たかをくくってマスコミ対応を誤ると大変なことになる

2018年8月、日本大学に関する様々な話題がテレビのワイドショーで伝えられる中、日本大学に関わるタレントのスキャンダルまでも週刊誌で報道されてしまいました。日本大学に裏口入学したのではないかという疑惑を持たれたのが漫才師「爆笑問題」の太田光さんで、この騒動も大きくなるのかも知れませんが、どのようにテレビで喋るかによって今後のタレントとしての仕事にも影響してきてしまう可能性も出てきます。

この問題はまだどうなるかはこの文章を書いている時点ではわかりませんが、タレントと不正入学という事で思い出すのは、タレントのなべおさみさんのご子息のなべやかんさんの明治大学替え玉入学の事件でした。この時に、何をやっても何を発言してもバッシングを受けたのは、それまでのなべおさみさんの芸能活動についてのスタンスと、替え玉受験をした事実が発覚した後の態度がいちいちテレビを見ている人たちから突っ込みを入れたくなるような発言や行動をしてしまったからだと思われます。同じことを立川談志さんが行なったり発言したりすれば世間は許すのに、なべおさみさんが同じことをしたら何が何でもバッシングの方向に向かってしまうなど、後年騒動の主役であったなべやかんさんがテレビ朝日系列の「しくじり先生」でその顛末について説明しましたが、細かいところでたかをくくっているように見られる行動があり、それを正さなかったことでどんどんテレビ視聴者との感覚がずれ、バッシングが強まっていったというところがあったようです。

現代の芸能界でそのように何をやってもバッシングを受けがちになっている方の一人としてやり玉に挙がりやすいのが、ぱっと見てあまり苦労をしているようには見えないのに、普通に努力してもなかなか出演するのが難しいと思われる「笑点」のレギュラーとして抜擢された二代目の林家三平さんだというのは多くの人の意見が一致するところだと思います。

「笑点」のレギュラー出演者になることができれば、数多くいる日本の落語家の中でも一番顔が売れ、様々な営業のお誘いも掛かります。たまたま今回の放送の中で、放送日が8月12日ということがあったのか、二代目林家三平さんの挨拶の中で、徳島市で行なわれる「阿波おどり」についての告知をしていたのです。

この件についてちょっと気になって調べてみたら、ネットで地元の徳島新聞の記事がひっかかり、何と当日の12日に笑点のスポンサーであるサントリーが出している「サントリー ザ・プレミアム・モルツ連」に配偶者の国分佐智子さんといっしょに踊りに参加するということがわかりました。

これは別に悪いことではないのですが、2018年の徳島市で行なわれる阿波おどりについては、何かときな臭い話が持ち上がっています。表面上は、長年にわたって赤字を垂れ流していたとされた観光協会が破産宣告され、今年の阿波おどりは市と徳島新聞の方で取り仕切っている印象なのですが、有名な「総踊り」や街の路地に入って踊ることが禁止されてしまったことによって、一部の人たちが反発しているなんて、祭りの盛り上がりに水を差すような、なまぐさい話が週刊誌やネット上で話題に挙がっているのです。

これが単なる地元だけの話題で済んでいれば問題はないのですが、今後の祭りの状況によってや、関係者の暴露によって日本大学やボクシング協会のような形で全国放送のテレビ上で問題化された場合、当然祭りに参加することによって出演料や経費などが支払われているわけですから、週刊誌やテレビが面白おかしく、関連付けてバッシングされる可能性はないわけでもありません。当然、まだ大きな問題になっていない段階ですので、別に二代目林家三平さんの方では危機感も何もないでしょうが、いくらご実家の力が強くても、笑点のデータ放送による視聴者参加の座布団を上げたり取ったりするコーナーではほとんどの回で出演者では最低枚数で、多くの回で「0枚」というご本人にとっては屈辱的な仕打ちを受け続けているということを忘れてはいけません。何かきっかけがあれば一斉バッシングを受ける可能性を考え、自分のイメージが良くなるような芸能活動を心掛けないと、なべおさみさんの二の舞になる可能性もあります。

私自身は二代目林家三平さんとは何の関係もありませんが、もし阿波おどりについての話題が沸騰するような事があれば、三平さんには自分のところにやってくるマスコミに対して真摯な対応をすることが、かえってピンチをチャンスに変えられる事になるかも知れないので、この時点で個人的にエールを送っておきます。

(番組データ)
笑点 円楽が見えた!?昇太の横に緑の爺さん 日本テレビ
8/12 (日) 17:30 ~ 18:00 (30分)
【司会】春風亭昇太
【大喜利】三遊亭小遊三、三遊亭好楽、林家木久扇、林家三平、三遊亭円楽、林家たい平、山田隆夫
【演芸】笑福亭鶴笑
【チーフプロデューサー】東井文太(NTV)
【統轄プロデューサー】倉田忠明(NTV)
【プロデューサー】福田一寛(NTV)、飯田達哉(ユニオン映画)、大畑仁(ユニオン映画) 【ディレクター】高木裕司(ユニオン映画)、加藤健太(日テレアックスオン)

(番組内容)
老舗のお笑い演芸バラエティー。大喜利では、笑点クロスワード遊び。真ん中に「中」の付く言葉を考えてショートストーリーを発表▽笑福亭鶴笑のパペット落語
【演芸コーナー】笑福亭鶴笑のパペット落語 【大喜利】▽笑点クロスワード遊び。真ん中に「中」の付く言葉を考えてショートストーリーを発表▽風鈴をもって鳴らすなどして一言。「どうしたの?」に対してもう一言。


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