番組は激レアさんが最初に行った歯医者を公表せよ(^^;)

世の中でテレビでエピソードトークをしてもらって面白い人というのは限られていると思うので、どうしても「どこか別のテレビで見た」という人の「かぶり」が発生することがあります。今回の「激レアさんを連れてきた。」で最初に出てきた方も、恐らくTBSの「がっちりマンデー!!」でその事業が紹介されていたのを見た気がしました。こういう時にインターネット検索というのは有難いもので、番組名と内容で検索したらがっちりヒットしました(^^;)。というわけで、最初の方は私にとっては激レアさんではなかったということになります。

ただ、続いて出てきた激レアさんについては初見で、この方は確かに「激レア」さんでした。「消しゴム差し歯」を4年間はめ続けている(へたってきたら新しいものに替えることを繰り返しているそうです)という方で、突っ込みどころ満載でしたが、なぜ4年間も消しゴムを加工した前歯(仮)を付け続けなければならなかったというと、治療のために訪れた歯医者さんで、前歯を一本作るのに30万円かかると言われたので、それは無理だと諦めて消しゴムで代用することになったとのことでした。

普通の社会人ならある程度お金はためてあるのではないか? と思ったのですが、この方は芸人として身を立てようと努力していて、毎月の生活費に7万円を捻出するのが精一杯で、とても30万というお金を用立てることはできなかったということです。

ここで、賢明な方は気付いた方もおられると思いますが、前歯が一本30万円というのには実はカラクリがあるのです。お茶やコーヒーをよく飲む方だとその色が人工の歯では付いてしまうので、そうした汚れが付きにくく落としやすいセラミック製の歯を付けると30万だということで、これには健康保険が効かないため高値になってしまっているのです。

番組では健康保険を使って入れられるプラスチック製の差し歯についてもその価格を調べていて、保険使用の歯なら1万5千円で入れられたとのことです。激レアさんが出掛けた歯医者さんでどんな風に聞いたかはわからないものの、普通の歯医者さんなら、保険使用と不使用の場合の料金を教えてくれ、どちらにするかを患者の意志で決めさせてくれると思うのですが。

もし、そうした保険不使用の金額を提示しないまま高額な治療代がかかるとしかその歯医者さんが言ったとしたら、これはバラエティ番組ではありますが大きな社会的な問題になってくるのではないでしょうか。

というのも、番組内で専門医に差し歯の代わりに消しゴムを使うことについての安全性について尋ねたところ、雑菌が混入する危険やかみ合わせが悪くなるので歯だけでなく姿勢が悪くなるのだそうで、今後腰などにも悪い影響が出る可能性があるということを話していました。

さらに、この激レアさんは前歯だけでなく奥歯も5本ないのだそうで(^^;)、だったら歯医者へ行って保険の適用内で直せよと思うのですが、おそらく前歯一本で30万と言われたら、差し歯と奥歯で6本を直すお金がないと思ったのでしょうね。もし良心的な歯医者さんに当たっていれば、安い費用でとりあえず仮歯を入れてもらう中で治療の計画を立て、差し歯と奥歯を全て保険で直す場合の費用と期間を示し、治療開始時からいつ1万円以上の負担がかかるのかというところまで打ち合わせをしてくれていたはずでしょう。

ロケで激レアさんのお宅に訪れていたのは、朝のワイドショーにも出ていた山本アナウンサーだったので、今回の内容について同じようにどんな人にも保険を使わない場合の治療費しか教えず、高額の治療代でないと診察をしないような歯医者が現実に存在するならその実態をあぶり出して欲しいと最後には思ってしまいました。

最初は消しゴムを差し歯にし続けるエビソードトークを笑って見ていたのですが、さすがに彼女と別れる原因になったりするという、激レアさんにとっては人生を左右するような事態にこの歯医者さんの言葉が影響を及ぼしているというなら、「貧乏人は歯も入れられないのか」ということになってしまいます。もし本当にこんな医者がいるのだとしたら、ぜひ朝のワイドショーの独自取材で明らかにして欲しいと思います。

(番組データ)

激レアさんを連れてきた。 テレビ朝日
11/27 (月) 23:15 ~ 0:15
【研究員】若林正恭(オードリー)
【研究助手】弘中綾香 山本雪乃(テレビ朝日アナウンサー)
【客員研究員】志尊淳

(番組内容)

とんでもなく珍しい体験をした“激レアさん”を研究室に連れ込んで、体験談を聞きまくる!驚きと笑いにリアルに役立つ知識も交えて激レア体験をトコトン研究します!!

本日の激レア研究はこちら・・・

【激レアさん(1)】 派手に漏らしてしまった苦い経験をバネにトイレのタイミングを予知してくれるマシーンを発明した人。

【激レアさん(2)】 差し歯が取れてしまったが貧乏なので自作の“消しゴム差し歯”を発明し、それをハメて4年間粘っている人。


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