あまりにも安易な企画のパクリは恥ずかしいだけ

先日、全国ネットでない地方の夕方のニュースを見ていたら、ニュースの中の企画物という感じで、地方で使われている鉄道路線を取材するものがありました。鉄道会社の協力を受け、路線を走る電車の中を撮影することのできる許可をいただいた上で、撮影クルーは何をしていたかというと、車内で旅行をしたり移動をするために電車に乗っている人にインタビューをして、

「この後、テレビカメラが付いて行っていいですか?」

とひたすら聞きまくっていたのでした。それでも、地方の民放局が地元で良く知られたタレントや、全国ネットでもお馴染みのタレントさんを入れることで、多少はうまく行くかも知れないと思うのですが、今回私が見たのは地方のNHK制作の企画だったので、撮影ディレクターも誰だかわからない若い男性でした。

一般に「NHKは田舎に強い」とは言いますが、取材の1日目には密着取材を一件も行なうことができませんで、翌日ようやく密着できた方2人の様子を放送はしていましたが、かなりスケールの小さな「YOUは何しに日本へ?」(テレビ東京の人気番組)という感じで、本当に地元民として見ていて恥ずかしいような内容になっていました。

そもそも、NHKは皆さまの受信料によって運営されているので、全く密着できないまま1日を無駄に過ごす可能性のある企画を通すこと自体あまりいい気はしませんし、何よりみ放の人気バラエティの内容を丸パクリのような事をやってスタジオのキャスターも何も感じないのか? と思ってしまうのです。

もはや「NHKらしさ」などという言葉は死語であって、面白そうなら何をしてもいいとこんな企画を通してしまったのだとしたら、日本のテレビの未来はどうなってしまうのか心配になります。全国放送でないローカルにしか流れないから良いと考えているようだったら、NHKの職員は全国を異動して東京や大阪など全国で放送される番組を作るような部門になる可能性もあるのですから、今後ますますNHKの番組の質が落ちる可能性まで見えてしまったというのが正直なところです。

NHKの、しかもローカルニュース内で流すコーナーというのは民放と違ってあまりふざけたりできませんし、露骨な宣伝に繋がるようなことはできないなどハンデはありますが、その中でできることを探してきちんと見せるのが制作者の知恵の出しどころであり、それはローカル番組であってもないがしろにしてはいけないものだろうと思うのです。


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