがなぜドイツの人々に受け入れられたか? という謎を解くカギとして出てくることが多いように記憶していますが、そこまで大きなことでなくても、嘘がテレビでもっともらしく語られることによってその嘘があたかも真実のように多くの人に浸透していくということもあります。インターネット以上に多くの人が見るものであればこそ、バラエティや情報番組であっても事実関係のチェックは怠らないで欲しいと思うところです。

今回、「サタデープラス」の一コーナーでTOTOが日本で初めて発売し、大ヒット商品となり、今では付いていないと違和感があるとまで言われるようになった商品名「ウォシュレット」のコマーシャルに焦点を当て、製作秘話を紹介しているのですが、当時のコマーシャルにおける「常識」として「おしり」という言葉を使うことがはばかられ、CMディレクターの仲畑貴志さんが当時の社長に根回しして「おしり」という言葉をCMのキャッチコピーとして使う案を了承させたというくだりがあったのですが、これは全て真実なのか? というのが番組を見ていて私が違和感を持った点です。

ちなみに、ウォシュレットが発売されたのは1980年6月で、今回番組でも話題とした「おしりだって、洗って欲しい」というコピーで流れたCMが出たのは1982年です。ではその前にウォシュレットのテレビCMはなかったのかというとそうではなく、キャッチコピーではありませんが、ヒカシューが演奏し巻上公一氏が歌ったCMソングの形で「おしり」という言葉が使われた初代CMがあったことは意図的であるのかそうではないのかわかりませんが、番組では無視されています。この事実は個人的に見た記憶があるので間違いないと言えますが、ネット上に実際にお仕事に関わった吉江氏のブログがありますのでリンクを貼っておきます。

https://ameblo.jp/kazuoyoshie/entry-10131498653.html
(吉江一男のブログ 「TOTOウォシュレットの初CM」)

ただ、困ったことにGoogleで「ウォシュレット 初代 CM」で検索すると、最初に戸川純さんのコマーシャルの動画にアクセスできるようになってしまっています。さらに、検索一ページ目に出てくる以下のリンクのサイトと今回放送された内容がほとんど同じだったこともちょっとテレビ制作の現場の仕事として安易すぎるのでは? と思ってしまったのです。

https://middle-edge.jp/articles/rkU3q
(ミドルエッジ 「おしりだって洗ってほしい」TOTOウォシュレットを爆発的なヒット導いた戸川純のCM)

このサイト上では戸川純さんのCMはウォシュレットの初代CMとは書いてはいませんが、一つ気になる内容として、私は次の一文に注目しました。

『当時、下品なイメージを持たれる『おしり』というワードは宣伝にはタブーであった。』(上記サイトからの一部引用)

単に「当時宣伝にはタブーであった」とサイト上に書かれているだけなので、以前にこのワードが使われていないということにはなりませんが、番組での再現VTRでは社内会議の席上でこの「おしり」という言葉が問題になり、事前に社長にこの言葉の使用について根回しを行なっていたということで、社長の鶴の一声で「おしり」という言葉の採用が決まり、戸川純さんのCMにつながったという風になっています。しかし、ウォシュレット新発売の際にはすでに「おしり」という言葉の入ったコマーシャルが作られていたとすると、なぜ社員はその言葉に過剰反応してキャッチコピーに反対したのか、ちょっとわかりません。

別に初CMと戸川純さんのCMを流してそのインパクトの違いを印象付けるということで、改めてTOTOという会社の社風を紹介するような作りにしても十分伝わったのではないかと思うのですが、恐らく最初に紹介した吉江氏のホームページも確認しないで二番目に簡単にヒットした内容だけを基にして番組のコーナーを作ってしまったと言われても仕方のないところであるでしょう。

このような詰めの甘いVTRを作る事が許されるなら、意図的に間違っている内容を正しいかのように出す「フェイクニュース」のようなものを無意識にMBSは許しているということにもなってしまいます。そうした内容で放送するのが当り前になるなら、もはやテレビの情報が信頼できるとは言えなくなるわけであり、番組の最後に「この番組はフィクションです」というテロップを付けて初めて成立するというものになってしまう気がするのですが。

(番組データ)

サタデープラス【嵐二宮主演『ブラックペアン』撮影現場潜入★GW!進化形駅弁】MBS
4/28 (土) 8:00 ~ 9:25 (85分)
【MC】 丸山隆平(関ジャニ∞) 小堺一機 小島瑠璃子
【ゲスト】 桂南光 ミッツ・マングローブ 高橋茂雄(サバンナ)
【VTR出演】 二宮和也 小林しのぶ
【プレゼンター】 西村麻子(MBSアナウンサー) 福島暢啓(MBSアナウンサー)

(番組内容)

毎週土曜日あさ8時から生放送! 丸山隆平(関ジャニ∞)&小堺一機&小島瑠璃子。 各世代を代表するMCの3人がゴシップや旅や 旅行グルメとは一線を画す生活に『プラス』になる 情報をあなたにお届けします!お楽しみに!!

【マルわかり1週間!】 話題のニュースにプロならではの知識をプラス。 さらに、日曜劇場『ブラック・ペアン』の撮影現場に福島アナウンサーが潜入!主演の二宮和也さんから、MC丸山隆平に辛口コメントが…。

【“駅弁”の新常識】 4月に続々と新作が発表され“今が旬”の駅弁。駅弁の食べ歩き歴20年以上で、これまで5000種類の駅弁を食べ歩いた「駅弁クイーン」の小林しのぶが、駅弁の新常識をプラスします。

【マルわかりプレイバック】 海外セレブにも人気の大ヒット商品“ウォッシュレット”。その火付け役になった名CMの誕生の裏側に迫ります。

本を肴にメディア論

この番組は2018年3月17日に放送されていたものの再放送で、どこかでこの番組の感想を見て再放送があるということを知ったことで今回見ることができました。今の世の中に絶望など微塵もなく、バラ色の未来しか見えないという方にとってはあまりピンと来ないかも知れませんが、特に世の中の様子を一斉に伝えることができるテレビ・ラジオ・新聞、そしてインターネットをも含むマスメディアの動向に危機感を覚えている方には、面白く見られたと思います。

そもそも、自らマスメディアの一つであるテレビがこの問題について、単なるメディア論を戦わせるのではなく、昔の本を題材にして現代の社会やメディアについての問題がかなり昔からあったとともに、その状況について的確に憂いていた先人がいることを明らかにしていくというのは、テレビの自己批判とも言えるかも知れません。そうした行為をともなった番組は正当に評価したいというのが私の考えでもあったので興味深く番組を見ることができました。

討論の中で言われていたことに「歴史をひもとく」ことの大切さというものがありました。権力批判やマスコミ批判というのは現代になって発生したものではなく、日本では新聞というマスメディアが登場した西南戦争の起こった明治時代から時の政府によって大衆の心理をコントロールするために官軍を「善」とし、西郷軍を「悪」の権化と新聞を抱き込みつつ巧みに論じ続けることで、一定の政府寄りの世論を作ることができるという成功体験が今も続いているという指摘もありました。そんな悪の権化だったはずの西郷隆盛さんが現代は大河ドラマの主役なわけですから、当時の新聞報道は正直どうだったのか? というように歴史を冷静に考えることができるわけです。

そんな形で大きくなっていった日本のマスメディアにおいて、さらにテレビというのは番組の時間が今回の放送でも100分という風に限られるメディアであるので、全ての参加者が言いたいことを全て言えたわけではないですし、本当はもっと言いたかった話を編集する段階でカットされてしまったかも知れません。どこまで今回の番組を作ったNHKEテレを信じるかということもあるのですが、今はテレビを見るのにも、今回出演されている方々はインターネット上に独自にブログなりツイッターで発信をされている方もいるので、番組で言い足りなかったことを補足したり、そもそも番組自体の評価を後から確認することも可能です。さらに運が良ければ質問をすれば答えてくれる可能性すらあるわけですから、こういう番組をきっかけにしてメディアに対する考えを深めていくというような活用の仕方もあるでしょうし、さらに進めてテレビを単に見る側の人であっても必要に応じて自分でも動くという反応の仕方ももちろんあります。

番組の進行は、各講師の方々が持ち寄った本をヒントにして昔と今のメディアについて討論をしていくというものですが、基本的にはどの時代であっても為政者は自らの行なう政策について最高のものだと思って行なっているわけで、そうした政策に反対する人たちを何とかして抑え込みたいと思うのが普通です。その対処法としてマスコミを使って大衆にわかりやすいようなレッテルを貼り、いかに自らが正しいことを行なっているかを明らかにしたいというのは、もはや人間の性とでも言うべきことなので、昔でも今でも程度の違いこそあれ事実を捻じ曲げてでも発信されるものの中にはそんな情報が混ざっているということを前提にして考えることも必要になるかも知れません。

もちろんそうした傾向が強くなるに従って揺り戻しのように権力を批判するような勢力も現われてはきます。ただ過去の歴史をひもとくと、そうした勢力の多くは権力側の勢力に力で弾圧されてきたということもあり、いわゆる「反権力」と呼ばれる側は自ら武力を持って革命を起こしでもしなければ自分達の主張を広く世間に認めさせることは難しいというのも同時にわかってきます。私自身は暴力的なものに支配されるような世界というのはそれこそ「北斗の拳」の世界に陥ってしまう可能性もあるので、できれば権力を持つ側の勢力が批判に対してもっともだという点があるなら、態度を改めるなど大人の対応を期待したくもなるわけですが。

ただ、現実の社会で何をしでかすかわからない人間というものは、とんでもない事をしでかしてそれが拡散して炎上してしまうのも確かです。インターネットでツイッターなどのSNSを連日追い掛けている人にとっては、例えば今の日本の与党と野党の支持者の間で、かなりエキサイトした印象操作がお互いに行なわれており、いわゆる議論とはかけ離れた過激な言葉のやり合いを行なっている中でお互いにかなり消耗しているように私には思えます。それは、当時者として自分の作り出した「空気」の押し付け合いに参加していないからで、まさに「岡目八目」という言葉のように、いっとき議論から離れて論争を見ながら考えることで、こうした噛みつき合いのような言葉の応酬や、そもそも根本的な問題はどこにあるのかという議論についての整理ができるようになるのではないかと思います。

例えば、「NHKは悪だ」という命題こそが絶対だと思っている人にとっては、NHKの中でこのような番組が作られることこそが権力側か反権力側かはわかりませんが(^^;)誰かの陰謀に思え、「どんなに良さそうな番組を作っていてもNHKの番組は見るべきではない」というような極端な思考につながっていってしまい、その後の議論には転化していきません。確かにそこで思考をストップした方が楽ではあるのですが、個人的には対立するだけでなくお互いの理解を深めるというところまで行ってもらいたいというのが、この番組を作っている人も考えているところだろうと思います。

インターネットと違ってテレビの場合は、そもそもが政府から電波を飛ばすための免許を受けて放送をしていることもあり、あからさまな嘘を流すような事をしないような仕組みもあるので、それなりの取材をしてから報道をしているという事は言えるでしょう。もちろん、取材者の予断が多くのチェックをかいくぐって必ずしも正しくないかも知れない情報をマスコミが出してしまうことはあります。それはマスコミ側の人達も十分承知しているところだと思いますので、単に鬼の首を取ったような感じでその間違いだけを指摘して喜ぶのではなく、なぜ報道が間違ってしまったのかを冷静に指摘するような事がインターネットでの情報発信をしている側にとっては必要になってくるのではないでしょうか。それがこの番組を見た人間がテレビに対してできるフィードバックだと思うのですが。

(番組データ)

100分deメディア論 NHKEテレ
2018/04/22 00:30 ~ 2018/04/22 02:10 (100分)再放送
【講師】
ジャーナリスト…堤未果,「世論」リップマン
東京工業大学リベラルアーツ研究教育…中島岳志,「イスラム報道」サイード
社会学者…大澤真幸,「『空気』の研究」山本七平
作家/明治学院大学教授…高橋源一郎,「一九八四年」オーウェル
【司会】伊集院光,島津有理子,
【朗読】滝藤賢一,
【語り】小口貴子

(番組内容)

激変するメディア状況。作家、ジャーナリスト、社会学者、政治学者などさまざまな視点から「メディアとどう向き合うか」を探りながら、難解な名著を易しく読み解いていく。

時代は私たちのテレビ視聴習慣や紙メディアへの接し方を大きく変えつつある。こんな状況にあって私たちはメディアとどう向き合っていけばよいのか。古今東西の名著では、すでにこうした現状を予言していたような洞察が数多くなされている。作家、ジャーナリスト、社会学者、政治学者などさまざまな視点から「激変するメディアとどう向き合うか」を探りながら、難解な名著を易しく読み解いていく。

巡礼の最初に生臭い話から

すでにこの番組は4月8日に始まり、先週は第二回目の放送があったようですが、なかなかリアルタイムで見る機会がなく残念に思っていたのですが、今回第三回目とはならず、スタートから再放送しているようなので、他の方はまた最初からかと思う方もいるかも知れませんが、新たな気持ちで見ることができました。

四国八十八か所めぐりを行なうという番組の性質上、テレビのバラエティ番組での露出も多い小島よしおさんと狩野英孝さんのロケを中心にした番組ということで、単純にロケ日が限られているということと、ロケ現場ではかなりナチュラルに進行しているのでなかなか進まないということはあるとは思います。

しかしトゥエルビのホームページで「毎週放送」と書いてあることに嘘はないにしても、番組の進行としては月に1回から2回ぐらいになった場合、もう少しテレビ局側にも、今後の放送予定についてきちんとしたアナウンスは必要かと思います。

ただそうは言っても、今回の番組の仕上がりはかなり面白いものになっていたように思います。人の話を聞いているようで聞いていない二人がお遍路のしきたりを理解しないまま回ってしまってなかなか進まない様子は、今後の珍道中を予想させるわけですが、本当に最後まで回れるのか、番組自体が中途半端に終わってしまう可能性すらあると思っています。でも、この二人には何とかして八十八ヶ所巡礼を完結させて欲しいと思いながら見たいと思っています。

ただ今回、番組を見ていて思ったのが、四国八十八ヶ所巡りの利権と言いますか、そのコストの多くをいわば八十八ヶ所の一寺に過ぎないお寺が独占してしまうのは改めてこれでいいのか? という思いがありました。というのも、私自身もすでに八十八ヶ所巡りは結願しているのでその中で聞いた話があるのですが、どこだということはここでは控えますが、とある八十八ヶ所の一寺で納経帳に御朱印をいただいている時に、強く言われた事が今でも忘れられないからです。

多くの人はこの番組の小島よしおさんと狩野英孝さんのように何も持たずにこれからお遍路を始めようとする人は、一番札所の霊山寺でお遍路用品を揃えると思うのですが、装束から御札、数珠やローソク、線香に100円ライターまで進められるままに購入して一人あたり約12,000円くらいかかるのは仕方がないかも知れませんが、境内で鐘をつくにもお賽銭、さらに本堂と薬師堂でもお賽銭を払った上に御朱印をいただくために納経料を払うということになると、費用の面でなかなか大変だと思わざるを得ません。

さらに、番組では紹介されませんでしたし、現在はどうなっているかわかりませんのであくまで私の場合として紹介しますが、霊山寺で購入した納経帳の最後のページに「最初に参拝したお寺に八十八ヶ所結願したらお礼参り」という項目で御朱印をいただくようにページが用意されています。そのページについてとあるお寺の御朱印を書いていた方が言われるには、「このような事はしなくていい。お礼参りは高野山へ行けばいいので、このようなことをするのは特定のお寺の利益にしかならない」というような事を言われ、その意見がもっともだと思ったので、私はそのページにだけは御朱印をいただいていません。ただこれはその方の話が十分に私に理解できたからなので、最初にお参りしたお寺にぜひお礼参りをして御朱印をいただきたいと思うならば、そういう行為自体を咎めるものではありませんので誤解なきよう。

一つ言えるのは、あくまでこうしたことはお参りする個人の意志だとは言うものの、大切なのはスタンプラリーのように御朱印を集めまくることではなく、修行として全てのお寺の参拝をすることだと思います。今回の番組を見つつ、遍路の大変さを想いながらこの番組自体が結願する前にギブアップされることのないように、番組を立ち上げた以上は全うして欲しいと思います。もしかしたら、出演されている二人も、旅を終える頃には他の番組で見せる顔も変わってくるのではないかと期待しています。

(番組データ)

小島よしお&狩野英孝のチャリお遍路 #1 BS12 トゥエルビ
4/22 (日) 19:00 ~ 19:55 (55分)本放送は4/8
出演:小島よしお、狩野英孝

(番組内容)

芸能界きってのロードバイク乗りの小島よしおと、禊を済ませる理由が満載の狩野英孝が四国八十八ヵ所お遍路を自転車で巡ります。
旅のはじまりは徳島県。ロードバイク初心者の狩野英孝は、小島よしおから自転車講習を受ける。狩野英孝の自転車スキルに不安を感じつつ、二人は1番札所の霊山寺に向かう。