水谷豊さんには「男たちの旅路」の続きもやって欲しい

日頃テレビを見ていて、そう長く続くシリーズ物のドラマが日本にあまりないからかも知れませんが、どのドラマが何シーズン目に入ったのかというのはあまり意識しないものですが、この「相棒」は今回が16シーズン目というのだからすごいですね。

ただ、シーズンの数から言うと現在も新シリーズ17が放送中の「科捜研の女」の方が1シーズン先行する形で進んでいます。ただ、「科捜研の女」の方は出演する顔ぶれも決まっていますし、ある意味安定してストーリーが進行していく「水戸黄門」パターンに近いのに対し、相棒の方は亡くなってもいないのにもう出ようにも出てこられないキャストも多いですね。そうしたキャストがいるのに、さらにドラマの内容的にレギュラー的な登場人物を惜しげもなく舞台から退場させたりしたりもしています。

今回久しぶりで登場した六角精児さん演じる元鑑識の米沢守さんあたりも本当にちょい役で出ただけですし、あれでは再び出てくるような状況も考えられません。今シーズンはまるで大長編漫画のように次々と特命係を潰そうとする新たな勢力が出てくるので、何かの拍子でもう続けられなくなるのではないかと心配するファンも多いとは思いますが、個人的には主演の水谷豊さんがこのシリーズを止めるなら仕方がないという感じもしないでもありません。

個人的にはこの「相棒」がどこに向かって進んでいくのかということよりも、あんまり水谷豊さんが「相棒」の杉下警部として世間から認知されすぎるのも何だかなあと思ったりすることもあります。「相棒」のファンの方から叱られることを覚悟で書きますが、もしドラマ「相棒」が終わる時が来たら、それが水谷豊さんの俳優人生の終わりと同じにすることは避けてもらい、ぜひ警視庁を退職した後の杉下警部という形でもかまわないので、再就職で警備会社の司令補になって若い社員に人生を諭すNHKの土曜ドラマ「男たちの旅路」の続編を演じてもらいたいと思っているのです。

「男たちの旅路」脚本の山田太一氏が、高齢でもう新たな脚本を書けないという悲しい話も聞こえてはきますが、このドラマは強烈に印象を残しているドラマです。若き日の水谷豊さんが名優の鶴田浩二さんに時には反発し、時には寄り添いながら成長していった姿は、水谷豊さんが民放のドラマ「熱中時代」の主役に抜擢されたところでNHKに出続けることができなくなったのだろうと思いますが、水谷豊さんの登場場面は唐突に終わりを迎えてしまいました。

その後の水谷さんの人生においてどのくらいの意味があったのかはわかりませんが、「相棒」というドラマで出てきた水谷豊さんの姿を見て私が最初に思ったのが、「男たちの旅路」の杉本陽平(水谷豊さんの役名)がこんなに成長しているというものでした。人生に何の目的も持たなかったチンピラのような若者が、鶴田浩二さん演じる吉岡司令補の人間的な魅力を感じながら成長し、いよいよ警備会社で確固たる地位を固めるのかと思ったらまるで消えるようにいなくなり、気が付いたら警視庁の警部になっていて難事件を解決しているというのもそれはそれで面白い設定であると思うのですが、ぜひ水谷さんには警視庁退職後もその後の活躍をお願いしたいところです。それが、恩師であろう鶴田浩二さんの精神を次世代に引き継いでいく役であれば見ているこちらとしても嬉しくなるので、ぜひそんな役とドラマに水谷さんが当たることを個人的には祈っています。

しかし、ここまで「特命係」の存在が大きくなり、警察外の権力を巻き込んで特命潰しが行なわれる中で、どのようにドラマの決着を付けていくのかというのも気になります。どうにもならなくなって設定そのものを投げ出すことはないでしょうが、あんまり広げすぎると後で困るのではなんてことも見ていて気になったりすることも確かのです。

(番組データ)

相棒 season 16 #5 テレビ朝日
11/15 (水) 21:00 ~ 21:54
【出演】水谷豊、反町隆史 鈴木杏樹、川原和久、山中崇史、山西惇、浅利陽介、小野了、片桐竜次
【ゲスト】南沢奈央、佐戸井けん太、六角精児
【脚本】浜田秀哉
【監督】内片輝

(番組内容)

元鑑識課・米沢守(六角精児)から特命係へ緊急要請!! 警察学校で起きた転落事故が過去と現在の事件と繋がり“空白の23年間”の謎を浮き彫りにする!


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